花下に舞う の商品レビュー
弥勒シリーズ第10弾。 父親の手で暗殺者として育てられた過去を持ち、徒ならぬ気配を纏っている遠野屋・清之介。 「まっとうなひとかどの商人だ」としょっちゅう伊佐治は口にするけれど、信じてない自分がいる。 凍えた殺気、底なしの暗みを岡っ引の伊佐治が感じ取れないはずがない。 同心の信次...
弥勒シリーズ第10弾。 父親の手で暗殺者として育てられた過去を持ち、徒ならぬ気配を纏っている遠野屋・清之介。 「まっとうなひとかどの商人だ」としょっちゅう伊佐治は口にするけれど、信じてない自分がいる。 凍えた殺気、底なしの暗みを岡っ引の伊佐治が感じ取れないはずがない。 同心の信次郎が「遠野屋は死神さ。本人にその気がなくても、人の死を引き寄せちまう」と言う様に、清之介の周りには血生臭い事件ばかりだ。 やはり、信次郎は清之介を有為な駒として手放す事は出来ないし、それを楽しんでいる。 清之介自身も殺したいほど憎い信次郎の名推理に興味を示し、何故か事件に首を突っ込んでしまう。 このまま、信次郎に利用され続け、刃を握り続けるのか? 今回は比較的、穏やかな結末かと思ったが、やはり大どんでん返しが。 皆さんもお楽しみあれ!
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弥勒シリーズ10作目! 引き込まれた〜! 一気に読み終えてしまった! 伊佐治も清之介も、「信次郎の謎解きが見たい中毒」になってしまっている様子が描かれていて面白い。 二人とも、頭の中の靄が晴れて、胸がスッとする、あの感覚を味わいたいたくてたまらないのだ。 「このうずうず、困ったこ...
弥勒シリーズ10作目! 引き込まれた〜! 一気に読み終えてしまった! 伊佐治も清之介も、「信次郎の謎解きが見たい中毒」になってしまっている様子が描かれていて面白い。 二人とも、頭の中の靄が晴れて、胸がスッとする、あの感覚を味わいたいたくてたまらないのだ。 「このうずうず、困ったことに癖になりやす」 伊佐治がそう話すだけでなく、清之介までもが、商いの場に多少遅れてでも事の顛末を聞きたくて仕方がない描写があって、遠野屋の従業員と同じく、ちょっと心配になってしまった笑 でもそのうずうずは、まんま読者の感じているうずうずそのもの。 うずうずしながら読み、違和感の正体や、謎が解けた瞬間、淀みが流れていくようにスッとする。 信次郎の手妻のような謎解きを、伊佐治や清之介と共に今回も堪能した。
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2024.04. 聴了 amazon本の紹介 あさのあつこの超人気時代シリーズ最新刊、 待望の文庫化! 累計100万部を突破した人気時代小説「弥勒シリーズ」。 今からでも読み始めたい既刊9冊! 【内容紹介】 口入屋『佐賀屋』の主夫婦が惨殺された。死体は何かに驚いたまま死ん...
2024.04. 聴了 amazon本の紹介 あさのあつこの超人気時代シリーズ最新刊、 待望の文庫化! 累計100万部を突破した人気時代小説「弥勒シリーズ」。 今からでも読み始めたい既刊9冊! 【内容紹介】 口入屋『佐賀屋』の主夫婦が惨殺された。死体は何かに驚いたまま死んだようだった。北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎は 岡っ引きの伊佐治に命じて事件の謎を追わせる。すると、小間物問屋『遠野屋』主・清之介の周囲に繋がりが。浮かんでくる事実の 裏にまたも意外な真相が――。最後に待つ大どんでん返しの衝撃。100万部を突破した人気シリーズ、驚愕の第十弾。
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訳アリのスタッフが増えてゆく遠野屋。笑。 なんだかふわっとしたわかるようなわからんような事件だが、一応最後にはまとまる。 清さんと信ちゃんの会話についての親分のコメント「遊女屋の駆け引きみてえなやりとり」に笑った。
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徳重が高利貸しをして、榮三郎に罵詈雑言を浴びせているシーンが印象的でした。榮三郎の当時の心境は本当に腑が煮え繰り返る思いだったけど、その場は耐えて、後で巧妙なやり方で復讐しているのが本当に怖かった。人間は怒りが頂点に達した時、「何でも出来てしまう」のだなと改めて感じました。 百...
徳重が高利貸しをして、榮三郎に罵詈雑言を浴びせているシーンが印象的でした。榮三郎の当時の心境は本当に腑が煮え繰り返る思いだったけど、その場は耐えて、後で巧妙なやり方で復讐しているのが本当に怖かった。人間は怒りが頂点に達した時、「何でも出来てしまう」のだなと改めて感じました。 百両箱のトリックや、慶達の立ち位置には驚かされました。読んでいて楽しかったです。 弥勒シリーズの中では、内容がかなり複雑でした。読者も本腰を入れて一気に読まないとついていけなくなります。
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今回、とびぬけて面白いなと思いました。 遠野屋さんがどう関わってくるのかも楽しみのひとつになってしまって、親分と同じく、関わらない方がいいと思いつつも、どう巻き込まれていくのか、早く登場しないかなーと思いながら読んでしまいました。 集まった欠片がどのようにくっついてどのような結...
今回、とびぬけて面白いなと思いました。 遠野屋さんがどう関わってくるのかも楽しみのひとつになってしまって、親分と同じく、関わらない方がいいと思いつつも、どう巻き込まれていくのか、早く登場しないかなーと思いながら読んでしまいました。 集まった欠片がどのようにくっついてどのような結果になるのか、その過程が面白いです。一見、何にも関わりないような出来事が、最後にぴったりとはまってくるんですよねー。要らないエピソードなどないのだから、必ず繋がっては来るんですけど、想像しても全然分からないです。 今回は、遠野屋さんがどのように巻き込まれていくのか安心して読めました。いつもだったら、不穏な空気に遠野屋を巻き込まないでほしいと思うのに、今回の安心感はなんでしょう。本人自身の自覚もあるのと、商いが上手く回ってちょっとやそっとのことじゃ曲がらないような強さが出てきたからでしょうか。どんどん面白くなりそうです。
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最近になって嵌まって一気読み。シリーズ全体を通して、星5つ! この巻では、木暮のなんと母君登場。名探偵の親はやはり名探偵。でも江戸時代の武家の奥さまだったら、能力なんて活かせるわけもなく、瑞穂さまの怒りの舞いの印象が鮮やかだった。 まー、でも、信次郎はだからって何か感じるわけでも...
最近になって嵌まって一気読み。シリーズ全体を通して、星5つ! この巻では、木暮のなんと母君登場。名探偵の親はやはり名探偵。でも江戸時代の武家の奥さまだったら、能力なんて活かせるわけもなく、瑞穂さまの怒りの舞いの印象が鮮やかだった。 まー、でも、信次郎はだからって何か感じるわけでもないんだろうなぁ。それで感動しちゃったら信次郎じゃないし。 それにしても、瑞穂さまの能力なら、ダンナの犯罪も気づいてたのかしら?などと木暮夫妻のこし方に興味が湧いた。 というか、信次郎ってどう考えても次男の名前だよね。早世したお兄さんがいかのかな?
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このシリーズここまできたら最後まで読まないと! 今回も見事にパズルのピースがはまりましたね〜! 相変わらず小暮信次郎が冴え渡ってました♪( ´▽`) あさのあつこ氏の言い回しのクドさも、もうどうでも良くなったし笑 次は信次郎が事件に巻き込まれるらしい… 楽しみ♪気長に待ちま...
このシリーズここまできたら最後まで読まないと! 今回も見事にパズルのピースがはまりましたね〜! 相変わらず小暮信次郎が冴え渡ってました♪( ´▽`) あさのあつこ氏の言い回しのクドさも、もうどうでも良くなったし笑 次は信次郎が事件に巻き込まれるらしい… 楽しみ♪気長に待ちます(〃ω〃)
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弥勒シリーズ第10段 信次郎によって、奥底深くに潜む心の動きを意識させられる『遠野屋』清之介と岡っ引きの伊佐治だが、今回は信次郎が心を揺らす。 3人の関係は今後どうなっていくのだろう? 信次郎の母親は、 格好良いねぇ。信次郎を人当たり良くした感じ。もう一度みたい。
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