ふしぎ駄菓子屋 銭天堂(18) の商品レビュー
『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』の十八巻目ですね。 金のまねき猫たちの月に二度の新商品猫会議。なかなかうまくいかなくて、企画に行きづまり、まねき猫つちはこまりはてていた。 そんな猫たちに、おかみの紅子がふとおもいついたようにいった。 「ときには過去をふりかえるのも、大切なことでござ...
『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』の十八巻目ですね。 金のまねき猫たちの月に二度の新商品猫会議。なかなかうまくいかなくて、企画に行きづまり、まねき猫つちはこまりはてていた。 そんな猫たちに、おかみの紅子がふとおもいついたようにいった。 「ときには過去をふりかえるのも、大切なことでござんす。よかったら、昔、あてくしがこしらえた駄菓子の目録を見てはいかがでござんす?もしかしたら、なにかひらめくきっかけになるかもしれないでござんすよ」 「にゃ!」 と、云うわけで、紅子さんの回想が始まる。 目次 プロローグ 妖刀糖 舌鼓 写し柿 夢あめ 育て手 景気ケーキ その名は「銭天堂」 エピローグ 「妖刀糖」は、戦国時代。 紅子さんは姿形は今と変わらないが、まだ店は無く、旅の行商をしていました。 刀鍛冶をめざす甚六は、田舎で農具のなおしをしていた。紅子さんは「妖刀糖」をすすめます。これを食べると、刀鍛冶の名人になるのですが………! 「舌鼓」は、左衛門は若君の教育係ですが、若君はわがままで、ご飯をたべてくれません。 紅子さんは、変わらず旅の行商をしていましたが、左衛門に「舌鼓」をすすめます。これを若君に聞かせれば、何でも美味しく食べるようになるのですが……? 「写し柿」は、大きな米問屋の末っ子で、十六才のおみつは、歌舞伎役者の松乃丞に夢中。 紅子さんは、「写し柿」をすすめます。「これを食べて、紙にむきあえば、描きたいものを描けるようになりましょう」………! 「夢あめ」は、大正時代。妙子という十二才の少女がいた。小さな貧しい村の子だった。草笛伯爵という華族のお屋敷に、住みこみではたらくことになった。 でも、村や家族が恋しくて泣いてばかりいた。 紅子さんは、「夢あめ」をすすめます。「あい。夢の中では、どんなのぞみもかなうもの。おじょうちゃんのさびしさを、きっといやしてくれることでござんしょう」。妙子は「夢あめ」を食べるが………? 「育て手」は、十歳の俊郎は、勉強ぎらいのわんぱくこぞう。ホンチという小さな黒いクモをたたかわせてあそぶのに夢中になっている。 紅子さんは、「育て手」をすすめます。「どんな動物や植物も、のぞみどおりに育つんでござんす。」 俊郎は「育て手」を手にいれるが………? 「景気ケーキ」は、八歳の小夜子は、まわりの子が景気のいい話をしているのに、自分の家はさっぱりなのに不満をもっている。 紅子さんは、「景気ケーキ」をすするが、ちゃんと話を聞いていない小夜子は………? 「その名は銭天堂」は、まだ、お店を持っていない紅子さんは、小さな公園で真っ黒な子猫をみつける。 墨丸という家族ができたので、店を持つことにする。そして、最初の金のまねき猫、こがね(今の工場長)が誕生する。お店の名前も「銭天堂」として開店することに………! こうして、紅子さんの回想が終わるが、参考になった猫たちからは「にゃっ!」。 六条教授のたくらみが、影でしのびよってくる? 次巻につづく! 楽しみですね!
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今回は戦国時代の幸運のお客さまの話から始まり、墨丸との出会い、銭天堂を開くまでの昔話が展開される。 さすがに紅子さんも若かった...はずはなく、戦国時代から今の紅子さんのまま! 着物もかんざしも、大きな体格も変わりがない(戦国時代の挿し絵では、髪を下ろしていた!!)。 やはり人間...
今回は戦国時代の幸運のお客さまの話から始まり、墨丸との出会い、銭天堂を開くまでの昔話が展開される。 さすがに紅子さんも若かった...はずはなく、戦国時代から今の紅子さんのまま! 着物もかんざしも、大きな体格も変わりがない(戦国時代の挿し絵では、髪を下ろしていた!!)。 やはり人間とは違うようだ。 時代が変わっても、人の欲望は変わらないというのがよくわかった。
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今回の目次は可愛い。 戦国、安土桃山、江戸、明治、大正、昭和それぞれの紅子。 ってことは…んん? 紅子さん、一体いつから生きてるの? よ、妖怪? 「写柿」は怖い話。「押絵と旅する男」や「ドリアン・グレイの肖像」を思い出した。 子供向けだけど、ゾワっとする話。 「景気ケーキ」は...
今回の目次は可愛い。 戦国、安土桃山、江戸、明治、大正、昭和それぞれの紅子。 ってことは…んん? 紅子さん、一体いつから生きてるの? よ、妖怪? 「写柿」は怖い話。「押絵と旅する男」や「ドリアン・グレイの肖像」を思い出した。 子供向けだけど、ゾワっとする話。 「景気ケーキ」はバブルの頃の話。 私の親もバブル真っ盛りで公務員になって、周囲に馬鹿にされたらしい。 「わざわざそんな安いとこ勤めるなんて笑」と。 しかしご存知の通り、その後は安定安心親方日の丸、公務員は大人気。 税金泥棒(それしか人々は悪口を知らないらしい)なんて悪口罵詈雑言は日常茶飯事。 堅実は馬鹿みたいだけど、決して恥じることじゃない。 それにしてもトサカ前髪の紅子は珍しい。にあうよ。 銭天堂の始まりの話で一息入れた後は、六条教授との戦いが待っている。 続く!
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今回は外伝?0?それとも-1.0?(´・ω・`)紅子さんと墨丸が金のまねき猫さん達と銭天堂を開く前のお話(^^)バブル期にヘアスタイルを気にする紅子さんの挿し絵がとーっても可愛い(*´∇`*)今回の欲しい駄菓子は「育て手」かな(^^)
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18巻は紅子さんが銭天堂を始めるまでの話だった。 江戸時代から生きてるなんてやっぱり魔女か何かだね。 着物と簪が現在とちょっと違う。 時代を反映した幸運のお菓子の話は面白かった。 次も楽しみだ。
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積み重なった物語 歴史の上を 行きつ 戻りつ 描いてくれたエピソードと 多分ある 描かれなかったエピソードと 一番最初はなかったけど お店の始まりはここにある 何があるのか 何もないのか いろんなところから起きる 幸せも そうでないかも 本の些細な一瞬で変わっていく
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紅子が、戦国時代からいろいろな時代でお菓子を売り歩いていて、昭和になってすみ丸に会って店を構えたということがわかった。紅子は、一人でもさびしそうじゃなかったけど、家族ができてよかった。すみ丸がいてうれしいと思う。 今回は、妖刀糖が一番印象に残った。じんろくの親方は、元々じんろくの才能を認めていたし、じんろくにまがついているのもわかっていて、観察力もある。失敗して村に帰ったじんろくをあたたかく迎えてくれた。それで、ぼくもやさしい気持ちになった。(小5)
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六条教授や怪童との絡みを想像していたのですが、銭天堂ができるまでの話や銭天堂の名前の由来、墨丸との出会いを描いたどっちかというと番外編的なお話でした。戦国時代から昭和のバブル崩壊ぐらいまでの年代の話が収録されているが、何巻か前に室町時代の文献にも出てくるという話があったと思うのだ...
六条教授や怪童との絡みを想像していたのですが、銭天堂ができるまでの話や銭天堂の名前の由来、墨丸との出会いを描いたどっちかというと番外編的なお話でした。戦国時代から昭和のバブル崩壊ぐらいまでの年代の話が収録されているが、何巻か前に室町時代の文献にも出てくるという話があったと思うのだが、紅子さんって結局何者。次巻の予告らしい一文が最後の最後に。それと謎の遊園地(怪童の天獄園?)の記事も次回に絡んでくるのか。次巻は波乱の予感。
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銭天堂シリーズ初の紅子の昔語り。新作お菓子のアイデアに詰まった招き猫たちの参考にと紅子が昔作ったお菓子(しかしその後封印された)を紹介する。時代は戦国時代からバブル崩壊くらいまで。最後に墨丸との出会いと銭天堂の店舗を構えるところも描かれる。しかし,銭天堂の店舗は迷い家だったとは。...
銭天堂シリーズ初の紅子の昔語り。新作お菓子のアイデアに詰まった招き猫たちの参考にと紅子が昔作ったお菓子(しかしその後封印された)を紹介する。時代は戦国時代からバブル崩壊くらいまで。最後に墨丸との出会いと銭天堂の店舗を構えるところも描かれる。しかし,銭天堂の店舗は迷い家だったとは。なるほどね。 「妖刀糖」戦国時代,地方の鍛冶職人が名刀を打てるようになりたいと願っているところに紅子が訪れる。 「舌鼓」大名の若君の教育係を勤める男は毎日若君の我儘に振り回されっぱなし。特に食事をちゃんと食べないのが困る。カステイラを手に入れてこいと命じられ,それを食べたら食事をするというのだが,そんな珍しいお菓子は簡単に手に入らない。そんな男を紅子が往来で呼び止める。 「写し柿」大きな米問屋の一人娘は,歌舞伎役者に夢中。役者絵を集めて日々見入っているがなにか物足りない。そんなところに紅子が訪ねてくる。 「夢あめ」貧しい村の農家の幼い長女が街の華族の家に奉公に出される。しかし華族が恋しくて夜もなかなか眠れない。ある日お嬢様のお使いに出た日に(お嬢様はお駄賃もくれていた)紅子に出会う。 「育て手」昭和の中頃,とある地域の小学生男子の間で流行っていたのは,自分の持ち物をかけてホンチという蜘蛛を戦わせる遊び。以下にして強い本地を手に入れるかが鍵である。俊郎はライバルの龍彦に取られたカードを取り戻すべくリベンジに燃えて,ちょっと遠くの山までホンチを採りに出かける。その途中で,よく前を見ずに歩いていて紅子に衝突しそうになる。 「景気ケーキ」バブル期,クラスの子の家がバブル景気に浮かれている中,公務員の小夜子の家は取り残されていた感じになっていた。自分も周りの子と同じようなことをしてみたいと思っていた小夜子は外を歩いていて自慢しいのグループを見かけ,避けるために咄嗟に路地に入るとそこには銭天堂があった。 という内容。しかしいつも思うが紅子って意外と邪悪な存在なんではないか。お菓子を買った人間があっさりハマると分かっている副作用を必ず仕込んでいるところなど確信犯的だ。しかも時によっては副作用をちゃんと説明してもいないし。酷すぎる。お菓子の効果でその人が幸せになったときは支払ったコインが招き猫に変わり,不幸になった場合は不幸虫に変わるということだが,シリーズで紹介している話の大部分では不幸虫になっているように思う。 ところで次作は,まだいたのかというところの,六条教授の悪巧みの話らしい。
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銭天堂の意味が良くわかりました。迷い家不動産で見つけたのですね。墨丸やこがねのねこさんたちの出会いもよくわかりました。知らないうちに物語の中にどっぷりはまりました。
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