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終楽章 の商品レビュー

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2022/10/09
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※このレビューにはネタバレを含みます

いつもはオヤジギャグのようなおふざけ昭和感満載の妄想歌が多いのですがこの歌集は境涯詠を多く収録 共感でき好きな歌が多くて付箋だらけになった 父と息子との距離感や介護の大変さをユーモラスに詠っている  恩師への追悼歌は心打たれるものが多かった  コロナ禍の歌はどれも状況描写が絶妙で真似したくなった 笹節が効いて読後感はしばらく余韻が残る パトカーに乗せられ帰宅した父はあっけらかんと巻き寿司を食う エレベーターのガラスに映る目の下のクマの黒さを二度見する夜 引き出しに数多見つかる吾の記事の上にぽたんと落ちる涙よ (滅多に褒めてくれなかった父も息子のことは気に留めて誇りに思っていた様子が伺える) へその緒はときめかないから捨てた方がいいのでしょうか? こんまり先生 啄木とたわむれし蟹 伊勢海老に転生しわれに食われる 紙袋にはみ出す葱見て奥さんに「今夜はすき焼き?」と聞けた昭和よ 新型が枕詞となる日々にカップラーメンまた一個減る 緊急事態宣言の夜はペヤングをクローゼットの隙間に詰める

Posted byブクログ