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殺しへのライン の商品レビュー

4

113件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    52

  3. 3つ

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  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2024/05/22

相変わらずバディが信用し合ってない探偵とワトソン。 今回は孤島でのブックフェスでわりとワクワクするシチュエーション。しかも現実にある島なのでGoogleマップで確認できて面白い。 ホーソーンの因縁の相手の元に乗り込む時、割と腹を割って話すシーンがあるんだけど、そこにあるのはバディ...

相変わらずバディが信用し合ってない探偵とワトソン。 今回は孤島でのブックフェスでわりとワクワクするシチュエーション。しかも現実にある島なのでGoogleマップで確認できて面白い。 ホーソーンの因縁の相手の元に乗り込む時、割と腹を割って話すシーンがあるんだけど、そこにあるのはバディへの信頼や忠義ではなく、仕事のパートナーとしての責任感についてが争点なので、やはり信頼関係はない。これまでいっしょに事件解決してきてるのに、歩み寄らないねー。。。 主人公の性格もあんまり好きになれないので、この作家さんで好きな部分は純粋にミステリかな、と。 ラストの真犯人はわからなかったので驚いた。全体的に主人公の主観によるミスリードが多いので、読後に主人公ヘイトが溜まる。

Posted byブクログ

2024/05/17

シリーズ3作目となるこの話は、今までと違って殺人事件から始まらない。 不愛想で秘密主義の元刑事のダニエル・ホーソーンと事件を元にホーソーンを主人公とした小説を書いている作家のアンソニー・ホロヴィッツは、3ヶ月後に発売を控えた『メインテーマは殺人』のプロモーションの一環として、オル...

シリーズ3作目となるこの話は、今までと違って殺人事件から始まらない。 不愛想で秘密主義の元刑事のダニエル・ホーソーンと事件を元にホーソーンを主人公とした小説を書いている作家のアンソニー・ホロヴィッツは、3ヶ月後に発売を控えた『メインテーマは殺人』のプロモーションの一環として、オルダニー島で開催される文芸フェスに参加することになった。 あまり気が進まないホロヴィッツとは対照的に、ホーソーンは何故か行く気満々だ。 フェスに参加するひと癖ありそうな作家たちと空港で合流し、飛行機で島へ向かう。 この時点で既に奇妙なことがいくつか起こっているが、それが後々起こるであろう殺人事件と関係があるかは定かではない。 前作『その裁きは死』で、このコンビの距離は縮まったかのようにわたしには思えたが、それはどうやら勘違いだったようだ。ホーソーンは相変わらず秘密主義で自分を語りたがらないし、ホロヴィッツは前作にも増してホーソーンに対し、感情的になることが多く、いい雰囲気とは言えない。 島で一番の有力者であり、このフェスの後援者でもあるチャールズ・ル・メジュラーの屋敷でパーティーがあった翌日、メジュラー自身が他殺死体で発見される。梱包用のテープで体を椅子に固定され、喉には凶器と思しきペーパーナイフが突き刺さっている。 いきなり殺人事件が起きてしまったので(ほとんどの殺人は急に起こるものだけど)、これまで何もメモをとってなかったことに焦るホロヴィッツが面白い。そして今回もわたしたち読者は、彼の目を通して事件の内容を検証し、且つ、彼の思いつきの推理に騙されないように気をつけて犯人を推理しなければならない。 犯人が誰なのかを考えるのは、今回の作品が一番楽しい。個性的な登場人物はほとんどが怪しい変わり者で、誰もが犯人にふさわしく思える。大きいものから小さいものまで、島全体の抱える問題や個人的な悩みなど、動機のバリエーション豊かだからだ。 事件の本筋に平行して存在する、ホーソーンの謎に包まれた過去。 その過去の一部を握る人物は、この島で暮らしていた。しかしホーソーンがなぜその人物に会いたかったのか、彼の本当の意図は分からない。 殺人事件はすっきり解決したけど、こっちの謎は相変わらずはっきりしないままだ。 でもわたしはそれを楽しんでいる。ホーソーンの過去が秘密である限り、またこのコンビは続いていくはずだから。

Posted byブクログ

2024/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・あらすじ ・感想 実は1.2作目を読んでないんだけどこれから読んでも大丈夫だった。 同作者の他作品であるカササギやヨルガオは作品の湿度が高い感じがするんだけど、こっちはアンソニのちょっと間抜けな感じが可愛くて、そのおかげ?でちょっと雰囲気が違って面白かったな。 犯人は分からなかったけど! ホーソーンはやなヤツだけど嫌いじゃない。色々謎が多そうで気になるやつだった。 これから1.2作目を読みたい。

Posted byブクログ

2024/02/05

作者のホロビッツと元刑事のホーソンのコンビが殺人事件に取り組む3作目のようですが、2作目を飛ばしてしまいこちらを先に読みました。 今回の場面設定ですが、オルダニー島という島へ文芸フェスに参加するために滞在するというもの。島という限られた環境が醸し出すものが既に何かが起こるという雰...

作者のホロビッツと元刑事のホーソンのコンビが殺人事件に取り組む3作目のようですが、2作目を飛ばしてしまいこちらを先に読みました。 今回の場面設定ですが、オルダニー島という島へ文芸フェスに参加するために滞在するというもの。島という限られた環境が醸し出すものが既に何かが起こるという雰囲気を漂わせています。フェスに参加するという人物たちが続々と集まります。 島自体にはナチスによる占領という負の遺産があり、そこにNAB計画という送電線を引く開発企画が持ち上っています。計画に反対する島民たちも登場。そして、殺人事件勃発します。自ずとホーソンが動き出します。 犯人はホーソンと昔から因縁のあるデレク・アボットか?と思われましたが、(いやいやこんな簡単に終わるわけないぞと思ったら)その先の展開がやはりありました。 さて、今回の事件は解決したものの、ホーソン自身にまつわる謎が残りました。話はまだ続きそうです。

Posted byブクログ

2024/01/28

本格的でありながらサクサクと気楽に読める。 情報の出し惜しみが全くされていないのに、普通に騙される手腕が本当にすごい。 面白かった

Posted byブクログ

2024/01/27

1作目『メインテーマは殺人』2作目『その裁きは死』に続いて、『殺しへのライン』も読破!! ホーソーンとホロヴィッツシリーズの特徴として、常に王道の犯人当てミステリーになっていて、今回も非常に楽しめました!! なぜこの文芸フェスの場で殺されたのかであったり、殺害されたときに、体全...

1作目『メインテーマは殺人』2作目『その裁きは死』に続いて、『殺しへのライン』も読破!! ホーソーンとホロヴィッツシリーズの特徴として、常に王道の犯人当てミステリーになっていて、今回も非常に楽しめました!! なぜこの文芸フェスの場で殺されたのかであったり、殺害されたときに、体全身を縛られていたのに、右手だけは自由なままだったりと、不自然さ全開の殺害現場でしたが、きちんと全てに理由があり、最後にきちんと回収されるのが気持ち良かったです!! ただ、前2作に比べるとラストの展開が少し前の方から読めてしまったこともあり、その部分はちょっと残念でした…!!まぁ、殺害方法や理由などは一切見当がついていなかったので、変わらないんですけどね笑 あと、今回は過去2作にも名前だけ出ていたホーソーンの因縁の相手が出てきていて、少しホーソーンの過去が見えてきたのがシリーズものとして面白くなってきているポイント!! 現時点で刊行されている残り1冊の『ナイフをひねれば』も読むのが非常に楽しみです!!

Posted byブクログ

2024/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ホーソーン・シリーズの第三弾。 もやもやする。 ホーソーンの退職の原因らしい犯罪者と対峙したのに、 過去に何があったのかは判明しなかったので。 しかも犯罪者の方は自殺するし、 そう追い詰めたのがホーソーンなのかもはっきりしない。 事件の方は文芸フェスが開かれた島で起こる。 ネットカジノで富を築いた富豪が殺されたのは、 島に送電線を引く事業の反対運動のせいか、 妻に財産を残した遺言のせいか、 だらしない女遊びのせいか。 続いて、その妻も殺される。 もやもやするのは、共犯者二人の母娘のうち、 母は病死してしまい、娘の方は罪を母にかぶせて無罪になったことかも。

Posted byブクログ

2024/01/18

1作目から順番に読んで、ホーソーンシリーズ3作目。1作目から読んでいくと、ホーソーンの推理と同じくらいもしくはそれ以上にアンソニーの推理が楽しみになりつつある笑 ホーソーンの過去・アボットとの関係性が非常に気になる!

Posted byブクログ

2024/01/18

この作品も相変わらず楽しませてくれる。ただ、読んでいる時は面白いのに、読み終わった後に残っているものがあまりない…。 どうして、例えば、クリスティのように、いつまで残る読後感がないのだろうか…。

Posted byブクログ

2024/01/11

デレク・アボット、ケヴィン、アキラ・アンノなど過去作品の人物も何人か登場して、シリーズ全体の繋がりを感じられて面白い。 過去にホーソーンとアボットの間に何があったのか、真実が明かされるのはいつになるだろう。楽しみ。 そして毎度のごとく、散りばめられている伏線に気づかず綺麗にスルー...

デレク・アボット、ケヴィン、アキラ・アンノなど過去作品の人物も何人か登場して、シリーズ全体の繋がりを感じられて面白い。 過去にホーソーンとアボットの間に何があったのか、真実が明かされるのはいつになるだろう。楽しみ。 そして毎度のごとく、散りばめられている伏線に気づかず綺麗にスルーしていく私。 ただ今回はメタ推理によって犯人の半分は当てることができました。

Posted byブクログ