匿名 の商品レビュー
自分のトラウマや過去、弱い部分、目を背けたくなるような現実。 ある決意をした友香は、偶然“F”の歌声を聞き救われる。 覆面アーティスト「F」と越智友香の二人の視点で物語が進んでいきます。 二人がそれぞれ抱えるトラウマが読んでいて苦しくもなり、やりきれない気持ちになりました。 環境...
自分のトラウマや過去、弱い部分、目を背けたくなるような現実。 ある決意をした友香は、偶然“F”の歌声を聞き救われる。 覆面アーティスト「F」と越智友香の二人の視点で物語が進んでいきます。 二人がそれぞれ抱えるトラウマが読んでいて苦しくもなり、やりきれない気持ちになりました。 環境や周りのせいにして生きてくことは簡単だけど、 自分が自分でなくても良いようなそんな感覚は悲しいと思いました。 罪を背負って生きてくことで自分と向き合う人と、 癒えない傷と共に生きていくことで自分と向き合う人。 真摯に向き合うことの大切さを改めて気づけるお話でした。 勝手にFをアーティストのyamaさんと重ねて読んでおりました。(歌声)
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主人公の女の子は当たり前みたいに狡猾で卑怯な存在。当然のように弱く、ごく普通にモラルにも欠けていた。 そのせいか主軸である主人公とFの関係を見ると、どうしてもF側に肩入れしてしまった。 一方で、主人公とその母親との描写は、身近に感じさせられるシーンが多く心を揺れ動かされた。 フェ...
主人公の女の子は当たり前みたいに狡猾で卑怯な存在。当然のように弱く、ごく普通にモラルにも欠けていた。 そのせいか主軸である主人公とFの関係を見ると、どうしてもF側に肩入れしてしまった。 一方で、主人公とその母親との描写は、身近に感じさせられるシーンが多く心を揺れ動かされた。 フェルトのチロルチョコはずるい。
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とても読みやすいのでぶんちゃんが書いたなら読んでみようかな…と言う人も読破簡単にできると思います。とても読みやすいけどしっかり心のドス黒いとこに届きます。 イメージもつきやすいので自分のなかで考えることとか、感じるモノがある本だと思います。 久しぶりに自分のドス黒いところをはい!...
とても読みやすいのでぶんちゃんが書いたなら読んでみようかな…と言う人も読破簡単にできると思います。とても読みやすいけどしっかり心のドス黒いとこに届きます。 イメージもつきやすいので自分のなかで考えることとか、感じるモノがある本だと思います。 久しぶりに自分のドス黒いところをはい!黒いよね!って言ってくれる作品読んだな、、という感覚です。
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サクッと読めた。 パオチャンが好きで買ったけど、正直期待は超えて来なかったかな。文体がそこまで好みじゃなかったっていうのもあるかも。あとは題材にそこまでの目新しさがなかったというか、確かに苦しい過去ではあるんだけど、よくある話っちゃよくある話(こういうと語弊がある気がするけど)だ...
サクッと読めた。 パオチャンが好きで買ったけど、正直期待は超えて来なかったかな。文体がそこまで好みじゃなかったっていうのもあるかも。あとは題材にそこまでの目新しさがなかったというか、確かに苦しい過去ではあるんだけど、よくある話っちゃよくある話(こういうと語弊がある気がするけど)だし、個人的には読者の解釈の余地が残されていたり人によって色んな受け取り方ができるような深みのある作品が好きだけど、『匿名』は読んでいて少し説明臭さを感じた部分もあったりして、この作品すごい!とまではならなかったな、、 とはいえ普通に面白かったです。ぶんちゃんは色んなことに挑戦しててすごいなぁ。
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一つ一つの章が短いからすごく読みやすい。 最初はよく分からず読み進めていたのだけれど、急に空気が変わってそこから読み終わるまですごくすごくあっという間だった。 ぶんちゃんが大好きで買った本だったけど、 これからは柿原朋哉のファンとしても 読んでいきたいと思った。
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最初はファンが、行き過ぎた真似をして推しの正体を暴いて面倒なことに巻き込んじゃうみたいな話かなって、そんな軽い気持ちで読み始めたんだけど… 話が進むにつれて雲行きが怪しくなっていって、第三者なのにソワソワしてきて、得体の知れない不安感を持ちながら読み進めたらソレが確信に変わっ...
最初はファンが、行き過ぎた真似をして推しの正体を暴いて面倒なことに巻き込んじゃうみたいな話かなって、そんな軽い気持ちで読み始めたんだけど… 話が進むにつれて雲行きが怪しくなっていって、第三者なのにソワソワしてきて、得体の知れない不安感を持ちながら読み進めたらソレが確信に変わって、、、 登場人物の感情の描写が繊細すぎてFの痛みや苦しみや葛藤も、友香の痛みや罪悪感も、手に取るように分かって辛かった。 . 誰でも多かれ少なかれ持ってる自分に対する後ろめたさみたいなものを、Fと友香を通して同じ体験ではないにせよ、読者も向き合わされてるような感じ。 . 自分の嫌なとこ、弱いとこは見なくて済むなら見たくない。って思ってしまうけれど、いつか私が苦しくて立ち止まりそうになったら、そんなとこも含めて私だよって思って、まずは自分を受け入れるところから始めようって思いました。 . 話の切り替わり方が、登場人物の視点で分けられてわたしは今まであまり見た事がない構成でとても読みやすかった! 著者自身が誰かのファンであり、逆にファンという存在がいる表現者でもあるからこそ、そのへんの細かい描写がより一層リアリティがあって良かったです。
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苦しかった過去も 上手くいっていない現在も 全部受け入れる。 輝いているところだけが自分ではない。 マイナスなところも含めて全部自分。 変えようなんて思わなくていいから、 とりあえず受け入れてみ? 現実から逃げたくて作った裏垢からまさかの展開に? お?あれ?やっぱり?ってなりながら、 気づいたら読み終えていました
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展開が気になってどんどん読み進められる。 これを読んで、経験がある人はしんどいかもね。わたしはちょっとしんどかったです。 ネタバレは書きたくないけど感想は書きたい…。 まとめると「よく言った、えらい。」
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文量はそれほど多くありませんが、読み応え抜群で、久々に誰かと感想を共有したくなるような作品に出会えた満足感でいっぱいです。私たちが生きるこの世界で今も起こっていそうな、何気ない日常の物語だからこそ、読み進めるほどに世界に惹きこまれていきます。しかし、どこか非日常を感じさせる世界観...
文量はそれほど多くありませんが、読み応え抜群で、久々に誰かと感想を共有したくなるような作品に出会えた満足感でいっぱいです。私たちが生きるこの世界で今も起こっていそうな、何気ない日常の物語だからこそ、読み進めるほどに世界に惹きこまれていきます。しかし、どこか非日常を感じさせる世界観でもあって、読了後はとても不思議な気分で、ずっと『匿名』の世界線を考えてしまうほとです。ネット時代の匿名性に焦点が当てられているのはもちろん、人間が誰しも抱える陰の部分が丁寧に抽出され、細かく描写されていることこそが、インターネット時代を生きる 私たち=現代人 の心に響く作品だと思います。 インターネットというツールから一躍有名になった、“ぶんけい“をバックボーンに持つ柿原朋哉が書くリアルさに意味を強く感じます。ラストスパートの描写には心を強く打たれ、気が付けば涙していました。 今後も人生に迷い悩むような分岐点で読みたいと思わされる素敵な作品でした。
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覆面アーティストFとFを追い続ける越智智香の絶妙なバランスがいい味出してます。後半からのページを繰る手が止まりません。現代よナウ・い小説をあなたに!
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