ぼんやりとした不安の近代日本 の商品レビュー
思想は常に支配され、意図せぬところで創られ、都合よく闇に葬り去られる。何事もなかったかのように。 読んでいて、空気感を読む日本人だからこそ、劣等感と不安感を蔓延させてしまうのかもしれないとも思った。 歴史は通り一遍のものではなく、常に検証していくものだと考えている。何故なら...
思想は常に支配され、意図せぬところで創られ、都合よく闇に葬り去られる。何事もなかったかのように。 読んでいて、空気感を読む日本人だからこそ、劣等感と不安感を蔓延させてしまうのかもしれないとも思った。 歴史は通り一遍のものではなく、常に検証していくものだと考えている。何故なら、顧みることで、少しでも伝えるべきことを子孫に伝えたいからだ。 ヒエラルキーは私の最後の血の一滴にまで、刷り込まれたものだとも思う。代々の先祖から受け継いだものもあるし、生まれ落ちた後に刷り込まれたものもある。自分を惑わすものの正体を見極めたい。 芥川龍之介が、「ぼんやりとした不安」という言葉を残して自殺してしまったが、自己喪失をそのままにしてはいけないと思う。
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