1,800円以上の注文で送料無料

人生はそれでも続く の商品レビュー

3.4

17件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/05/26

紙面を賑わせた22人のそれからに迫った一冊。一時話題になった人の人生もそれぞれ続いていく。読んでいくうちにぐっときます。 山で13日間死線をさまよった30歳は、嫌なことも嬉しいことも生きているからだと実感している。普通の幸せを今かみしめている。 松井を5敬遠し罵声を浴びた17歳は...

紙面を賑わせた22人のそれからに迫った一冊。一時話題になった人の人生もそれぞれ続いていく。読んでいくうちにぐっときます。 山で13日間死線をさまよった30歳は、嫌なことも嬉しいことも生きているからだと実感している。普通の幸せを今かみしめている。 松井を5敬遠し罵声を浴びた17歳は、2回松井と対談する機会があった。松井は『甲子園で全て敬遠なんて、後にも先にもないこと。5敬遠されるのもうなづけるバッターだと言ってもらえる選手にならなければというのが、自分の頑張るエネルギーになった』と振り返った。お互いがあの出来事を人生の中でプラスにできた。つまり、どちらも勝者だ。

Posted byブクログ

2024/02/18

報道とは事実とその結果が流れてくることが多く「その後」が放送されることは少ないと思う。 そんな中で、世間から注目を集めた人を中心にその人の「その後」を記したのがこの本である。ゴーストライター騒動の新垣隆氏、生協の白石さんの白石さんなど自分でも知っているような人が今はこんな人生を歩...

報道とは事実とその結果が流れてくることが多く「その後」が放送されることは少ないと思う。 そんな中で、世間から注目を集めた人を中心にその人の「その後」を記したのがこの本である。ゴーストライター騒動の新垣隆氏、生協の白石さんの白石さんなど自分でも知っているような人が今はこんな人生を歩んでいて、そしてあのときどんな心境だったのか、というようなことが克明に描かれている。 彼らが日本中から注目を受けた「あの時間」から、今の時間に至るまでの「その後」と「これから」の人生を必死に生きようとする人々の話には心を打たれました。 今でも続いている「あれから」を読んでみたいと思いました。

Posted byブクログ

2023/06/13

着眼点が素晴らしい メディアは有名になった瞬間だけを切り取るけど、もちろんその後の人生もある そこを知れるのは貴重な機会なので、まとめてくれてありがたい 一人一人もっと深掘りしてもよかったなぁ

Posted byブクログ

2023/02/16

前を向けているかどうかはともかく、とにかく人生は続いてしまう。 SNSなどで知ることのできる人もいるが、記者が取材し実感したものを読むことで、グッとくるものもある。 若手の記者に取材させることに意味はあると思う。

Posted byブクログ

2023/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

事件の当事者として、マスコミで有名になってしまった人のその後の人生を取材した、読売新聞の特集記事を書籍化したもの。 国会議員、鈴木宗男氏の、アフリカ出身の秘書。 赤ちゃんポストに預けられた幼児。 プロレスの技で相手を死なせてしまったレスラー。 松井秀喜に5打席敬遠を投げた甲子園投手。 金八先生で一躍有名になったけど、その後は活躍できなかった俳優。 その後どうなったのかな?と読者が興味をそそられる。 あの人、一時は有名になったけど、その後は平凡な人生やねぇ!とか、ひどい事件に巻き込まれて、かわいそうだなぁ、それに比べれば、私の人生はまだまし、とか人間は人の不幸を見て安心するところがあるので、ゴシップ的な本で、こんな本に興味を持ってしまう私自身も、悪趣味よね、などと思いつつ読んだが、ただのゴシップではなかった。 その時の報道だけではわからない、その後の人生を追うことで、人生とは、生きることとはなんて難しいのだろう、それでも生きていくことは、なんて尊いのだろうと感じられる。 一生懸命に生きてきたのに、不幸にも事件に巻き込まれたり、思うようにならなかった方々の深い悲しみ。自分の過ちを認め、向き合いながらその後の人生を歩み続ける方々の勇気や謙虚さ。読んでいて涙が出ました。 「ただのゴシップではない」と私が感じたのは、自分の留守中に家族を全員殺害された、という方の記事。この特集で初めて実名を明かして取材に応じたとのことだった。 犯罪被害者は時に、事件後の過熱報道などで二重に苦しめられることになる。この方はあまりに凄惨な事件にあい、茫然自失状態でなんとか「死なないように生きてきた」そうだ。おそらく、多くの周囲の方が励ましたり、助けたりしようとはしただろう。しかしこんな目に遭った方に有効な励ましの言葉なんて、何一つないだろう。人生に前向きになるのは難しいだろう。でも事件後初めて取材に応じた、ということは、何かしら「話してみようかな」と心が動いたのかもしれない。それだけでも意味がある取材なのでは、と思った。 心に残ったのは、多くの方が、ちょっとしたきっかけや学生時代の出会いのせいで人生が狂ったり、事件や事故に巻き込まれたりするわけだが、その後の人生で誰も「あの人に会わなければこんなことにはならないのに」などと考えず、自分が選び取った道に自分でけりをつけようとしているところだ。(もちろんそのような方を選んで取材しているのだろう)。その姿から学ぶところは大いにある。

Posted byブクログ

2023/01/04

読売新聞に掲載されている、ニュースの当事者になった方々のその後をたどった人物企画「あれから」を収録したもの。 人生にIfはないが、ここに登場する方々ほど劇的なことではないものの、皆それぞれのレベルでIfと考えることはあると思う。ここに記されている経験・出来事は様々な内容だが、共通...

読売新聞に掲載されている、ニュースの当事者になった方々のその後をたどった人物企画「あれから」を収録したもの。 人生にIfはないが、ここに登場する方々ほど劇的なことではないものの、皆それぞれのレベルでIfと考えることはあると思う。ここに記されている経験・出来事は様々な内容だが、共通しているのは、それをきっちり受け止めて、前を向いて自分の人生を生きているということ。共通項となるそのエッセンスは生きる上でのヒントになると思う。

Posted byブクログ

2022/12/14

人生はそれでも続く そのタイトル通りの本。 ものすごくオンリーワンな人達な気がするけど、それは読んでいる読者もきっと同じ。

Posted byブクログ

2022/12/12

新聞書評やらで何度か目にし、結果、入手・読了へ。もっと有名人中心の内容を思い描いていたから、そういう意味では肩透かし。とはいえ、当時目にしたニュースも多かったし、物語でも”その後”が気になる自分みたいな者としては、なかなかに楽しめる内容。

Posted byブクログ

2022/12/03

世の中で話題になった出来事や事件などに関わった人のその後の人生を追ったもの。 大変興味深く面白かった。 たとえ「めでたしめでたし」で終わった物語でも登場人物が生きている限り人生はまだ続くのだから。

Posted byブクログ

2022/11/30

<目次> 略 <内容> 読売新聞の社会部連載(現在も連載中)の「あれから」取材班の記事をまとめたもの。いろいろな事件の関係者の「あれから」を追いかけたもの。家族が皆殺しになったお父さんとか、プロレスラー三沢光晴を葬ったレスラーとか、佐村河内氏のゴーストライター、元巨人の松井選手...

<目次> 略 <内容> 読売新聞の社会部連載(現在も連載中)の「あれから」取材班の記事をまとめたもの。いろいろな事件の関係者の「あれから」を追いかけたもの。家族が皆殺しになったお父さんとか、プロレスラー三沢光晴を葬ったレスラーとか、佐村河内氏のゴーストライター、元巨人の松井選手を甲子園で5敬遠したピッチャーなど、有名どころから覚えていない事件の関係者まで、真摯に徹底的に取材されている。いろいろと考えさせられるし、当事者の立場を意識してしまう本だった。

Posted byブクログ