美とミソジニー の商品レビュー
同意。共感。 でも日本語版は2022年、もともとの本は2014年に出版されてるから、フェミニズムとして今は当たり前になった事柄が多い。なので振り返りや事実確認するのには良いけど、あまり新しい発見みたいなものはそんなに無いかなと思う。 ラディカル・フェミニストが読むには今だとちょっ...
同意。共感。 でも日本語版は2022年、もともとの本は2014年に出版されてるから、フェミニズムとして今は当たり前になった事柄が多い。なので振り返りや事実確認するのには良いけど、あまり新しい発見みたいなものはそんなに無いかなと思う。 ラディカル・フェミニストが読むには今だとちょっと物足りないけど、リベラル・フェミニストが読むのにはとても良い本だと思う。というかどんどん後退してきている最近のリベフェミは絶対読んだほうが良いと個人的には思う。 これを読むと「やっぱりこれってこうだよね!」と自分の考えを後押しされて勇気づけられる。「リベフェミの言う事も一理あるかも…」と迷ってしまっているラディフェミにもおすすめ。選択の自由とか欺瞞だよね。「フェミニズムとは今日、ステレオタイプであることを選択する自由のことなのか?」て文章(引用の引用だけど)がすごく刺さった。 脱コルが当たり前な世界になってからじゃないと「本当に好きなこと(装飾)を選択してやっている」にならないと思う。選択とか理想の(女が行動を色んな意味で阻害されない)世界とか、今(最近)のフェミニズムでは脱コルを抜きには話しができないと思う。 だから脱コルを主軸とした、この本の韓国版みたいなのがあったら良いのにな〜と思った。(『脱コルセット:到来した想像』がまさにそれらしい。)
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序章 女性の従属と自傷としての美容行為 第1章 身体を支配する文化―主体性か従属か 第2章 西洋における有害な文化的慣行 第3章 トランスフェミニニティ―男が実践する「女らしさ」の現実 第4章 ポルノ化する文化―性産業が構築する「美」 第5章 ファッションとミソジニー 第6章 化...
序章 女性の従属と自傷としての美容行為 第1章 身体を支配する文化―主体性か従属か 第2章 西洋における有害な文化的慣行 第3章 トランスフェミニニティ―男が実践する「女らしさ」の現実 第4章 ポルノ化する文化―性産業が構築する「美」 第5章 ファッションとミソジニー 第6章 化粧の罠―日常の美容行為に潜むもの 第7章 足と靴のフェティシズム―足を不自由にされる女たち 第8章 切り刻まれる女―代理的自傷行為としての美容行為 終章 自傷の文化から抵抗の文化へ
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・あらゆる美容行為(整形だけでなく、口紅を塗ることも含む)は有害である。 ・女性が美容行為をすることは男性を性的に興奮させる仕方で男性の利益を支えている。この関係は、女性の男性への従属である。 という強い前提が置かれたうえで、「だから美容行為を撲滅すべし」という結論が出てくる。疑...
・あらゆる美容行為(整形だけでなく、口紅を塗ることも含む)は有害である。 ・女性が美容行為をすることは男性を性的に興奮させる仕方で男性の利益を支えている。この関係は、女性の男性への従属である。 という強い前提が置かれたうえで、「だから美容行為を撲滅すべし」という結論が出てくる。疑問として、 ・有害でない美容行為もあるのでは? ・美容行為を否定するのではなく、男性の利益になるという構造を変える方針もとれるのでは? ・利益になることと従属することの繋がりが見えないなぁ などの点が挙げられる。 ラディカルすぎる印象。この本だけ読んで納得するのは危険かと。この本が叩き台になることで、美容行為の是非の議論が進むのであれば良いと思う。
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敢えてミソジニーというキーワードから、現代人がとらわれる美の規範を説明した場合に引き出される課題群に、非常に感心した。 賛同できるできないは置いておいて、読んだら生き方や装いに対して世界観を揺らがされるであろう一冊だと感じた。
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1、2章読むだけで頭グラグラする。どうしてこうなるんかねえ、みたいなのもあるけど、まあこうなるんだろうな。
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