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お前の彼女は二階で茹で死に の商品レビュー

4.4

19件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

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2024/06/03

グロくて鬼畜な特殊設定ミステリ 以下、公式のあらすじ --------------------- 天才女子高生(ミミズ人間)が謎を解き明かす! 著者史上最強! 衝撃のスラッシャー小説×本格ミステリ!! 「読まないと損するレベルで優れている」 乾くるみ(小説家)絶賛!!! こ...

グロくて鬼畜な特殊設定ミステリ 以下、公式のあらすじ --------------------- 天才女子高生(ミミズ人間)が謎を解き明かす! 著者史上最強! 衝撃のスラッシャー小説×本格ミステリ!! 「読まないと損するレベルで優れている」 乾くるみ(小説家)絶賛!!! こんな小説、はじめて!? 特殊設定×多重解決ミステリ 自殺した妹・リチウム(ミミズ人間)の仇を討つために、 刑事になったヒコボシ。事件を追いながら、 リチウムを自殺に追い込んだ連中の尻尾を?み、 破滅させてやろうとたくらむ。 事件の謎を解くのは、 天才的な推理力を持つ女子高生探偵・マホマホ。 しかし、彼女はヒコボシに監禁されていて……。 文庫化に際し大幅改稿、著者渾身の本格ミステリ大作! 解説/乾くるみ カバーイラスト/ふみふみこ 目次 ミミズ人間はタンクで共食い アブラ人間は樹海で生け捕り トカゲ人間は旅館で首無し 水腫れの猿は皆殺し 後始末 解説 乾くるみ --------------------- 特殊設定ミステリであり、多重推理でもあり、そしてやはりグロ小説でもある 自殺した連続強姦殺人犯 ノエル ノエルの自殺に至るまでの即席と現在の殺人事件が入り乱れて描かれる ノエルが過去に起こした行動、誰をレイプしたかによって推理される犯人が変わる構造になっている 乳児溺死事件、田舎の会食での毒殺、旅館での連続密室殺人、サーカス団皆殺し そして、自らの復讐のために意図的に事件を作り変える刑事のヒコボシ 複雑な構成だなぁ…… ミミズ人間やトカゲ人間が実在する世界 悪趣味ではあるけど、これが直接のグロの要因ではない 多分、汚物や吐瀉物が飛び散るのが平常運転なのに加え、探偵役は悪徳刑事のヒコボシに監禁虐待されているミミズ少女のマホマホというのが読んでいて気持ち悪い 監禁されている背景や推理力に優れている理由もまったく説明されないし終わってみても、そこに納得感はない この倫理観の欠如した世界は平山夢明を彷彿させる 表紙のイラストは可愛らしさを感じるけど、実際に読んでみると内容はグロいという詐欺小説ですね 内容は色々と酷いので人にはオススメしにくいにもかかわらず、ミステリ要素に関しては、ずば抜けて高い評価をつけたい 何ともバランスの悪い小説だなぁ

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2024/05/30

グロと本格ミステリーの両方を味わえる面白い作品。最初から最後まで謎が詰まっていて余すことなく楽しめる。ミステリー好きであれば是非読んでほしい。

Posted byブクログ

2024/05/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

奇書が読みたいアライさんのオススメ読み漁りシリーズその2 設定もキャラも世界観も何もかも狂っているんだけど、ミステリとしての誠実さは十分に果たされている。いや、そんなとこで正気に戻るな…。 ミミズ人間、アブラ、トカゲ病…そういったグロテスクな設定と異常な事件。ありえない異界の(つまりファンタジー)の話と思いきや、不可思議は一つずつ説明され私達の理解できるものになっていく。これらの可笑しな設定は、私達の世界と地続きなのだな。 だから、事件の解決はむしろ不安を呼び起こす。ああ、この小説がファンタジーであったらどれだけ良かったことか…。 こういった部分を含めての奇書であり、まぁ作品の魅力なんだろう。怖いもの見たさというか。 面白いけど、食事しながら読むもんじゃないな!耐性がある僕もちょっと避けるくらいには読む人を選ぶかもしれない…。

Posted byブクログ

2024/04/30

インスタで紹介されているのを見てどーしても気になって購入。 この著者の作品は初でした。 これは…なんというかすごい…としか言いようがない… 世界観も登場人物名も土地名も独特すぎて数ページごとにお腹がいっぱいになる感覚があります。 紹介ではグロ要素ばかり取り沙汰されてるようだったの...

インスタで紹介されているのを見てどーしても気になって購入。 この著者の作品は初でした。 これは…なんというかすごい…としか言いようがない… 世界観も登場人物名も土地名も独特すぎて数ページごとにお腹がいっぱいになる感覚があります。 紹介ではグロ要素ばかり取り沙汰されてるようだったのですが当たり前のようにあっさり書いてあるからか覚悟していた程ではありませんでした。 グロを抜きにしても特殊な体質の人間や風習が頭に上手く入ってこなくて、読みやすくはなかった。 でも最終章からラストまでは一気読みしてしまいました。 読後の感想は私の頭では面白かったのかどうかもよく分からない…といったところでした。 よく分からなかったので多分再読したくなると思う(暫くはいいかなって感じだけど)。 私は名作だと感じてもなんとなーく星5はつけたくない天邪鬼なところがあるんですが これはどうしても星5つにしたくなる謎の魅力がありました。なんでこんなに惹かれるんだろう… これ平山夢明「他人事」読んだ時の感覚と似てるなー 人としてダメだろ!ってことが当たり前に起こる世界、何でもアリな世界を覗きたい人にオススメ♡ ヒコボシ刑事色んな意味でヤバいけどかっこよく想像できてしまうから不思議。 著者の他作品も読んでみたくなりました。 何故か映像化して欲しいと思いました。絶対無理だろうけど。

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2024/03/12

デタラメな固有名詞とめちゃくちゃな仮想現実 不快な表現と爽快なミステリー解決 こんなの他の誰にも書けないと思った。

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2024/03/08

性欲爆発強姦魔のミミズ男がどの女をレ○プしたかによって犯人が変わる特殊設定ミステリ。 作者特有の圧倒的エログロ要素に、倫理観ゼロの登場人物たち(主人公含む)そして圧巻の多重解決と、色々な要素が闇鍋のようにごっちゃなって胸焼けしそうです...まぁそれが白井作品の良いところなんだけど...

性欲爆発強姦魔のミミズ男がどの女をレ○プしたかによって犯人が変わる特殊設定ミステリ。 作者特有の圧倒的エログロ要素に、倫理観ゼロの登場人物たち(主人公含む)そして圧巻の多重解決と、色々な要素が闇鍋のようにごっちゃなって胸焼けしそうです...まぁそれが白井作品の良いところなんだけどね。 ギャグのように、グロ要素や下ネタをぶち込んでくるんだけど、それが推理に繋がってくるので侮れない。そして多重解決な上にどの推理も納得させられる。 描写の数々から人には全く薦められませんが、怪作かつ傑作だと思います。

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2024/02/08

こ、これは…。 とても斬新な作品ですね。 読んでて頭おかしくなりそうでした。 適当な固有名詞に奇抜な架空の病が盛り沢山で頭がパンクしそうになる…と思いきや案外すんなり入ってくるんですよねこれが。 作者様の文章力の高さがよく伝わりました。 初めて読みましたが間違いなく天才だと思い...

こ、これは…。 とても斬新な作品ですね。 読んでて頭おかしくなりそうでした。 適当な固有名詞に奇抜な架空の病が盛り沢山で頭がパンクしそうになる…と思いきや案外すんなり入ってくるんですよねこれが。 作者様の文章力の高さがよく伝わりました。 初めて読みましたが間違いなく天才だと思いました。 万人にオススメは出来ませんが刺さる人には刺さる本です。 終始ぶっ飛んでいるようでトリック周りは案外かなりしっかりしているので本格ミステリファンなら読んでみることをお勧めします。

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2024/01/02

嫌な感じのエログロ汚物ではなくて事件解決の鍵として普通に提出されているだけなのでいっそ清々しいです。最初の事件はこれが多重解決か〜という感じで納得しましたが、中華料理店の事件や温泉旅館の事件は説明が複雑でなんとなくしか理解できませんでした。最後は全ての要素がうまく回収されていて良...

嫌な感じのエログロ汚物ではなくて事件解決の鍵として普通に提出されているだけなのでいっそ清々しいです。最初の事件はこれが多重解決か〜という感じで納得しましたが、中華料理店の事件や温泉旅館の事件は説明が複雑でなんとなくしか理解できませんでした。最後は全ての要素がうまく回収されていて良かったです。

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2023/12/26

 倫理観フル無視の特殊設定ミステリー。もはや「多重解決ミステリーと言えばこの作家」というポジションを確立しつつある。

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2023/12/24

???から始まって、ありのままを受け入れて、ときどきいろんな意味ですごいな、と思って、読み終わる頃にはすごく癖になっている感じ。なにこれすごい。 ものすごいミステリなのだけれど、なんせ設定とワードセンスがすごい。そしてこのすごさは、とても人を選ぶ。 そもそもこの本を手にした理由...

???から始まって、ありのままを受け入れて、ときどきいろんな意味ですごいな、と思って、読み終わる頃にはすごく癖になっている感じ。なにこれすごい。 ものすごいミステリなのだけれど、なんせ設定とワードセンスがすごい。そしてこのすごさは、とても人を選ぶ。 そもそもこの本を手にした理由はものすごい嫌な感じの話を読みたくなったから。そしてそれはこれ以上ないほどぴったりの作品だった。つまりそういう嫌な感じの作品で、私はこういうのが嫌いではない(好きとも言う) グロ、とも言えるけれど(そうでもない気もするけど)個人的感想としては絶妙な不快感を与えてくる感じで、グロというより、全体的にゲロ。よくこんな嫌な感じの比喩を…!と何度思ったか。そしてこの主人公が最低で最悪な刑事でもう振り切っててすごい。1章で刑事だろ…!てなり、2章でおい!てなって、3章でまじか、となり、4章でもう好きにして!となる。そして刑事だけでなく全員なかなかの歪みっぷりが清々しいほど。リチウムでさえ。 何がすごいって、この設定この雰囲気?でしっかりがっつりミステリなのがすごい。 また別の作品読もうと思う。(Kindleで買ったけど本欲しいな…買おう…)文庫の表紙の表紙詐欺感も好きだけど、単行本のトリッキーな感じもいい。

Posted byブクログ