虐げられ令嬢とケガレ公爵(1) の商品レビュー

廻(著者)

2022/09/14

令嬢の長女なのに家族から虐げられて無給のメイドのような扱いを受けているキャスライト。
そこに妹チェリアリアへ公爵から婚姻届が届く。
恥や礼儀をわきまえない家族は、嫌がる妹の変わりに厄介者のキャスライトを嫁入りさせることにした。
キャスライトはキャスライトで思惑があり、あえて話にのったのだが、初めて会った公爵グリサリオの顔のアザとなっているケガレをみる…。

ケガレという概念があるので、そこかしこのシーンが少し薄暗いようなもやっとしたものを感じる絵柄で、このケガレに取り憑かれそうな人物は顔つきから歪んでいるような変な印象をもった。
だからこそ、まっとうに生きている人物はより輝いてみえるので、キャスライトの前向きでひたむきでそこそこ強かな精神はキラキラして見えた。
そしてケガレを憎んでいるが屈しないグリサリオもしっかりと強い輝きをもっている。
正直一巻ではまだ登場人物が出てきただけな感じなので、次巻以降どんな話なのか期待したいです。