応援消費 の商品レビュー
消費することで応援する消費行動のメカニズムについて解説した本。 ふるさと納税をはじめとした「買うことで支える」消費行動について、マーケティング理論の視点から読み解いていきます。
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応援消費という新たな形態への対応法や今後の展望などが得られるかと思って読んだが、そのような内容ではなかった。 生産や流通ではなく消費が主役となる消費社会が到来し、マーケティングもまた、かつての余ったものを売り捌くというセールス局面の概念から、需要を生み出しそれに対応した価値を生産...
応援消費という新たな形態への対応法や今後の展望などが得られるかと思って読んだが、そのような内容ではなかった。 生産や流通ではなく消費が主役となる消費社会が到来し、マーケティングもまた、かつての余ったものを売り捌くというセールス局面の概念から、需要を生み出しそれに対応した価値を生産するために組織活動全体を統括するという概念に進化してきたという流れと、贈与は明らかになった途端に見返りが発生し交換に変貌してしまうというパラドックスを内包していたが、これが明確に交換と一体化するように変形してきた流れが合わさって、応援するために消費するという新たな主流概念が登場したということを、新聞記事に(過剰に)頼りながら論理展開する書。全体のバランスもわかりづらく(ふるさと納税がやたらと大きく扱われている)、知りたかったことが知れたわけでもなかったため星2つ。
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応援消費というタイトルから判断して、いわゆる昨今の「推し活」を専門家的見地から料理してくれる本、だと期待して読んだが、それは勝手な思い込みであり、そういう本ではない(触れてはいる)。 サブタイトル ~社会を動かす力~ という説明にあるように論理が収束しておらず、用語の解説も乏し...
応援消費というタイトルから判断して、いわゆる昨今の「推し活」を専門家的見地から料理してくれる本、だと期待して読んだが、それは勝手な思い込みであり、そういう本ではない(触れてはいる)。 サブタイトル ~社会を動かす力~ という説明にあるように論理が収束しておらず、用語の解説も乏しい。その道に詳しい人には自明な用語なのかもしれないが、頻出するのに説明がない言葉をたどって、ページを後戻りすること多数。 応援消費について知りたいのに、それを知るためにはそもそもの歴史を紐解かなければならぬというご親切心から、読書の半分はその歴史講義に付き合わされるのも、非常に退屈。
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応援消費とは、被災地、好きなブランド、ふるさと納税、推しのアイドルを消費することで応援する行動である。 ボイコット運動に対するバイコット運動も世界的に注目を集めている。購買により、善行に報いる行動である。 新たなマーケティングの時代が来ているのだなと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
寄付は手元に残らないが、応援消費は自分の手元にも何かが残る、Win-Winの関係でである。 日本におけるボランティアは、かつては寄付を徹底的に隠す陰徳の文化であったが、メセナの誕生により、陽徳へ変化し、更に寄付と市場が結びつくことで交換へ変化した。
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応援消費について、マーケティング論を中心にさまざまな観点から考察している。単にモノを買ったり被災地を訪れてそこにお金を落とすといったことだけでなく、贈与やボランティアにまで広げている。 とりわけ「ふるさと納税」にスペースを割いている。ふるさと納税は基本的には寄付行為であるが、返...
応援消費について、マーケティング論を中心にさまざまな観点から考察している。単にモノを買ったり被災地を訪れてそこにお金を落とすといったことだけでなく、贈与やボランティアにまで広げている。 とりわけ「ふるさと納税」にスペースを割いている。ふるさと納税は基本的には寄付行為であるが、返礼品を伴うため、目的が手段となってしまっているということである。こうしたことから、ふるさと納税の問題点についても議論している。 こうした応援消費のかたちを、マーケティングを行う側の視点で考察しているのが興味深い。確かに、ヤフーの「エールマーケット」では、“買って応援しよう”としきりに強調しており、これは完全なマーケティングであるといえる。 こうしたことから、著者はマーケティング・パラダイムの変化と絡めて論考している。 内容については興味深いが、本書でいう応援消費と、マーケティング・パラダイムの変化との関連性がいまひとつ明確でない。著者自身まとめ切れていないのではないか。
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理解しづらかった。 論文やデータを用いて根拠を明確にはしていますが、主張や意見が初心者向けではなくわかりづらく、この分野の研究者ならツーカーの仲で高度な情報交換の元話せるが、新書としての読み物としては不親切と感じました。 応援消費をもっと身近にライトに取り扱う内容と期待していた...
理解しづらかった。 論文やデータを用いて根拠を明確にはしていますが、主張や意見が初心者向けではなくわかりづらく、この分野の研究者ならツーカーの仲で高度な情報交換の元話せるが、新書としての読み物としては不親切と感じました。 応援消費をもっと身近にライトに取り扱う内容と期待していたので、新聞の掲載件数に終始しているのはつまらなかったです。 事象として現在の社会全体で見られる動きだと思うので視野を広げて取り上げても良かったんじゃないかとも思います。
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