祝祭の子 の商品レビュー
偶然にも二冊続けて、殺人をさせるための子どもを育てるお話しになりました。 前冊はエンタメ寄りでしたが、今作は社会派。憂鬱な読了後です。
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なんとも救いようのない、思想も理想もない左巻きの人間に狂わされた人生。あの時代にはこういうリーダーもどきもたくさんいたみたいですね。結局は殺戮と狂った思想の羅列で、心の休まる暇のない作品でした。あーしんど。
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この作品もいつか読もうと思っていた作品です。 14年前、宗教団体〈褻(け)〉コミューンで33名の犠牲者を出した事件『祝祭』…。中心になって犯行を企てたのは石黒望という宗教団体のトップ。石黒望はコミューン前に捨ておかれた子と信者同士の間に生まれた子をひそかにコミューンの地下室...
この作品もいつか読もうと思っていた作品です。 14年前、宗教団体〈褻(け)〉コミューンで33名の犠牲者を出した事件『祝祭』…。中心になって犯行を企てたのは石黒望という宗教団体のトップ。石黒望はコミューン前に捨ておかれた子と信者同士の間に生まれた子をひそかにコミューンの地下室で育て、そして体育と言う名の軍事訓練を受けさせこの『祝祭』に参加させ、子供たちに信者の虐殺を命じたのだった…。当時未成年であった5人の子供たちは〈生存者〉と呼ばれ、罪に問われることはなかったが、社会的な制裁を受け続けながら生きていた。そして、逃亡した石黒望が何者かに襲われ死亡すると、〈生存者〉5人の身にも〈刺客〉の影が…。14年前の被害者遺族か?それとも?? かなりのボリュームでしたが、中盤からラストに向かっては一気読みしちゃいました。えっ??なんで??って独り言を言いながらです。ただ、どうかなぁ…全面的に登場人物に感情移入はできなかったな…そもそもが私の中での想定を越えたストーリーだったから?というか、小説なんだから当然なんだけれど…読了後のいちばんの感想は、また“えっ?”に戻ったのでした(汗)。
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02月-11。3.0点。 かつての宗教団体で育った子供たち。ある事情で「生存者」と呼ばれ、困難な人生。子供たちを「調教」した教団関係者が死亡したとニュースが。。。 途中、中だるみな感じがあり、読むのに時間かかった。テーマは良いと思うがいまいち感情移入できなかった。
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5人の子どもたちを殺人兵器として育てあげ大量虐殺を行った宗教団体。彼らは「生存者」と呼ばれ社会の中で息をひそめて生きてきた。14年後、再び五人は行動を共にすることになる。最初は面白く読んだのだけれど途中から少しテンポが悪くなったような気がする。真相はあまりスッキリしなかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あらすじを読んで面白そうだなと思って 読んでみた。 設定が今の現代にもありそうだなと思って リアル感がかなりあったと思う。 人を殺した人たちが普通の生活を 送れるはずなんかない… 彼女たちの苦悩と乗り越えたい気持ちが 凄く伝わってきた。 加害者でもあり被害者でもある彼女たちが 一致団結してからの物語の スピード感は最高です。 話の展開も面白くて文章も読みやすかった。 最後の終わり方が少し残念だった…
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いやー,長い作品だった。そのせいか,紙が薄くてページがめくりにくかった。なんとも言えないエンディング。スッキリ解決した感はないし,救われる話でもなければ絶望的でもない。もやもやした感じが残る。 山中の新興宗教の居住地で14年前に起きた,教団スポンサーが主犯の信者皆殺し事件。信者た...
いやー,長い作品だった。そのせいか,紙が薄くてページがめくりにくかった。なんとも言えないエンディング。スッキリ解決した感はないし,救われる話でもなければ絶望的でもない。もやもやした感じが残る。 山中の新興宗教の居住地で14年前に起きた,教団スポンサーが主犯の信者皆殺し事件。信者たちを手に掛けたのは主犯の石黒望と,石黒が教団に捨てられた子供たちに軍事訓練を仕込んで作り上げた殺人機械たち。事件後,石黒は単独で逃走し子供たちは保護され,少年法と石黒の洗脳を理由にお咎めもなく,世間からは生存者と呼ばれるようになった。生存者の子供たちは法的には裁かれなかったが世間からの迫害は厳しく社会からはじき出されるようにして生きてきた。その一人夏目わかばがある夜謎の人物に襲われる。わかばは相当な手練だと認識するが辛くも逃げ切った。実はこれに先立ち石黒が長野の自宅で死んでいたことがわかった。これを皮切りに,生存者5人を何者かが狙っているらしいことが分かってきた。特に事件後に連絡を取ってこなかった5人は自衛のため再集結し,刺客を撃退すべく行動を始める。 しかし実際,洗脳された幼い子供たちに事件を回避する手段はなかったはずで,それを世間がしつこく糾弾し続けるというのは無理があるように思った。
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新興宗教、褻(け)。そこで教育されていた子供たち。彼らの辿る壮絶な道のりとは。 前半部は緊張感が高まり不穏さが充満していくが、後半部はグダグダとしてしまうだけでミステリとしてははっきり言って退屈(そもそも本書はミステリではないが)。面白そうな題材だけにもう少しどうにかなるのではな...
新興宗教、褻(け)。そこで教育されていた子供たち。彼らの辿る壮絶な道のりとは。 前半部は緊張感が高まり不穏さが充満していくが、後半部はグダグダとしてしまうだけでミステリとしてははっきり言って退屈(そもそも本書はミステリではないが)。面白そうな題材だけにもう少しどうにかなるのではないかと感じた。
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始まりから終わりまでずっと暗い。痛々しい。 暴力のシーンだけがやたらとリアルで読んでいて気分が悪くなった。
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2023/02/20 読了。 図書館から。 ほぼ一気読みでした。 凄惨な事件の当事者だが、司法では裁かれなかった 子供達。 被害者であり加害者であり社会ではうまく生きてはいけないし、受け入れられない。子供達それぞれの葛藤にも齟齬があり、ひとくくりには仲良くいかない。 みわち...
2023/02/20 読了。 図書館から。 ほぼ一気読みでした。 凄惨な事件の当事者だが、司法では裁かれなかった 子供達。 被害者であり加害者であり社会ではうまく生きてはいけないし、受け入れられない。子供達それぞれの葛藤にも齟齬があり、ひとくくりには仲良くいかない。 みわちゃんのセリフが一番しっくり来たかな。 非情ではないけど、関わり合いがないなら、 そういう風にしか大衆は捉えないだろうなーと。
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