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北欧史(下) の商品レビュー

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2024/08/15

第二次大戦後、なぜか北欧では社会民主主義がずつと政権を担って高福祉国家となっていく。これも強国の周辺の独自路線だからか。厳しい自然の中、協力することが大事で他者に寛容だからか。EUやロシアとの間で、積極的に国際的な平和システムの構築に貢献していくことが自国の安定につながる、という...

第二次大戦後、なぜか北欧では社会民主主義がずつと政権を担って高福祉国家となっていく。これも強国の周辺の独自路線だからか。厳しい自然の中、協力することが大事で他者に寛容だからか。EUやロシアとの間で、積極的に国際的な平和システムの構築に貢献していくことが自国の安定につながる、という考え方は素晴らしいし、その伝統はSDGsやグレタさんに連なっている。自然と平等を大事にする価値観はもっと見習いたい。

Posted byブクログ

2023/10/12

上巻で記述が極端に少なかったアイスランド。下巻では少々記述が増え、タラ戦争でイギリス相手に漁業資源を死守する姿が印象的だった。 第二次世界大戦。蚊帳の外にいるわけにはいかず、かつ、支援も少ない中、ナチスやソ連に翻弄された北欧。戦後は原子力潜水艦が出てきた事で、ノルウェーが米露の対...

上巻で記述が極端に少なかったアイスランド。下巻では少々記述が増え、タラ戦争でイギリス相手に漁業資源を死守する姿が印象的だった。 第二次世界大戦。蚊帳の外にいるわけにはいかず、かつ、支援も少ない中、ナチスやソ連に翻弄された北欧。戦後は原子力潜水艦が出てきた事で、ノルウェーが米露の対立に巻き込まれている。これは文句が言いたくなるのもよく分かる。そのノルウェー。ここまで地味な存在だったが、戦後は石油で急激に成長。勢い余って、関連企業だらけになってしまい、一時危うくもなるが、目立つ存在へと。 また、昨今のウクライナ情勢の影響も大きく、これまでロシア(ソ連)と近いがゆえ色々あったフィンランドが動き出し、スウェーデンも動く。かつては積極的にドンパチしていたデンマークもEU内の揉め事には加わらなくて良いという特権をぶん投げてまで「俺達の出番だ!」と言い始める。北欧均衡という言葉にある通り、一カ国の姿勢が変わるとあらぬ所にまで変化が生ずる。 同じく、山川各国史以降の加筆として、難民問題や女性の社会進出も記述されている。

Posted byブクログ