まず牛を球とします。 の商品レビュー
SF好き!SFはサプリだと思う。自分に無い発想・世界観に触れるのが刺激的で。読んだ後に色々考えて繋がったり、今は分からないから思考マッチング待ちに置いていく感覚が好き。 14編の短編集で絶対に好きなお話に出会える。私は①③⑤⑦⑨⑩13 がお気に入り。 表題作の「まず牛を球としま...
SF好き!SFはサプリだと思う。自分に無い発想・世界観に触れるのが刺激的で。読んだ後に色々考えて繋がったり、今は分からないから思考マッチング待ちに置いていく感覚が好き。 14編の短編集で絶対に好きなお話に出会える。私は①③⑤⑦⑨⑩13 がお気に入り。 表題作の「まず牛を球とします」はバイオ的ドキっとする内容で食品と生物の境界線や人である事、人である必要性、計量的な感覚についてなど読了後に思考するパターンが多くて面白かった。
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図書館で、借りていた本を返す手続きを待っている間、書棚を何気なく眺めていて、変わったタイトル画面について手に取ってパラパラとめくってみると、面白そうだなと思い、読んでみた。子供の頃に初めて星新一の本を読んだときのような印象。才気走ったプロットや設定、理屈の勝った感情表現、もっと伸...
図書館で、借りていた本を返す手続きを待っている間、書棚を何気なく眺めていて、変わったタイトル画面について手に取ってパラパラとめくってみると、面白そうだなと思い、読んでみた。子供の頃に初めて星新一の本を読んだときのような印象。才気走ったプロットや設定、理屈の勝った感情表現、もっと伸ばせるのにあえて短く抑えているような構成。 しかし、星新一と大きく違うのは、ペンネームの読み方がよくわからない。調べたら、いすかりゆば、と読むらしい。最初は、イスカリオテの湯葉と言ったらしいが、キリスト教徒なのだろうか? 面白かったので、この著者の本をもう少し読もうと思って探したのだが、この本の後には小説をあまり書いておらず、漫画原作が中心になっているみたいだ。
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SF短編。 こりゃーなんかおもしろかった。 高野文子の「奥村さんのお茄子」的な、ユーモアと不吉さを感じる。 ペンネームはイスカリオテのユダのパロディなんだろうか。
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3.7。たっぷり。贅沢。どれもかけ離れて見えて現実世界の皮肉になってるようなケレン味がある。 タイトル作とルナティック〜略〜と改暦、沈黙のリトルボーイ、が好き。東京都交通安全責任課は世界観が羨ましい。
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横浜駅sfの作者の作品ということで読んでみました。今回は短編集ということで、読みやすいものとかみ砕くのに時間が必要なものがありました。私自身が理系ではないため、ひとつひとつの言葉が難解な作品もありました。
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SF短編集。どれも味があっていいんやけど、犯罪者には田中が多いが面白くて好きやった。田中の風評被害とか利用方法になるほどってなる。おもしろ。あとは東京都交通安全責任課もそんな未来ないって言い切れない楽しさ。あるかもやけどそんな未来は嫌かな。
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作品紹介・あらすじ 牛は食べたいが、動物は殺したくない。そんな人類の夢が実現した未来を描いた表題作ほか、大正電気女学生、石油玉、現代の箱男などが大活躍! 非人類にもおすすめの奇想天外な作品集。 収録作(全14編) 「まず牛を球とします。」 「犯罪者には田中が多い」 「数を食べ...
作品紹介・あらすじ 牛は食べたいが、動物は殺したくない。そんな人類の夢が実現した未来を描いた表題作ほか、大正電気女学生、石油玉、現代の箱男などが大活躍! 非人類にもおすすめの奇想天外な作品集。 収録作(全14編) 「まず牛を球とします。」 「犯罪者には田中が多い」 「数を食べる」 「石油玉になりたい」 「東京都交通安全責任課」 「天地および責任の創造」 「家に帰ると妻が必ず人間のふりをしています。」 「タマネギが嫌い」 「ルナティック・オン・ザ・ヒル」 「大正電気女学生 ~ハイカラ・メカニック娘~」 「令和二年の箱男」*書き下ろし 「改暦」 「沈黙のリトルボーイ」*書き下ろし 「ボーナス・トラック・クロモソーム」 ***** うーん、感想が難しい。 読み終わった後に「おお、これはとんでもなく面白い!」という感想と「なんだかなぁ。あんまり面白くないじゃん」という感想が同時に湧き出てきた。こういうのをアンビバレントというのだろうか。 まず、とんでもなく奇抜な発想という点で「これはとんでもなく面白い」と思った。しかも社会に対する批判精神や警告、寓話的なテイストも含まれているようで、単に「奇抜」というだけに留まっていないな、という印象。 ただその奇抜な発想をああだ、こうだ、と理屈でこねくり回しているだけ、という印象もぬぐえなかった。ストーリーテリングの面白さは僕には皆無。登場人物のキャラも薄いし、よって感情移入も不可。オチありきのショート・ショートでもない。 それと文章が軽い。小説投稿サイトからデビューした作家さんということで、なんとなく軽めのデジタル文章って感じ。軽いのが悪い、という訳ではないのだけれど、軽すぎてあまり引っ掛かってこなかったのも事実。 次いでに書いちゃうと、作者は(いすかり ゆば と読むのだそうです)とても頭が良いのだと思う。その頭の良さが文章にでてしまって、一歩間違えると衒学的になり過ぎちゃうきらいがあると思う。「沈黙のリトルボーイ」なんかは、僕は本書で一番面白く読めた作品なのだけれど、原爆の仕組みや量子力学まで引っ張りだしてきて、人によってはそこで読むのが嫌になってしまうような気がする。 奇抜な発想は星五つ。ストーリーや登場人物のキャラが無いことには星一つ。なので真ん中を取って星三つ。とはいってもとても気になる作家さんなので、他の作品も是非読んでみたいと思っている。もしかしたら短篇集なので、長編を読んでみればこの著者に対して違った感想が湧いてくるかもしれない。
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タイトルさぁ、比喩じゃなくて物理的にかいーって。 もう、未来のことか並行世界のことか過去のことか全然わからない未知数の一冊でした。 私は好きです。
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私は人類を幸福にするのが仕事です-。 初めての柞刈湯葉san。 牛は食べたいが、動物は殺したくない。人類の夢や未来が描かれたSF的な短編集。 理系過ぎて?私にはついていけないお話しもあったのですが、お気に入りはいくつかありました。 7話目「家に帰ると妻が必ず人間のふりをし...
私は人類を幸福にするのが仕事です-。 初めての柞刈湯葉san。 牛は食べたいが、動物は殺したくない。人類の夢や未来が描かれたSF的な短編集。 理系過ぎて?私にはついていけないお話しもあったのですが、お気に入りはいくつかありました。 7話目「家に帰ると妻が必ず人間のふりをしています。」で、指が切れても淡々と家事をこなす妻、8話目「タマネギがきらい」の、タマネギが嫌いな理由。味や食感ではなく、世界におけるタマネギの扱いが気に入らない など。 最後の「収録作解題」で、それぞれの解説があったのも良かったです。 【第15回(2022年)日本タイトルだけ大賞】
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私好みでした。 もしこの先、月を描くことがあったら、ちゃんとクレーターのある月にしよう思う。(まず牛を球とします。) 神様の代行者。サンタクロース代行業より楽そう。(東京都交通安全責任課) 男がどうこう言うべきではない。(家に帰ると妻が必ず人間のふりをしています。) ちょっと感動した後に悲しくなる。(沈黙のリトルボーイ) 暦は計算できるけど、操作はできない。 選べるのなら、モフモフになって温泉につかりたい。きっと幸せしか感じない。(ボーナス・トラック・クロモソーム)
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