沈黙のセールスマン 新版 の商品レビュー
少し読みにくかった。なかなか進まず。 後半にかけてだんだんと面白くなってきたが、それまでが長いし、外国の映画などにもしばしば見られる、よくわからない表現や持って回った言い回しが多い。
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仕事中の事故で入院している弟に会いたい姉からの依頼で動き始めたサムスンは、事故の裏に隠された事実を知ることとなるが……シリーズ4作目。→ シリーズで唯一新版が出たお話なのでワクワクしながら新版で読んだけど、内容としてのインパクトは過去三作品と同じぐらいで、なぜこれだけ?と謎な顔...
仕事中の事故で入院している弟に会いたい姉からの依頼で動き始めたサムスンは、事故の裏に隠された事実を知ることとなるが……シリーズ4作目。→ シリーズで唯一新版が出たお話なのでワクワクしながら新版で読んだけど、内容としてのインパクトは過去三作品と同じぐらいで、なぜこれだけ?と謎な顔になったけど、娘のサムが登場するからかな? 最新作「父親たちにまつわる疑問」を読了済みの私としては、サムが探偵に憧れている描写に興味を持つ→ この後の作品でサムとの絡み、あるのかな?あるんだよね?だって「父親たち〜」でのサムの職業が……(ネタバレなんでモゴモゴ) 事件は今回もなかなかヘヴィ。それにしても毎回依頼人が(ネタバレなんでモゴモゴ) またゆっくりシリーズ読んでいきます!
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インディアナポリスの私立探偵アルバート・サムスンを主人公とするシリーズの4作目。昨年読んだ、「父親たちにまつわる疑問」が、個人年間ベストの素晴らしさだったので、同時期に新版された本作を7ヶ月遅れで読了。1978年の出版という事で、描写や内容には、古くささを感じてしまいました。宮部...
インディアナポリスの私立探偵アルバート・サムスンを主人公とするシリーズの4作目。昨年読んだ、「父親たちにまつわる疑問」が、個人年間ベストの素晴らしさだったので、同時期に新版された本作を7ヶ月遅れで読了。1978年の出版という事で、描写や内容には、古くささを感じてしまいました。宮部みゆきさんの杉村三郎シリーズが、多大な影響を受けていると言えば、雰囲気が伝わるでしょうか。最後まで読めば、誰が一番恐ろしい人物か分かり、ゾッとします。そういう意味で言えば、良く出来ていると言えます。☆4.4
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分の読むマイクル・Z・リューイン2作目。 前に読んだ『祖父の祈り』は正直少々期待外れだったのだが、今作は”アルバート・サムスン”シリーズの4作目にして代表作の新訳版とのことあって、中々に楽しめた。 もっと出くわしている気がするようで意外と少ない(探偵ものではあるがハードボイルドではなかったり、ハードボイルドではあるが私立探偵でなかったり)チャンドラーの系譜を継ぐザ・海外私立探偵ハードボイルドもの。 仕事にあぶれ、先細り行く懐事情が心配になる中、調査料割引セールの広告を打って出たサムスンに舞い込んだのは「製薬会社にセールスマンとして勤めている弟が、半年前、勤務中に研究室で事故に遭い意識不明の状態での入院が続いている。面会を求めても断固拒否されるので何とか会えるようにして欲しい」というもの。 早速病院に赴き関係者達に話を聞くが、どうも裏がありそうなほどガードが固く、面会謝絶の理由もあやふやで納得のいかないもの。 そうこうしているうちに別れた妻のもとに居る娘のサムが、夏休みということで単身会いに来る。 仕方がないので助手として仕事を手伝ってもらうことに。 王道らしく最初は依頼人のため、むしろ報酬のためだった調査が、裏にはびこるものの存在を嗅ぎ取るや依頼人そっちのけ、自身の好奇心をエネルギーに利益も危険も顧みず、真相を求めてそこら中をひっくり返す。 その最中交わされるタフぶったもの言いや、厳しい追及に対する茶化したような返答が好き。 ちょっと自己中過ぎじゃあと感じるような強引で軽率な行動が多かったり、娘のサムが”障がいを持っている”という設定がその字面以上には何も影響を出しておらず謎だったり、ちょいちょい気になる部分はあったけど、銃は持たないという信条(最後はぶっぱなしちゃうけど。。。)はこの世界ではユニークで、概ね好感度良。 他の既刊本も新訳されていくのかな。 新訳でたら読んでみよう。
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<私立探偵アルバート・サムスン>シリーズ初読み。非タフ&マッチョな温厚で小市民的なキャラクターという先行イメージの所為なのか、思いの外頑固で直情的な人物造形に少々面食らう。ハードボイルド直系の錯綜した人間関係に加え、驚きの真相が飛び出すトリッキーなプロットといい、今作がシリーズ最...
<私立探偵アルバート・サムスン>シリーズ初読み。非タフ&マッチョな温厚で小市民的なキャラクターという先行イメージの所為なのか、思いの外頑固で直情的な人物造形に少々面食らう。ハードボイルド直系の錯綜した人間関係に加え、驚きの真相が飛び出すトリッキーなプロットといい、今作がシリーズ最高傑作と呼ばれるだけのことはある。宮部みゆきさんの<杉村三郎シリーズ>の元ネタだけあって、作中の雰囲気に馴染みやすかった。ラストで炙り出される日常に潜む人間の悪意など、宮部さんや米澤穂信氏が影響を受けたというのも確かに納得出来る。
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ジョンの姉からの依頼は、短期間で遂行。でも、姉の真意は金で納得感が得られず、ジョンの妻からの依頼として、調査を続ける。何かおかしい。アルバートの正義感に共感するも、だんだん強引な手段を採るので心配になる。アルの娘のサムがいい娘で良かった。アルの父親らしさが感じられて。最終的に暴走...
ジョンの姉からの依頼は、短期間で遂行。でも、姉の真意は金で納得感が得られず、ジョンの妻からの依頼として、調査を続ける。何かおかしい。アルバートの正義感に共感するも、だんだん強引な手段を採るので心配になる。アルの娘のサムがいい娘で良かった。アルの父親らしさが感じられて。最終的に暴走の歯止めにはらなかったが。 何かおかしな事件というところから、後半は大事件に。何を信じればいいのか。アルは自分だけを信じて真実にたどり着く。 ラストの緊迫感、大逆転。拳銃を持たない私立探偵のハードボイルド。 骨のある逸品。
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新刊で発売しており懐かしさに惹かれて購入。 久しぶりのリューインだったがなぜか(当然か?)古くささについていけなかった。 とくに喫煙描写にはこちらまで煙臭くなった。
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〈アルバート・サムスン〉シリーズ。爆発事故で半年以上入院している弟になぜ会えないのか調査してほしいとサムスンに依頼がくる。製薬企業が隠そうとしていることをどうにか暴こうとするサムスン。調べるほどに怪しいところが見え始め謎は深まっていく。サムスンとその娘のサムの魅力的な造形と二人の...
〈アルバート・サムスン〉シリーズ。爆発事故で半年以上入院している弟になぜ会えないのか調査してほしいとサムスンに依頼がくる。製薬企業が隠そうとしていることをどうにか暴こうとするサムスン。調べるほどに怪しいところが見え始め謎は深まっていく。サムスンとその娘のサムの魅力的な造形と二人のやり取りの面白さも読みどころ。探偵小説としての面白さ、楽しさを存分に味わえる。来月にはシリーズ最新作が刊行されるということで楽しみに待ちたい。
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半年も入院したまま、面会謝絶で安否もわからない弟の様子を調べて。依頼人の女性は憔悴しきっていた。製薬会社でセールスマンとして働く弟が、会社の研究所で爆発事故にあい、以来、社の管理下にあるという。なぜセールス部門の者が研究所内の事故に?不審に思ったわたしは、ガードの堅い会社側に揺さ...
半年も入院したまま、面会謝絶で安否もわからない弟の様子を調べて。依頼人の女性は憔悴しきっていた。製薬会社でセールスマンとして働く弟が、会社の研究所で爆発事故にあい、以来、社の管理下にあるという。なぜセールス部門の者が研究所内の事故に?不審に思ったわたしは、ガードの堅い会社側に揺さぶりをかける―十数年ぶりに再会した実の娘とともに謎を追う知性派探偵サムスン。 新版が出たので、28年ぶりに再読。 細かいところは忘れていたが、大筋は覚えていた通りだった。最新作も楽しみである。
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