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お前の彼女は二階で茹で死に の商品レビュー

4.4

19件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

エレファントヘッドを読んで白井智之に貫かれてしまった自分にとっては、タイトルの引力が強すぎた。  登場人物たちは当然のように少女を監禁するわ毒は盛るわ火はつけるわで倫理観皆無かつ、描写としてもエログロ要素盛りだくさんのため人を選ぶことは間違いないが、エレファントヘッドにハマったなら読むべき。  白井智之といえば多重解決ミステリだが、本作も見事な多重解決を見せてくれた。 冒頭で描写される強姦魔が少女を襲う描写が多重解決のフリになっている構成は明らかにヤバすぎるのだが、2章3章と続くと、この異常な世界に感覚が麻痺してしまい、これがどう事件に繋がるのかというワクワク感を感じてしまう。  また、皮膚がミミズのようになったり全身の皮が剥がれたり性器から油が出てきたりといった、トンデモ奇病と事件が見事に融合しており、特殊設定物としても素晴らしかった。

Posted byブクログ

2023/11/01

「日没」を読んで、ブンリンに目をつけられそうな小説を読もうと思いました。 「東京結合人間」に比べて、ミステリとしての完成度は格段に高い。すごい。でももうしばらくはいいかな…

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2023/11/06

倫理などを完全に無視しているので、展開が全く想像が付かず、それが新鮮で初めての読書体験だった.巫山戯てる割にミステリはとても確りしていて笑ってしまう..実在する商品名などが唐突に出てくるのも笑ってしまった...何なんだこれは⇽ 多重解決ミステリはそのままやれば優柔不断な無能探偵...

倫理などを完全に無視しているので、展開が全く想像が付かず、それが新鮮で初めての読書体験だった.巫山戯てる割にミステリはとても確りしていて笑ってしまう..実在する商品名などが唐突に出てくるのも笑ってしまった...何なんだこれは⇽ 多重解決ミステリはそのままやれば優柔不断な無能探偵のミステリになってしまう所をノエルの強姦相手が分からない事にしてそれぞれの世界線(?)で違和感なく成立させてるのは凄い( >﹏< *) 幼稚な表現を使いながらここまで知的なミステリをされたらもうこれは何...になって星5にせざるを得なくなった.終盤の展開も怒涛すぎて一瞬で読み終わってた.

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2023/10/15

他の人はどうであろうと私は好き と言わなきゃ、そういう思いを抱かせる作品 推理もの好きです、でもこっそりグロいのも好きなの 飴村行「粘膜人間」とかよくわからんけどたまに読みたい、大好き そんな稀有な人を拾い上げてくれる本著。 ミステリーは本当骨太な感じで、よく短編にこんなのい...

他の人はどうであろうと私は好き と言わなきゃ、そういう思いを抱かせる作品 推理もの好きです、でもこっそりグロいのも好きなの 飴村行「粘膜人間」とかよくわからんけどたまに読みたい、大好き そんな稀有な人を拾い上げてくれる本著。 ミステリーは本当骨太な感じで、よく短編にこんなのいれたね、って思いながらもこの作品でしか描けない謎解きを味合わせてくれる 好きな人増えたらいいなぁ

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2023/10/14

ギットギトの脂臭い中華料理店で極上の本格中華を食べるようなイメージの小説。 エログロ描写は思わず目を背けたくなるし、世界観も独特ですが、描かれているミステリーはとてもロジカルで芯の通ったもの。 多重推理や仕掛けもたくさんあり各章の展開の予想がつかず、一気に読んでしまいました。

Posted byブクログ

2023/06/23

グロ耐性のおかげで、この本格ミステリを味わえました。 相変わらずの特殊設定ですが、それが当たり前の世界観は実に強固。展開も真相も予想できないことばかりで、最後まで楽しめました。というかびっくりしました。 気安く誰かにおすすめできないのが残念でもあり、特別感でもあります。

Posted byブクログ

2023/02/16

良い意味で非常に気分が悪くなるエログロ。 独特すぎるキャラたちだった ミステリー要素もちゃんとあって面白い! けどやっぱり良い意味で気分が悪くなる!

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2023/02/10

かなり変態性が高く、ゴアな内容、合わせて登場人物がネーミング含めてかなりキュートなので、何かいけないものを見てしまったような感覚に陥る。 しかし、ミステリーとしてはひたすらロジカル。Aでなければ…Bなければ…と理詰めで謎が解けていくのは非常に美しい。

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2022/08/12

推理の分岐点は"誰を○したのか?" 文庫版の表紙と内容の温度差で頭がおかしくなる 章の冒頭は強姦魔ノエル視点 その後は悪徳刑事ヒコボシ視点に移る 直接殺人事件と関わっていないノエルパートが鍵になるってのが良い どの事件も情報量が多く、エログロ描写の中にま...

推理の分岐点は"誰を○したのか?" 文庫版の表紙と内容の温度差で頭がおかしくなる 章の冒頭は強姦魔ノエル視点 その後は悪徳刑事ヒコボシ視点に移る 直接殺人事件と関わっていないノエルパートが鍵になるってのが良い どの事件も情報量が多く、エログロ描写の中にまで伏線が捩じ込まれている おまけに登場人物は癖強ネームばかり 人数が増えてくると誰が誰かよく分からなくなってくる(特に第2章) おすすめは第3章 温泉旅館でのヒコボシ刑事の大立ち回りは最早笑えてくる

Posted byブクログ