昭和史講義【戦後文化篇】(下) の商品レビュー
下巻は、戦後日本文化のうち映画・音楽などヴィジュアル・音声メディアに関わる内容を扱っている。 まず、50年代の映画は黄金時代だったのだなあということを改めて実感した。松竹・東宝・新東宝・大映・日活・東映の主要6社について、各社ごとにそれぞれその特徴やターゲット層が具体的な制...
下巻は、戦後日本文化のうち映画・音楽などヴィジュアル・音声メディアに関わる内容を扱っている。 まず、50年代の映画は黄金時代だったのだなあということを改めて実感した。松竹・東宝・新東宝・大映・日活・東映の主要6社について、各社ごとにそれぞれその特徴やターゲット層が具体的な制作作品と共に紹介されていて、社のカラーが良く理解できた。 しかし60年代に入るとテレビの普及により観客動員数、映画館が急速に減少し続けてしまう。各社とも厳しい状況を踏まえて新しい路線を開拓しようとするのだが、ある程度上手くいく場合もあれば失敗に終わる場合もありで、大きな曲がり角だった訳である。 映画以外では、テレビ映画、アニメ、漫画、朝ドラなどが取り上げられ、歴史や時代的意義などが紹介される。この辺りは比較的馴染みの世界になるが、一部には新しい視点からの分析もあり、もっと奥深く知りたくなった。
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