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パーパスモデル の商品レビュー

3.6

11件のお客様レビュー

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2023/06/03

組織横断、会社横断でプロジェクトを遂行する際に必要な考え方。オープンイノベーションやアライアンス戦略、DAO(分散型自立組織)、クラウドソーシング、産学官連携や地域貢献とも相性の良い切り口かも知れない。閉じた仕事をこじ開ける必要があるが、そのためにも重要なフレームワークだ。 言...

組織横断、会社横断でプロジェクトを遂行する際に必要な考え方。オープンイノベーションやアライアンス戦略、DAO(分散型自立組織)、クラウドソーシング、産学官連携や地域貢献とも相性の良い切り口かも知れない。閉じた仕事をこじ開ける必要があるが、そのためにも重要なフレームワークだ。 言うは易しとは思うが、感銘を受けたのは見えない価値、報酬の期待。見えないままだと説得できないから可視化しなければならないが、個人の納得感だけなら言語化しなくても良い。個人単位で考えた場合、ボランティアに参加したり、一見無価値に見える仕事の動機は、まさに見えない報酬だろう。 本著では、プロジェクトに関わるインセンティブについて、4つの無形報酬に分類する。関係報酬、名誉報酬、情報報酬、権利報酬。関係報酬とはプロジェクトに関わることで普段の生活や業務の中では得られないつながりを得ることができる。名誉報酬とはプロジェクトに関わることでその人や組織地域にとってのブランディングになる。情報報酬とはプロジェクトに関わることで何らかの学びを得ることができる。権利報酬とは通常はルールや慣習により実現できないことを行う権利を得られる。無報酬でも、自らのリスキリングになるから、この仕事を受けると言っていた人がいる。確かに、プロジェクトに参加する意義には、こうした無形報酬が期待できる。意識したい。 立場を超えた人や組織がより良い社会を目指して共に新たな価値を創造する。パーパスモデルとは、パーパスを中心とした共創プロジェクトの設計図である。自組織の利益だけを追求する時代は既に終わりを迎えているのかも知れない。

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2023/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何と言っても表、グラフがわかりやすい! 実例がたくさんあって、それぞれの課題と過去の経緯が簡記されていて、理解が深まった。 少しずつステイクホルダーが増えていく様子や、巻き込み方、熱量に差があっても良い点など、参考になった。

Posted byブクログ

2023/03/06

最近?何かと話題のパーパス関連本(もう、流行遅れ?)。 ビジョン系の本を読み漁っていた続きです。 ※2030 経営ビジョンのつくりかた https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4532322898#comment ※THE VIS...

最近?何かと話題のパーパス関連本(もう、流行遅れ?)。 ビジョン系の本を読み漁っていた続きです。 ※2030 経営ビジョンのつくりかた https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4532322898#comment ※THE VISION https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4023317519#comment ※ザ・ビジョン https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4478109834#comment 著者オリジナルのパーパスモデルという名の フレームワークがカラフルでとても綺麗。 分かりやすいし、色んなステークホルダー間で 共通認識を測るには中々よさそう。。 時間軸で、パーパスモデルが進化していくという著者の考え方にはなるほどとうなずかされます。 豊富な事例もフレームワークの理解を助けます。 なのですが、実際にはあまり使わなそう…というのが欠点。 はまる人にははまりそうなので、そういう人向けの本、かな。

Posted byブクログ

2022/12/22

パーパスを目的と解釈している場合が多いが、本書においてパーパスとは「より良い社会を実現するための行動原理」と定義されている。 それを体現できるようにしているのがパーパスモデルで、カラフルで視覚的にも楽しめるわかりやすい図式だ。 さらに本書は実際具体的な事例にも富んでおり、利害関...

パーパスを目的と解釈している場合が多いが、本書においてパーパスとは「より良い社会を実現するための行動原理」と定義されている。 それを体現できるようにしているのがパーパスモデルで、カラフルで視覚的にも楽しめるわかりやすい図式だ。 さらに本書は実際具体的な事例にも富んでおり、利害関係が異なるステークホルダーを共通のパーパスを設定することで、利害関係以上のつながりを作りより良い成果を出している。 これまでのようなトップダウン型のプロジェクトでは人は思うような力が発揮されず望む成果を手に入れる事は難しい。これからの時代はパーパスによって集まった人たちが、それぞれの個性を生かしパーパスを実現していく。そんな時代になっていくだろう。 パーパスをどのように考えていくと良いのかはパーパスモデルに譲るが、事例として非常にわかりやすかったため以下flier要約より一部抜粋する。 ポイントと感じるのは個人や組織、会社だけのビジョンを語るのではなく、国や世界、地球といった上のレイヤーから考える事によってパーパス化されやすい。 ■flier要約抜粋 【大手製薬会社レオファーマのイノベーションセンターとして立ち上げられたLEO Innovation labの例を見てみよう。製薬会社としての自社を主語にすると、目的は「ヘルスケア分野のイノベーションで事業の幅を拡げる」といったところだろう。これだと、やや独りよがりな印象を受ける人もいるかもしれない。 実際のプロジェクトでは、「慢性的な皮膚病患者の生活をテクノロジーで改善する」を共通目的にすることで、患者や医者などのステークホルダーが自分ごととして関われるようになった。自分や自組織の目的を中心にするのではなく、視野を広げて目的を考えると、主体的に動いてくれる仲間が増えるはずだ。】 ==== ジャンル 起業・イノベーション 出版社 学芸出版社 定価 2,530円(税込) 出版日 2022年08月15日 ==== 吉備友理恵(きび ゆりえ) 株式会社日建設計イノベーションセンタープロジェクトデザイナー。1993年生まれ。神戸大学工学部建築学科卒業。東京大学大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻修士課程修了。株式会社日建設計NAD室(Nikken Activity Design Lab)に入社し、一般社団法人Future Center Alliance Japanへの出向を経て現職。都市におけるマルチステークホルダーの共創、場を通じたイノベーションについて研究実践を行う。共創を概念ではなく、誰もが取り組めるものにするために「パーパスモデル」を考案。 近藤哲朗(こんどう てつろう) ビジュアルシンクタンク「図解総研」代表理事。1987年生まれ。東京理科大学工学部建築学科卒業。千葉大学大学院工学研究科建築・都市科学専攻修士課程修了。面白法人カヤックでディレクターを務め、2014年株式会社そろそろ創業。「ビジネスモデル図解」で2019年度GOOD DESIGN AWARD受賞。2020年「共通言語の発明」をコンセプトに「図解総研」を設立。共同研究によりパーパスモデルを考案。主な著書に『ビジネスモデル2.0図鑑』(KADOKAWA)、『会計の地図』(ダイヤモンド社)など。 ==== flier要約 https://www.flierinc.com/summary/3214

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2022/10/30

共創の作り方、注意するポイントや可視化などとてもわかりやすい一冊。自分の仕事でもこれを参考に見える化して巻き込みを考えていこうと思った一冊。

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2022/10/09

共創型で進める、という言葉を普段のビジネスでも使う事が増えてきたが、実際にうまくいく事は少ない。ソリューションビジネスの営業現場ではどうしても自社の利益の事がチラついてしまう。 この本では、実際の事例を使ってプロセスを解き明かしてくれていてわかりやすい。いきなり大きな事をやろうと...

共創型で進める、という言葉を普段のビジネスでも使う事が増えてきたが、実際にうまくいく事は少ない。ソリューションビジネスの営業現場ではどうしても自社の利益の事がチラついてしまう。 この本では、実際の事例を使ってプロセスを解き明かしてくれていてわかりやすい。いきなり大きな事をやろうとせず、但し大きな文脈に繋げて考える重要性は腹落ちした。ビジネス戦略の3Cの三つ目のCを競合ではなく支援(cooperation )とする共創の3Cという考え方が響いた。

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2022/09/24

自分の活動を進めるにあたって少し勇気をもらいました。もがきながら共創を進めようとしている実践者の励みになる本だと思いました。

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2023/11/07

BONUS TRACKや東京都の新型コロナウィルス感染症対策サイトの事例が特に面白かった。3章以降は多くの人に参考になると思う。 パーパスというと企業が定義するものという印象があったが、そうではなく企業を超えて民間や個人などを超えてあるものというのが事例とともに紹介されていてと...

BONUS TRACKや東京都の新型コロナウィルス感染症対策サイトの事例が特に面白かった。3章以降は多くの人に参考になると思う。 パーパスというと企業が定義するものという印象があったが、そうではなく企業を超えて民間や個人などを超えてあるものというのが事例とともに紹介されていてとてもわかりやすかった。まさに人を巻き込むという副題がはまっている。

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2022/09/21

紙の書籍にて。 何かを探しているとき、その答えが書かれている本に出会うことがたまにある。 sdgsとビジネスモデルをテーマに読書していて、何かしっくり来ない…関係者が多すぎてわかりにくい…と感じていた悩みが、一目見た瞬間「え、これすごい。」と解決した。 パーパスモデルという...

紙の書籍にて。 何かを探しているとき、その答えが書かれている本に出会うことがたまにある。 sdgsとビジネスモデルをテーマに読書していて、何かしっくり来ない…関係者が多すぎてわかりにくい…と感じていた悩みが、一目見た瞬間「え、これすごい。」と解決した。 パーパスモデルという筆者が考案したモデルは、 ・誰が ・どんな役割で ・どんな目的で ・共通目的を達成していくか が文字通り一目でわかるようになっている。 モデルを見て驚き、 考案者の著者がまだ20代の女性と知ってまた驚き。 最近よくある「パーパス!パーパス!」と声高に叫んでいるけれど具体的にどう創るのかは伝わってこないビジネス書とはちがう。 パーパスモデルというはっきりとしたツールがあり、どう使えばよいかも丁寧に説明されている。 “共創を求める声は高まっているものの、実行する手段が少ない。そのため試行錯誤の土台になる「共創プロジェクトの設計図」としてパーパスモデルを開発した” とのこと。 自分の頭を整理するため、メンバーと意見交換するため、ステークホルダーに説明するため、など使う目的は様々あると思うが、共創プロジェクトを考える人にはとても役立つ本だと思う。

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2022/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

パーパスはより良い社会を実現するための行動原理であり、そのモデルは目的を完全固定せずに小さな失敗を許容するアジャイルな進め方の羅針盤。 モデルの作成と並行してさまざまな事例で実用を重ねている点が面白い。この手の図解本は読んで終わりでは意味がないので、さっそく自分の活動で活用を試みている。 図を作ることの効果として、巻き込み方のデザインや気付き、関わりのグラデーション、金銭化されない報酬モデルの確立などが興味深い。 グラデーションで言うと、 視察 活動を観察する 発表 活動にリアクションする、いいね。 支援 活動をサポートする 実行 活動を実行する 企画 活動を推進する と言った、専門分野のインプット、アウトプットの姿勢にもつながる整理ができた。

Posted byブクログ