しにたい気持ちが消えるまで の商品レビュー
冒頭の、小学校高学年から漠然と死にたくなる、晴れた日に死ねると思うと嬉しい、で自分に似てると思った。 自傷行為をしていたという過去話が自分とそっくりで驚いた。離人感があったとか、本が好きだったのに読めなくなるとか、私はまだ飛び降りてないけど、背筋がゾクッとした。 でも著者の豆塚さ...
冒頭の、小学校高学年から漠然と死にたくなる、晴れた日に死ねると思うと嬉しい、で自分に似てると思った。 自傷行為をしていたという過去話が自分とそっくりで驚いた。離人感があったとか、本が好きだったのに読めなくなるとか、私はまだ飛び降りてないけど、背筋がゾクッとした。 でも著者の豆塚さんの生きる力の強さが、飛び降りて首から下が動かなくなった後の方が強くなったような、そんな気がして励まされました。読んで良かったです。
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自殺はある種の甘えで、復讐だ、という考えを聞いたことがある。この本には自殺の動機について周りの人間への説明も反応の描写がなくて、ビックリしてしまった。自殺を図ったあとは、ひたすら必死で前向き。こういう生き方もあるのだなあ、と感じました。
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とても読みやすい。 淡々と書かれている。 私自身著者と同様の感情をもっていたので救われたい気持ちから手に取った。 押し付けがましく今は辛くてもいつかなくなるから大丈夫だよ!死ぬなとか、そうゆう言葉は本書の中では出てこない。 それが返ってありがたく、寄り添ってくれる本になった。死を...
とても読みやすい。 淡々と書かれている。 私自身著者と同様の感情をもっていたので救われたい気持ちから手に取った。 押し付けがましく今は辛くてもいつかなくなるから大丈夫だよ!死ぬなとか、そうゆう言葉は本書の中では出てこない。 それが返ってありがたく、寄り添ってくれる本になった。死を望む気持ちは一般的にはあまりよくないイメージであり、持ってはいけない感情だと思う。だが本書が近くにいるおかげで、この感情に対して否定的にならずに受け止められている気がする。 読めてよかった。
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素晴らしい本だった。 一人の女性が力強く生きていく姿、読んでいても圧倒されてしまう。 ここまで生命力に溢れていながらなぜ飛び降りたのだろうと読みながら考えてしまうこともあったけど、多分それはマトを外している。 このような生き様もあるのだと読者に提示している。 「飛び降り自...
素晴らしい本だった。 一人の女性が力強く生きていく姿、読んでいても圧倒されてしまう。 ここまで生命力に溢れていながらなぜ飛び降りたのだろうと読みながら考えてしまうこともあったけど、多分それはマトを外している。 このような生き様もあるのだと読者に提示している。 「飛び降り自殺を決行したものの、後遺症を負いつつ生きていくことになった」という点で、私はどうしても自分自身と重ね合わせてしまうパートもあった。 特に病院へ搬送されてからの地獄のような展開は否応無しに自分が飛び降りた時のことを思い出させた。 痰の吸入の過酷さ。 水も飲めない不自由さと、全身にわたる麻痺…私の話になってしまうのだけど、全身が麻痺している状態で、食事もトイレも全介助だった時のことを思い出した。 この本を読んでいて、豆塚さんが自身の障害に対してとても淡々と対応していっているように感じた。 飛び降りたことへの後悔や障害の受容がどのようなものだったのかは、本当のところは本人にしかわからない部分なのかもしれないけど、読んでいて辛くなるような苦痛に満ちた内容ではない。 そこが不思議と読みやすかった。 何よりまだ10代だった彼女が、これからの自分の人生を見据え、大人たち相手に一歩も退かずに話し合っている場面…なんというエネルギー。 車椅子バスケやいろんなことに挑戦していく様子は、「こういう生き方もある」「気持ち次第だ」と思わされる。 最初に私が豆塚エリさんに関心を持ったのは、飛び降り自殺未遂の経験がある人という共通点があったから。 本を読み終えた今では、自分とはまったく違う人間なのだとやはり思う。 同時に深い尊敬の念を抱きました。
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題名から受ける想像と読後の感じか違った。 自殺前の彼女をとりまく状況の厳しさに唖然とした。 ずっと彼女は懸命に生きていた。 いま、彼女が障害を受け入れて生きていることに本当に感心した。誰にでも出来ることではない。
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この作品の言葉は生きている 何度も途中で断念したがやっと読んだ 読めるタイミングがあるのだと思う 読めるようになった とてもパワーのある本。だけど押し付けない。 他の作品も読んでみたい
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転院後の、同じ病室の患者をめぐる話がいい。生きることを誰かのために時間を割くことだととらえる境地に達せられたのがすごい。しかし著者がそこにたどり着くにはくだんの経験がどうしても必要だったと見えて、そうするといま希死念慮に苦しめられている誰かを救うものではない、とは思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「しにたい気持ちって消えるんだ」と気付かされた。しにたい気持ちを抱えている人だけでなく、子どもを持つ親こそ読むべき本。 自分の人生、マイペースで楽しんで生きよう! 「そんなに急がなくても死はあなたをゆっくり、確実に殺してくれるから」
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かつて自殺未遂をして、その後遺症で身体障害者となり、車椅子での生活を送っている、そんな著者の半生を綴るエッセイ。そしてその間々には、美しい詩。 大筋だけ見れば、とてつもなく悲惨な過去だと思うかもしれない。 けれど著者は、決して自己憐憫に浸ることなく、冷静に、そしてときにはユーモア...
かつて自殺未遂をして、その後遺症で身体障害者となり、車椅子での生活を送っている、そんな著者の半生を綴るエッセイ。そしてその間々には、美しい詩。 大筋だけ見れば、とてつもなく悲惨な過去だと思うかもしれない。 けれど著者は、決して自己憐憫に浸ることなく、冷静に、そしてときにはユーモアを交えて、自身の過去を語る。 この本を読んで、今まさに死にたい、という人が救われるかは、わからない。けれど、著者は「そんなに急がなくても死はあなたをゆっくり、確実に殺してくれるから」と、言う。
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なぜ自死を選ぶにいたったのか、その過程は想像を絶していて、読むのはつらかったけれども、著者が客観的に捉えているからか、つらくても読める。 人と比べることではない、というのを全編を通して受け取った。 読んでよかった。
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