invert[インヴァート](Ⅱ) の商品レビュー
安定の面白さ。翡翠嬢の生い立ちが少しづつ顕わになっていく。私の頭では推理は追いつかないし、まさかそんなみたいな展開で想像を超えてくれる。この先も楽しみだ。
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毎回、展開に捻りを入れてくるのは面白い..けど、やはり翡翠の言動がどうしても好きになれない.(男性作家の描く小聡明さが正直気持ち悪い)大枠の展開も保守的なものが多く、シリーズを続かせるためには仕方ないがかなり退屈に感じた. (作中に何度も、ミステリ小説の在り来りな展開を揶揄するよ...
毎回、展開に捻りを入れてくるのは面白い..けど、やはり翡翠の言動がどうしても好きになれない.(男性作家の描く小聡明さが正直気持ち悪い)大枠の展開も保守的なものが多く、シリーズを続かせるためには仕方ないがかなり退屈に感じた. (作中に何度も、ミステリ小説の在り来りな展開を揶揄するような文があるがなんと言うかこの....)
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城塚翡翠シリーズ3作目 1,2作目のようなひっくり返るような展開は鳴りを顰め、周りの人たちの視点から翡翠の茶目っけたっぷりなキャラクターが描かれる かなりウェットになるような場面もあり、1,2作目の人を喰ったような翡翠の様子が楽しかった身としてはちょっと好みからは逸れた感もあり ...
城塚翡翠シリーズ3作目 1,2作目のようなひっくり返るような展開は鳴りを顰め、周りの人たちの視点から翡翠の茶目っけたっぷりなキャラクターが描かれる かなりウェットになるような場面もあり、1,2作目の人を喰ったような翡翠の様子が楽しかった身としてはちょっと好みからは逸れた感もあり ミステリー部分は安定のクオリティでした
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解決編を読んでいてもスッキリしないのは予想してた展開を180度覆されて、驚かせる事に特化させるあまりストーリーが複雑になってしまうからだろうか。「あ〜そうだったんだ!!」となるのは予想と展開の差が一定の範囲の中にある時で、あまりにそこから外れてしまうと何でもありのやり過ぎ感を感じる。 「生者の言伝」では犯人は未成年の夏木蒼汰。犯人の視点で描かれる城塚翡翠シリーズでは疑いようのない流れ。友人の別荘に不法侵入し、突発的な事態で友人の母親を刺殺してしまう。その直後の狙ったようなタイミングで翡翠と真が別荘を訪れ、蒼汰は住民のフリをして応対する。 無計画な犯行で隠蔽工作もなく、探りを入れる翡翠の質問にも稚拙な返答でボロボロ。推理も必要ないくらいにすんなり解決するだろう…ともすると少年が不法侵入をしてまで進めていた計画の内容がはっきりした時に同情の余地がある感じか?そう思っていると犯人はまさかまさかの…登場人物になっていない人物でした笑。それを匂わせる数少ないヒントから推理しろはさすがに難しい。。 「覗き窓の死角」で良かったのは翡翠の過去が少しだけ明らかになり、次作もきっとあるんだろうなと分かった事。ホームズとワトソンの親密な関係、翡翠のドジっ子は素でぶりっ子はオンオフ切り替えな感じは3作品目ともなるとだいぶ分かってきました。次作も期待しています!
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2篇とも相変わらず面白かったです。 今回は翡翠ちゃんの素の顔が少し見えたような気がします。 器用なんだか不器用なんだか。キャラクターとしての愛着はどんどん湧いてきます。 表紙に意味を持たせるのも好きなところでした。 2篇目では結構な頭脳派同士の対決が見られて、倒叙のドキドキ感が良...
2篇とも相変わらず面白かったです。 今回は翡翠ちゃんの素の顔が少し見えたような気がします。 器用なんだか不器用なんだか。キャラクターとしての愛着はどんどん湧いてきます。 表紙に意味を持たせるのも好きなところでした。 2篇目では結構な頭脳派同士の対決が見られて、倒叙のドキドキ感が良かったです。 翡翠も犯人もミステリーマニアという設定で、ミステリーに精通しているからこそ巧妙になる仕掛けや腹の探り合いが楽しかったです。 翡翠自身については謎も残るので、今後のシリーズにも期待したいです。
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中編集としては前作よりもずっと好きな話だった。 『生者の言伝』は語り部の中学生が、あまりにもわかりやすい中学生でとても愛らしく、それでいてただのギャグ展開では終わらせないしっかりとしたストーリー展開がよかった。締め方は少し無理やりというか、ギャグ展開に対する帳尻合わせのような真相な感じもしたけれど、それを補って余りある余韻に惚れてしまった。 そして副題にもなっている『覗き窓の死角』。 一作目にも登場した写真部の女の子の話に対するアンサー的な話というか、つくづく写真が好きな人との縁があるのはなにか意図的な演出でもあるのかなと勘ぐってしまう。 すごくうきうきで真ちゃんに友達のことを話す翡翠をみると、後半につれて決裂していく関係に胸が締め付けられそうになった。 あらためて表紙をみると、もう二度とこの表紙を純真な眼で見ることができないのだなと思うと寂しくもある。 ミモザの花言葉は優雅と……。 もう一つを綴るのは無粋かな。
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本作は犯人が分かった状態から推理するという形式の推理小説でした。主人公とその助手の掛け合いは本作でも存分に味わえました。シリーズも三作目に入り、主人公の謎めいたキャラ設定も徐々に明かされてきているので次作も楽しみです。
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翡翠と真ちゃんとの関係もコミカルですっと読めた。翡翠の過去も少しだけ出てきて気になった。 覗き窓の死角について、見事にひっかかってしまったのでなんとも言えないが、死体の体位を動かさなかったとしても死体自体を動かしたら不自然さがでるのでは?と思ったけど、どうなんだろう。
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2021年「小説現代」初出の「生者の言伝」と、書き下ろしの「覗き窓の死角」の2編。 「生者の言伝」は、すでにドラマで見て結末も知っていたので、そのイメージをなぞるだけだったのはちょっと残念。翡翠のイメージがすっかり女優の清原果耶になってしまった。 あと、真犯人が最後にわかるのは倒叙じゃないかなー。 「覗き窓の死角」は、犯人がミステリ好きで翡翠の友人になったカメラマンで、犯人の苦悩に寄り添いたいという翡翠の心情も描かれ、翡翠の生い立ちも垣間見えて、今までよりもストーリーが深い感じがする。 翡翠が「常々、倒叙ミステリの犯人たちは喋りすぎだと思っていた。」なんて口走る盤面など、クスリとさせる要素があちこちにあるのも楽しめた。
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ようやく読めたシリーズ3作目。 嵐の山荘の挙動不審なボクの短編と、翡翠の初めての同世代女性友人との対決の中編。 嵐の山荘はドラマで観てしまったので、すっかりドラマイメージで終始。 「覗き窓(ファインダー)の死角」は今までに無く、翡翠の気持ちを丁寧に追っているお話だった。 それが無かったらもっと簡潔な短編ですっきりしたのかも、と思うくらいグズグズしてる翡翠視点が多い。これから徐々に翡翠の秘密が明かされるのかもとそちらが気になる読後。 このシリーズ、アクロバティックな解決篇を期待してしまうので、今回はやや肩透かし。 考えるとそっちか!っていうトリックなんだけど、期待が大きすぎたのかも。 真ちゃんはドラマよりこちらの方がカッコイイので、もっと活躍してほしいなあ。
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