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マッピング思考 の商品レビュー

3.4

20件のお客様レビュー

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2024/09/14

人間の脳というのは、どうやら勘違いや思い込みをするようにできているようだ。自分の先入観や仮説を肯定するため、自分にとって都合の良い情報を集める傾向にあるという確証バイアスや、日常的に接する機会が多いと対象を好ましく思う傾向にあるという近接性バイアスなど、種々の思い込みをすることが...

人間の脳というのは、どうやら勘違いや思い込みをするようにできているようだ。自分の先入観や仮説を肯定するため、自分にとって都合の良い情報を集める傾向にあるという確証バイアスや、日常的に接する機会が多いと対象を好ましく思う傾向にあるという近接性バイアスなど、種々の思い込みをすることが分かっている。そんな時、マッピング思考、つまり鳥瞰図を描いて物事を解釈することが必要となる。 本書では、上記のような思い込みがどうして起こるのか、そしてどうすればそれを解消できるのかが説明されている。しかし、ズバリ、マッピング思考とはこれだ、というものではない。それは、違和感を感じたり、自分とは異なる考えに接した時、勝手な解釈をするのではなく、よく考えて自分の理解を修正する。その積み重ねをしていくことが、全体像を捉える上で重要なんだということなんだろう。自分自身の思い込みや勘違いを反省させられる一冊でした。

Posted byブクログ

2024/09/12

一番参考になったのは、「アイデンティを軽くしておく」という話。 自分をしっかり持てとか、個性を大事に、みたいなことに逆行するみたいですが、そうではないと思いました。 中庸のスタンスで、自分の意見や考えは持っているけど、状況が変わったり新たな証拠が出てきたらいつでも自分の間違い...

一番参考になったのは、「アイデンティを軽くしておく」という話。 自分をしっかり持てとか、個性を大事に、みたいなことに逆行するみたいですが、そうではないと思いました。 中庸のスタンスで、自分の意見や考えは持っているけど、状況が変わったり新たな証拠が出てきたらいつでも自分の間違いを認めて意見を変えられるように準備しておく。 本当に賢い人の姿勢はこういう感じなんだなあと腑に落ちました。 投資にも応用できる考え方がたくさんあります。

Posted byブクログ

2024/08/25

メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1827569124408770808?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

Posted byブクログ

2024/07/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

脳科学の研究から人の脳は様々なバイアスに基づいて考え判断していることをベースとして、どのように考え行動すればより良い行動をとることができるのか?という本です。目次は以下の通り。 PART1:なぜ「マッピング思考」が重要なのか 1. 人生を左右する「2種類の考え方」 2. 99%の人が「自分の壁」を壊せない 3. 「真実を見抜く目」を身につける方法 PART2:「思考の地図」を検証し、行動する 4. 知性の高い人がおちいる「認知バイアス」 5. 物事を「メタに見る」5つのトレーニング 6. 「最適解」を、さらに1歩引いて見る PART3:「ピンチ」で問われる資質 7. いざというとき「ポジティブ思考」に頼らない 8. それでも賭ける価値があるか 9. 「謙虚さ」が強烈な影響力をもたらす PART4:「頭のなか」をアップデートする 10. 「正しく」間違える方法 11. 「漏れ」「欠け」「穴」の見極め方 12. 「エコーチェンバー」という怠惰な誘惑 PART5:「私の意見」を軽くしておく 13. 「思考」はいかに「その人自身」になるのか 14. 「こだわり」を捨て、「視点」をしなやかに保つ 15. 「マッピング思考」は“行動のエンジン” いろいろと書かれていますが、突き詰めると人は「守りの思考」をとりがちだが、「物事を”こうあって欲しい”という視点ではなく、まるで地図を描くように”俯瞰的に”とらえようとする考え方」である「偵察者の思考」を身に着けることによってより良い判断と行動をとることができるという点に要約されます。 「アイデンティティを軽く保つ」ことによって、自分の考えを否定されたときに守りに入るのではなく、新しい考え方の扉を開くきっかけとすること。言うは易く行うは難し。 まずは、自分の知識や考え方が偏っていることを自覚するところからはじめるしかないかと。 でも、偏っていることこそが自分そのものではないのかなあなどと思う竹蔵でした。 竹蔵

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2023/06/18

自らの思考は、偏る。そんなときのヒント。アイデンティティを守るため、と言っていると、いつかは戦闘状態、タコツボ化。そういう視点なってませんか?それを打開するのがマッピング思考なんだろう。

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2023/05/26

頭がいい人は、地図を描くように情報を見きわめ、スマートな「最適解」を導いている! と言うセリフをみて、是非そのコツを身につけたいと思ったが、自分の読み方が悪いのか期待するような、スマートな最適解を導くようなコツは見つけられなかった。

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2023/04/09

「事実は存在しない。存在するのは解釈だけだ」とはニーチェの言葉であるが、人は物事を都合の良いように解釈する。この「動機ある推論」を「正確性による推論」すなわちメタ論理に修正するトレーニングが本書だ。事例を以って思考の癖を発見・認識し、メタ論理をするための思考法や鳥瞰的視点を提示す...

「事実は存在しない。存在するのは解釈だけだ」とはニーチェの言葉であるが、人は物事を都合の良いように解釈する。この「動機ある推論」を「正確性による推論」すなわちメタ論理に修正するトレーニングが本書だ。事例を以って思考の癖を発見・認識し、メタ論理をするための思考法や鳥瞰的視点を提示する。本書のテーマは面白く自身の認知バイアスやステレオタイプに気付くことができる一方で、記述が冗長的で対策も列挙的なのでもう少しシンプルかつ体系的な内容であると良かった。

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2023/06/05

マッピング思考とは、自分に都合の良い結論を導く姿勢(動機のある推論)に固執することなく、「これは本当か?」というレンズを通して結論を導く姿勢(正確性を追求する推論)をベースにする考え方の事である。マッピング思考に基づくと、安易な決断や判断をすることも防ぐことができる。1929年に...

マッピング思考とは、自分に都合の良い結論を導く姿勢(動機のある推論)に固執することなく、「これは本当か?」というレンズを通して結論を導く姿勢(正確性を追求する推論)をベースにする考え方の事である。マッピング思考に基づくと、安易な決断や判断をすることも防ぐことができる。1929年にチェスタトンという作家がエッセイの中で提唱した考えに「チェスタトンのフェンス」というものがある。一見邪魔にしか見えないフェンスも実は意味があり、安易に取り除くと大変な事になる、という考えである。これは職場でもよく見かける現象で、特に新人や中途入社がやりがちな挙動だと感じた。一見無駄に見える制度や慣習も、実は意味があったりするので、よく考えた上で取り除くようにすべきである。最近だとテック業界で「古き悪習をITの力で解決」のような文脈が散見されるが大抵上手く行ってなかったりする。

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2023/02/06

人間はどうしても、動機ある推論をして自分の考えにあった意見を探し、あっていない意見は否定する行動をとる生き物である。これを理解した上で、マッピング思考を行うことで、判断の精度確度を上げていくことが大事であると。自己都合で世界を見てはいけない。これを頭にしっかり叩き込んだうえて、今...

人間はどうしても、動機ある推論をして自分の考えにあった意見を探し、あっていない意見は否定する行動をとる生き物である。これを理解した上で、マッピング思考を行うことで、判断の精度確度を上げていくことが大事であると。自己都合で世界を見てはいけない。これを頭にしっかり叩き込んだうえて、今後の人生を送って思考をアッブデートし続けていきたい。

Posted byブクログ

2023/01/28

「マッピング思考」は、松下幸之助の「素直な心」に近く、囚われない心と理解。 思考法の本を期待していたのだが、主観に囚われすぎないための心構えの本という感じ。悪くはないけど、期待していたものとは違った。

Posted byブクログ