とむらい屋颯太 の商品レビュー
初めての作家さん。 「文庫王国23」でも紹介されて、さらに敬愛する北上次郎さんが解説という事で期待して読み始めたが、うーん・・普通かな。 江戸時代の下町が舞台で、当時は下に見られていたとむらい屋稼業の面々が主人公。 いわゆる人情もので一遍一遍はいいお話で、特に颯太がとむらい屋に...
初めての作家さん。 「文庫王国23」でも紹介されて、さらに敬愛する北上次郎さんが解説という事で期待して読み始めたが、うーん・・普通かな。 江戸時代の下町が舞台で、当時は下に見られていたとむらい屋稼業の面々が主人公。 いわゆる人情もので一遍一遍はいいお話で、特に颯太がとむらい屋になるきっかけを描いた六章は素晴らしい出来なのだが。 しかし全体として見ると、なんなんだろう少しうす味。オチがミエミエだったり悪者が類型的だったり、あまりに予定調和的だったりして興をそいでいるのが否めない。 やっぱりこの手のものは、周五郎だったり周平の方が一枚上手で私の肌に合うように感じた。
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颯太の11歳の決意する場面がとても印象深い。おとせ、おもん、おみつが焼け焦げた蔵の場面がなんともやるせない。颯太を1人逃して自分達は大丈夫じゃないのに、安心させて、でも死が迫っていて、今生のお別れするって。飄々としているけど、颯太にも、他の仲間にも人には言えない背負ってるものがあ...
颯太の11歳の決意する場面がとても印象深い。おとせ、おもん、おみつが焼け焦げた蔵の場面がなんともやるせない。颯太を1人逃して自分達は大丈夫じゃないのに、安心させて、でも死が迫っていて、今生のお別れするって。飄々としているけど、颯太にも、他の仲間にも人には言えない背負ってるものがある。梶よう子さんは文体がとても読みやすく今回も1日で終わるから、途中に終わりたくなくて、どんどん先を進んでいく。本当に不思議だけど、それぞれ違う読み物で、本当に出会えてよかった
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葬具屋の颯太と仲間達の人情もの 作者さんの江戸時代お仕事小説の幅広さを感じる ニヒルな美青年風の颯太、ちょっととっつきにくかった テーマが死に関わるお仕事のため、全体的にトーンは重め しんみりするのも嫌いではないからよし
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