黒と白のあいだで の商品レビュー
「翔の四季」シリーズ 秋 もの思う少年・翔をとりまく1年間〜夏を読んでから少し間が空いてしまったが、読みだしてから翔の家族や涼のことを思いだした。 今回は、翔がスポーツカーを見たあとで、その音が何十秒かずれて聞こえることに気がつく。 近所で起きた不審火は、カラスが線香を咥え...
「翔の四季」シリーズ 秋 もの思う少年・翔をとりまく1年間〜夏を読んでから少し間が空いてしまったが、読みだしてから翔の家族や涼のことを思いだした。 今回は、翔がスポーツカーを見たあとで、その音が何十秒かずれて聞こえることに気がつく。 近所で起きた不審火は、カラスが線香を咥えて飛んでいたことに関係するのか… 学校内での同級生が持ってきたレアカードの盗難事件は、友だちの涼が犯人を見つけるが… 前作は、「見えていないこと」にきづいた翔だったが、今回は「きこえていないこと」に思いがむく。 小学生にしては、涼の考え方が大人で盗難犯を公にすることもなくおさめたことは、正しいこととは何かを考えさせられたように思う。 少し納得いかなかったのでは…と思う翔も父親の話を聞いて分かったのだろう。
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ルドルフ以来の斎藤作品読了。小学生の男の子2人がいろいろなことに出会い、考え、行動する物語。設定や真意がよくわからないながら、つい読み進めてしまうのは、さすが、ストーリーテラー!最後のお父さんの正義についての話は、グッと来る。ただ、読み終わったあと、消化不良の感じはある。
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小学生が主人公にしては、すこし理屈っぽすぎるかな?という印象。 年上の先生を好きになることはあるとしても、こんなことまで考えるかな?とか、 結局音がずれて聞こえるのはなんだったの?先生たちの話を聞くためだけの設定ですか?とか。 "ファンタジー"だから何やっても...
小学生が主人公にしては、すこし理屈っぽすぎるかな?という印象。 年上の先生を好きになることはあるとしても、こんなことまで考えるかな?とか、 結局音がずれて聞こえるのはなんだったの?先生たちの話を聞くためだけの設定ですか?とか。 "ファンタジー"だから何やってもいいってわけでもないよなぁ…とちょっと思ってしまった。 火事の必然性もよく分からず…最後のお父さんの話に結びつけるためだけのカラス?とか、いろいろ回りくどくて分かりにくかった。
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小学生にしてはちょっと冷静すぎる翔。友だちの涼も大人っぽく冷静。 二人の日常にちょっとした事件が起こり、二人で解決していく。 翔には最近、時間差で音や声が聞こえる現象が起こるが、このことが事件解決のきっかけにもなるの。 視覚と聴覚の時間差、人には聞こえないことが聞こえるということ...
小学生にしてはちょっと冷静すぎる翔。友だちの涼も大人っぽく冷静。 二人の日常にちょっとした事件が起こり、二人で解決していく。 翔には最近、時間差で音や声が聞こえる現象が起こるが、このことが事件解決のきっかけにもなるの。 視覚と聴覚の時間差、人には聞こえないことが聞こえるということか。 事件解決後に翔の父親が動物園で語った言葉が印象に残った。 「正義っていうのは、守るものがあってこそで、何を守るかによって、正義はかわってくる。」 同じ事象でも見る側によって全く反対になってしまうこともある。 何が正義かなんて軽々しく言えないと改めて考えさせられた。 こういうことを子どもに語れる大人って大事だ。 翔のこれからの成長をずっとみてみたい。
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日常と非日常のぎりぎりのところで繰り広げられる、翔くんの物語。ちょっぴり垣間見える哲学的な思考の芽生えも作品の魅力。時々週末にデートする、翔くんのパパママも素敵です。
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