あの子とQ の商品レビュー

万城目学(著者)

2024/01/28

タイトルでは内容がよく分からず、なんとなくで読み始めた。
「吸血鬼の女子高生が繰り広げるドタバタ青春コメディ⭐︎」くらいのテンションで読んでいたのだが、途中で大変なことになり、更に展開し、青少年向けファンタジー小説、の様相になる。

最初の方で「え？そうなる？」となり、続きが気になってからはすぐに読了。青少年向けファンタジーと書いたが、読みやすいので本当に青少年でも読める。
終盤はそりゃそっかーな王道展開となり、奇想天外を最後まで期待した派の自分は若干しょんぼり。切なさもあったが、それがファンタジーというもの。

主人公のまっすぐさに結局しっかり引き込まれ応援していたので、それでよし！あとヨッちゃんワロタ。

2024/01/25

女子高生吸血鬼が17歳の通過儀礼をきっかけにとんでもない事態に直面する物語。

友情の為、自分の正義の為、怖がりながらも奔走する主人公が愛おしい。爽やかな読後感の青春ファンタジー。

2024/01/13

万城目ワールドが満載の青春吸血鬼物語。奇想天外な設定だけど、理にかなってるところが万城目学のスゴいところ。このキャラ陣なら続編も期待できる面白さでした。

2024/01/11

現代を生きる吸血鬼の末裔の物語。
嵐野弓子、ちょっと無鉄砲すぎやしないかと思うし、後半のストーリーはやや急展開すぎやしないか？と思ってしまいいまいち感情移入出来なかった。
佐久右馬三郎のキャラクターは好き。偏屈でぶっきらぼうな男。
全てを忘れた主人公の元にゼノからのメッセージが来たり、佐久らしき人物と会話があったり、続編あるのかな…

2023/12/03

万城目学にしては現代のお話でちょっといつもと違う感じも楽しめました。
突拍子のない設定は万城目学さんらしいなと楽しみつつ、ハッピーエンドな良い話でした。

2023/11/07

弓子、普通の女子高生のようで実は吸血鬼。ミステリ風味を加えて青春冒険物語。テンポが良くてサクサク読める。吸血鬼界の罪人「Q」設定などお話しが違和感なく進んでいく。パパやママなどキャラがみんな良いのだけれど、何より親友の「ヨッちゃん」が最高！ヨッちゃんだけを愛でていたい。ヨッちゃんいいな～。

2023/10/25

発売時から手元にはあったけど、吸血鬼モノにいまひとつ食指が動かず、積読状態にあったもの。この度、ミステリスクールで取り上げられているのを見て、『えっ⁉そっち系？』ってことで、慌てて読んでみた。確かにこれ、色んな要素があって、それぞれの視点で楽しめるわ。本書ならではの吸血鬼的特殊設定もひねりが効いていて、ハラハラドキドキ感の加速に上手く寄与している。いかにも続編ありな結末だったけど、そのあたり、どうなんでしょ？

2023/08/26

十七歳の誕生日を目前にした弓子の前に異形の物体「Q」が出現する。吸血鬼が十七歳で迎える儀式の前に、弓子が人間の血の味を覚えてしまっていないか調査するための役割を与えられているQは弓子から片時も離れることがない。そんなQを厭いながらも何事もなく誕生日までの日々は過ぎるものと思ったが……。キュートでポップな吸血鬼小説です。
吸血鬼とはいえ、何世代も前から人を襲うことなく太陽の下も闊歩して、人間社会に溶け込みながらまるきり人間と同じように暮らしているものが大半だという、なんとも平和な物語です。なので主人公の弓子はほぼ普通の女子高生。そりゃあいきなり「血の渇き」とか言われても面食らうよねえ……と思ったのだけれど、それでも吸血鬼としての本能が目覚めそうになってしまうシーンはかなり怖くてどきどきさせられました。えっと、あのあたりから急激に物語の雰囲気が変わってしまったぞ？
だけれどあくまでもキュートでポップ、そしてほんわかする物語でした。弓子とヨッちゃんの友情もいいんだよなあ。大仏マスク最高（笑）。

2023/08/17

青春×冒険×吸血鬼
奇想天外　万城目ワールド！！

１７歳の誕生日の１０日前
突然現れた謎の黒いトゲトゲQ

そこから怒涛の展開へ。
友人たちとのダブルデートでの事故
そして蘇生。　

主人公の弓子はQを救うことができるのか。

友人の「ヨッちゃん」も最高♪

2023/08/05

女子高生の冒険物語！

女子高生はわりと最新系に進化した吸血鬼ですが…

どんなストーリーかな、と思って読み始めたら、テンポ良い文章と奇天烈な設定で一気読みです。

ちょっと前に高畑充希主演で似たようなテーマのドラマあったので、イメージ入りやすかったかもです。

楽しい冒険と友情の物語、読後感も良かったです！