NHK100分de名著ブックス アンネの日記 の商品レビュー
100分de名著をたくさん読む。を目標にしました。記念すべき一冊目。 原書は有名だけど読んだことないし、けっこうネガティブな評判を聞いていたこともあり、読もうという気持ちもなく。。 泣きました。号泣。 いろいろ考えさせられたけど、感銘を特に受けたのは、迫害を受けている中でもユダ...
100分de名著をたくさん読む。を目標にしました。記念すべき一冊目。 原書は有名だけど読んだことないし、けっこうネガティブな評判を聞いていたこともあり、読もうという気持ちもなく。。 泣きました。号泣。 いろいろ考えさせられたけど、感銘を特に受けたのは、迫害を受けている中でもユダヤ人たちがなにかを学ぼうとする、その尊い力。 大人から子供まで、未来があると信じて学ぶ意味を見出し外の世界とつながろうとする。 ユダヤ人が優秀で成功者が多いその一端を見た気がしました。
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すばらしかった 「紙は人間よりも辛抱強い」 言葉は心を外に放つ通路 ことばは、希望あり光であり宝
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「NHK100分de名著」で作家の小川洋子さんが解説され、まとめられたものです。解説というか、小川さんの『アンネの日記』への熱い思いがあふれた本でした。 小川さんは『アンネの日記』には、文章の奥に宝石があると書かれています。その宝石は掘っても掘っても尽きることがないと。 ご...
「NHK100分de名著」で作家の小川洋子さんが解説され、まとめられたものです。解説というか、小川さんの『アンネの日記』への熱い思いがあふれた本でした。 小川さんは『アンネの日記』には、文章の奥に宝石があると書かれています。その宝石は掘っても掘っても尽きることがないと。 ご自分が「死の床についてもなお、この一冊は手の届く場所に置かれれるでしょう。」とも書かれていました。 本書は、本とコさんのレビューで知りました。ありがとうございます。 本とコさんが、胸に深く刺さったと書かれて、引用されている小川さんの文章「日記は文学にまで昇華した」に、わたしは強く惹かれました。 わたしは「文学」がイマイチよくわかりませんが、知りたい気持ちがあるからでしょう。 「昇華」とは、文学でないものが文学に状態変化することなのでしょうか。それが起きたことに驚きました。 小川さんの文章を読むと、わたしは書名を知っているだけで、『アンネの日記』の本当のことは何も知らなかったことがよくわかりました。 わたしはただ、ナチスの理不尽なユダヤ人迫害の犠牲となった少女の、辛く暗い悲しい話であり、その日々を「記録」した日記だと思っていました。 しかし、小川さんは、悲劇的な状況は事実としてありながらも、『アンネの日記』はそれだけではないといいます。 アンネは日記を書き始めて約1ヶ月後、自由が制限された隠れ家生活に入ります。その時、アンネはまさに思春期をむかえ、心と体が大きく変化し、両親との関係も微妙に。そして、隠れ家の外ではナチスによる死の恐怖がありました。このような、何重もの困難な状況に彼女は直面していたのです。 このような何重もの困難のため、隠れ家のなかでアンネは、のんきな普通の少女から、否が応でも大人になってゆきます。 それとともに、リアルタイムで記された彼女の日記は、気楽な少女の日記から、自らを救うための文学作品に変わっていった、と小川さんは述べられています。 本書にも載っていますが、アンネの写真は、すべて隠れ家に入る前のものだそうです。隠れ家を出ざる終えなかったときの彼女の姿はどんなだったのでしょうか。この事実に胸が痛みます。 本書を読んで、作家アンネ・フランクルと文学作品『アンネの日記』が生まれたことは歴史的奇跡とも呼べるようなものであったと感じました。 わたしも小川さんの熱いメッセージにふれ、アンネの「声を聴き」たいと思いました。 ブクログを始めたわたしが、まさか『アンネの日記』を読もうと思う日がくるとは、自分でもびっくりです。
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『アンネの日記』は、ほぼ強制収容所に送られた悲劇の少女の話として、曖昧な記憶の中にあります。 しかし、「世界記憶遺産」「世界で最も読まれた10冊」として有名な『アンネの日記』を、あまりにも狭く浅い読み方をしていたなと、愕然としました。 小川洋子さんに、単なる暗く可哀想なだ...
『アンネの日記』は、ほぼ強制収容所に送られた悲劇の少女の話として、曖昧な記憶の中にあります。 しかし、「世界記憶遺産」「世界で最も読まれた10冊」として有名な『アンネの日記』を、あまりにも狭く浅い読み方をしていたなと、愕然としました。 小川洋子さんに、単なる暗く可哀想なだけの話ではない優れた文学で、作家を目指す原点とまで言わしめた『アンネの日記』。小川さんの分かりやすい文章は全て腑に落ち、『アンネの日記』と出会い直すきっかけをいただいた気がします。 特に、「架空の友人に宛てて書く構図をとり、客観的な視点を確立したことで、この日記は文学にまで昇華した」というくだりが、胸深く刺さりました。 本書は、10年前のTV放送時のテキストを底本とし加筆・修正、特別章等を追加、NHK「100分de名著」ブックスとして2022年に刊行されました。 改めて、13〜15歳の少女の生の声やその瑞々しい息遣いに、そして決して絶望せず、強い自己肯定感にあふれ、悲惨な状況下でユーモア精神を保っていた様子など、感心することばかりです。 『アンネの日記』がもつ奥深い世界‥‥この中に、困難な時代を生き延びていくヒントが隠されていそうです。再読の覚悟以上に、私的には、小川洋子さんの解説文章に陶酔してしまった感があります。 あまりの名解説ぶりに、日記そのものはもちろん、中学生に本書を読んでほしいと切に願います。 この機会と思い、NHKオンデマンドにて『100分de名著』 25分×4回分の番組を視聴してみました。巧みな構成と演出でアンネの実像に見事に迫っています。 伊集院光・武内陶子の司会、満島ひかりの朗読、アニメーションの活用等もよかったのですが、やはり講師の小川さんが、付箋だらけのご自分の『アンネの日記』を脇に置き、慈しむようにアンネを語る生の声に、引き込まれました。 ※本書に今年巡り会ったのは偶然でしょうか‥‥ 1944 アンネ最後の日記(80年前) 1994 小川洋子さんアンネを辿る旅(30年前) 2014 NHK 「100分de名著」で、「アンネの日記」放送 (10年前) 2024 (勝手に運命を感じ)本書読了・番組視聴
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とても良い本だった。 2ヶ月前にオランダ・アムステルダムへ行き、アンネ・フランクについて触れたことをきっかけに、帰国してからホロコーストについての本・映画・ドラマ・ネット記事を読んだり見たりし続けている。アンネの日記をきちんと読む前にこの本を手に取った私ですが、読む前でも読んだ後...
とても良い本だった。 2ヶ月前にオランダ・アムステルダムへ行き、アンネ・フランクについて触れたことをきっかけに、帰国してからホロコーストについての本・映画・ドラマ・ネット記事を読んだり見たりし続けている。アンネの日記をきちんと読む前にこの本を手に取った私ですが、読む前でも読んだ後でも楽しめる1冊だと思う。アンネの日記に惹かれ人生を通して助けられてきた小説家が、あの日記に対しての尊敬の念と愛情をたっぷりこめて紹介し解説してくれて、読んでいてとても楽しかった。
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アンネは自分と年が近いので共感する部分が多かった。時代が違えば彼女は幸せになってただろうと思うと切ない。
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辛かった時期に読みたかった。言葉にすることで人はこんなにも救われるのだということを、希望が持てるのだということを、もっと早く知りたかった。
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小川洋子さんの拠り所のような本である「アンネの日記」 「アンネの日記」はまだ人生で完読してないので、こちらを読んでみた。アンネが日記を書くことを通して自分を客観的に捉えていたり、過酷な状況下でもユーモアを交えて文章を書いている早熟さを感じた。
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小川洋子さんの綺麗な文章で世界的有名なアンネの日記について文学的な視点から説明していて非常にためになる解説本であった。
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知ってるけど読んだことのない、アンネの日記。 読んだあと、今世界で起こっている戦争を思うと、複雑な気持ちになった。 自分は同じ場合に、こう強くあれるか、とも思う。
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