1,800円以上の注文で送料無料

落日 の商品レビュー

3.7

248件のお客様レビュー

  1. 5つ

    42

  2. 4つ

    103

  3. 3つ

    79

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2024/05/19

想像よりも温かいお話で余韻が残る小説だった。 途中途中辛い部分もたくさんあり、ある伏線が回収されたときにはとても沈んだ気持ちになった。 イヤミスの王道ではないが、そういった要素もきちんとあり、ちゃんとダメージは受けると思う。 個人的に主人公の片一方に感情移入しにくくやきもきしてし...

想像よりも温かいお話で余韻が残る小説だった。 途中途中辛い部分もたくさんあり、ある伏線が回収されたときにはとても沈んだ気持ちになった。 イヤミスの王道ではないが、そういった要素もきちんとあり、ちゃんとダメージは受けると思う。 個人的に主人公の片一方に感情移入しにくくやきもきしてしまい、読むのに結構時間がかかってしまった。夢中で読むという感覚にはなれなかった。

Posted byブクログ

2024/05/08

話の進め方と登場人物の心理描写はとても良かったけど、話のオチはそこまでインパクトがなく中盤から察していた要素+αくらいだったのが少し残念だった。

Posted byブクログ

2024/04/26

ドラマ化されていたので読んでみましたがずっと暗い感じでした。最後はタイトルとは真逆で日が昇って光がさした感じでまとまり、良かったです。

Posted byブクログ

2024/04/15

この作家の作品を読んだのは初めてで、最後の解説を読みながら「イヤミス」の作家だと言われてると知る。意味は読んだ後に嫌な気持ちになるとの事らしい。なるほど、読み終わった次の日、1日モヤっとした気分を引きずって過ごしたのも頷ける。でも読みながら、ここまで感情を揺さぶられる作品にはなか...

この作家の作品を読んだのは初めてで、最後の解説を読みながら「イヤミス」の作家だと言われてると知る。意味は読んだ後に嫌な気持ちになるとの事らしい。なるほど、読み終わった次の日、1日モヤっとした気分を引きずって過ごしたのも頷ける。でも読みながら、ここまで感情を揺さぶられる作品にはなかなか出会ったことがない。読書を世界に引き込む力を持っている作家なんだろう。ストーリー編成も2人の主人公を行き来したり、過去の話と今を行き来したりと面白い。全体を通してすごい作品だと思った。この作家さんの他の作品もぜひ読んでみたい。

Posted byブクログ

2024/04/15

「ずっと、そうだと思ってた。でも、そうじゃなかったことが、水の中に落ちてわかった。水面すれすれのところにわずかに頭を出している石の上に立っていたんだって。わたしは今どこにいる?何故ここにいる?次はどこへ向かえばいい?どうすれば、誰も傷つけずにこの川を渡りきることができる?それには...

「ずっと、そうだと思ってた。でも、そうじゃなかったことが、水の中に落ちてわかった。水面すれすれのところにわずかに頭を出している石の上に立っていたんだって。わたしは今どこにいる?何故ここにいる?次はどこへ向かえばいい?どうすれば、誰も傷つけずにこの川を渡りきることができる?それには、知るしかなかった。知れば、目の前に一つ石が見えてくる。…」292ページ

Posted byブクログ

2024/04/14

大好きな作家の一人、湊かなえさんの本です。 「イヤミス(読後、イヤな気持ちになるミステリー)の女王」と呼ばれている湊さんですが、この話は最後、生きる希望を与えてくれます。 文章もストーリーテンポもよくて、読みやすいと思います。 見る角度で真実は変わっていく。 自分の知っている事...

大好きな作家の一人、湊かなえさんの本です。 「イヤミス(読後、イヤな気持ちになるミステリー)の女王」と呼ばれている湊さんですが、この話は最後、生きる希望を与えてくれます。 文章もストーリーテンポもよくて、読みやすいと思います。 見る角度で真実は変わっていく。 自分の知っている事実は本当に真実なのか、真実を知ることで救われるのか……主人公の二人の女性の視点を通して、私たちも考えさせられます。 ぜひ読んで欲しい一冊です。 【本紹介より】 わたしがまだ時折、自殺願望に取り付かれていた頃、サラちゃんは殺された――新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。15年前、引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた『笹塚町一家殺害事件』。笹塚町は千尋の生まれ故郷でもあった。香はこの事件を何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。そこには隠された驚愕の「真実」があった……令和最高の衝撃&感動の長篇ミステリー。

Posted byブクログ

2024/03/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

脚本家の真尋と映画監督の香。二人の視点で交互に話が展開していく。 冒頭から、重いのよねぇ。そして次々と 身勝手な親の思いからの虐待や同級生の自殺、身内の死と遺族の葛藤など重い話が続き、読んでいて辛い部分も多かった。 特に下山の自殺とその後の母親と教師の言動には嫌悪感を抱いた。 それでも、物語の後半には人の優しさや、許し、救いのようなものにも触れられ、後味の悪さはなかったと思う。「母性」を読んだ時にも思ったけど、母親の嫌な部分を書くのがめちゃめちゃ上手い。同じ母親としてまったく共感できないはずなのに、何かのきっかけで、私もこうなってしまうのではと思わせる上手さがある。 ところで、力輝斗はなぜ虐待されていたのだろう?下山の母はなぜ映画の公開を承諾したのだろう?沙良はなんであんな性格に?その辺りのことをもう少し知りたかった。

Posted byブクログ

2024/03/20

児童虐待、引きこもり、いじめ、殺人。 新人脚本家と新鋭映画監督、2人の共通の故郷で起きた殺人事件とそれぞれの生い立ち、複雑に絡み合う事件の真実は‥。 どんな真実があったとしても、虐待やいじめ、それらが人格に及ぼす影響はつらく苦しく、読んでいて心が重かったな‥。

Posted byブクログ

2024/03/20

面白かった。 登場人物それぞれが、あたたかな希望を迎えて終わるのがすごく良かった。 やはり湊かなえは裏切らない...!

Posted byブクログ

2024/03/19

湊かなえさんの作品は割とモヤっとする感じが残るイメージでしたが、今回のはすっきり 現実で真実をどこまで追い求めれるのか。深い話でした。

Posted byブクログ