侠飯(8) の商品レビュー
大好きなシリーズの続編が知らぬ間に出ているじゃあないか。いったい何作目まで読んだのか思い出せず、本屋で第7作を手に取ってしばし悩む。早く読みたくて買いかけたけれど、ダブって買うことが最近ありがちだから思いとどまる。正解。未読なのは第8作以降でした。 今回柳刃&火野コンビと出会う...
大好きなシリーズの続編が知らぬ間に出ているじゃあないか。いったい何作目まで読んだのか思い出せず、本屋で第7作を手に取ってしばし悩む。早く読みたくて買いかけたけれど、ダブって買うことが最近ありがちだから思いとどまる。正解。未読なのは第8作以降でした。 今回柳刃&火野コンビと出会うのは底辺ユーチューバーの浩司。閲覧数を稼ぐために激旨屋台に撮影許可を求めてみれば……。 まるでイメージが違うのに、終盤、私の頭の中では藤井風の『満ちてゆく』が流れていました。人は如何に見返りを求めているものか。与え、差し出せば、満ちる。
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たった5日間の出来事だったが、濃厚な内容だった。 主人公は、親ガチャ失敗を嘆き、再生回数が上がらない24歳ユーチューバー。 柳刃さん、酒巻さんの言葉は今の若者に刺さるであろう。 エピローグ、終わり方がカッコいい!
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侠飯シリーズ 第8弾 書き下ろし。 プロローグ 悩める底辺ユーチューバーと二軒の屋台 ➀激安なのに味は本格。うちで作れる鉄板メニュー ②包むの簡単餃子と博多屋台の名物がビールを呼ぶ ③赤ワインが止まらない。北海道と中華の絶品グルメ ④フライパンひとつで至福の味。海鮮とチーズの饗宴 ⑤イタリア、スペイン、そして岡山の超激ウマ料理 ⑥旨すぎる秋の味覚と本ワサビで食す極上ステーキ ⑦人生最大のピンチ、それでも旨いさらさら茶漬け エピローグ 自分ではなく誰かのだめに。任侠の男がまたひとり 底辺ユーチューバーの浩司が、ひょんなところから柳刃の屋台を手伝うことに。 何をやってもうまくいかず、人のせいにしがちの浩司や登場人物に、人の役に立つ幸せを説く柳刃たち。 テロなどに巻き込まれながら、若者たちは新たなステップへ。
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俠飯8 やみつき人情屋台篇 福澤徹三 ∞-———————∞ 人を底辺と蔑んでるけど、自分は売れないYouTuberの浩司。 考え方が現代風すぎてついていけない。親ガチャって時々目にする言葉だけど、乱暴で好きじゃないなと思ってた。感性の違いもあるだろうけど、それを主人公や彼の周りの友人に感じて読んでた。 それと比べてしまうのが、昔ながらの屋台をやってるテキ屋の酒巻さん。全ての言葉が心に直球で入ってくる。 テキ屋=ヤクザと思われて苦労もあっただろうし、この時代に1個100円のたい焼きでは儲けも無いだろうし、「美味しい」って喜んで食べてくれる人のためにっていうのが、ドンピシャに伝わってきた。 自分のためではなく人のために生きるとそれが生きがいになるって言うのは、本を読むものにとっては何度も繰り返し目にしてきた言葉だけど、それって結構難しいことなんだよね。ふと気付くと自分のためのことしかしてない。 柳刃さんと火野さんももちろん好きだけど、酒巻さんが素敵すぎた。 棒餃子が作りやすそうかな。 2023/11/24 読了(図書館)
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8作目。相変わらず痛快でおもしろい。 お決まりのパターンなんだけど、読後はいつも気分がいいです。 家にあったラーメンで焼きラーメンやってみたけど、う~む。なんか違う。 サンポー焼豚ラーメンを入手して、再チャレンジしてみようかな。
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任俠道とは、人のために損をとれることというフレーズに痺れる。 自分の偏見に気づかずに発する言葉が他人を傷つけることがある。 将来への不安に囚われて今を粗末にするなということと、自らの経験、知見を踏まえて心構えを構築していくことなど、胆力の大事さを伝える。 前時代的な価値観かもしれ...
任俠道とは、人のために損をとれることというフレーズに痺れる。 自分の偏見に気づかずに発する言葉が他人を傷つけることがある。 将来への不安に囚われて今を粗末にするなということと、自らの経験、知見を踏まえて心構えを構築していくことなど、胆力の大事さを伝える。 前時代的な価値観かもしれないが、その大切さをエンタメのフォーマットで伝えてくれる小説也。
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底辺ユーチューバーの葉室浩司は伸びない再生回数と、 最近つれない彼女に悩んでいる。 フードフェスを撮影にいったら、 なぜか頬に傷持つ男の屋台を手伝うはめに。 まかないは絶品だが、彼女との仲はますます悪化。 さらに隣人トラブルと無差別テロ事件に巻きこまれて人生最大のピンチ。 ...
底辺ユーチューバーの葉室浩司は伸びない再生回数と、 最近つれない彼女に悩んでいる。 フードフェスを撮影にいったら、 なぜか頬に傷持つ男の屋台を手伝うはめに。 まかないは絶品だが、彼女との仲はますます悪化。 さらに隣人トラブルと無差別テロ事件に巻きこまれて人生最大のピンチ。 義理と人情がほとばしる文庫書き下ろし第8弾。 ************************************** この本はシリーズもので、毎回、なぜか頬に傷持つ男が美味しそうな料理をパパッと作る。 料理の作り方を文章で説明されて読むのって、香りも盛り付けも自分のイメージでしかないから、きっと現実以上の味を想像してると思う。 こんなに簡単に作れるんやってものばっかりで、いつかこの本の通り作ってみよっと、と思いつつ、何も実行せずに8冊も読んでる。 この物語は、今ある話題のことを織り交ぜながら どうせ俺なんて、みたいなところから最後は頑張ろうってなるねんけど、もう少し、毎回出てくるなぜか頬に傷持つ男の活躍を見たかった。 まぁ、サスペンスではないから、そんなシリアスさを求めてないけど、取って付けたような、今回は軽い感じやった。
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なんとなく犯人はわかったけれど、大きな事件で意外。 最後のプレゼントがちょっとしっくりこなかったけれど、みんなどうするのだろうか。
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参考文献にあった「たい焼きの魚拓」は私も持ってる!って嬉しくなりました。それにしても今時屋台のお好み焼きが100円なんて、安いどころか大赤字なんじゃ、と心配になりました。
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さくさく読めて、飯テロでお腹すくしお料理したくなる。だらだらと日常を過ごす若者が主人公。親ガチャとか流行ってたなー。今も流行ってるのかな、最近聞かない。すべてを親のせいにしておけば、その場しのぎの言い訳はできるのだから、なんて親は都合の良い存在でしょう。とはいえ、私だって親が伝えたかった事をきちんと理解できている訳もなく。まぁ、自己責任でどうぞ、という読後でした。柳刃さんと火野さんは安定の仁侠っぷり。今回もさらさらと読めて楽しかったです。
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