海の教場 の商品レビュー
久しぶりに最後泣いたー。桃ちゃん教官は臆病でお調子者だけど、生徒と一緒にふざけたり、時に厳しく向き合う柔軟さが好感がもてる。愛する人のために奔走する教官を誰もが愛している。人と接するには、やはり愛情を伝えることが大事だと教わった。
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海上保安学校を舞台とする物語。 人間ドラマ~!って感じ。海上保安官の任務、国境を見守ることの意義、身近に死を感じた時の人の挙動、男性社会で女性が仕事を続けるということ…。読む前のイメージとは裏腹に、考えされられることがてんこ盛りだった。 防衛費を増額するみたいな話題に、すぐ戦争を...
海上保安学校を舞台とする物語。 人間ドラマ~!って感じ。海上保安官の任務、国境を見守ることの意義、身近に死を感じた時の人の挙動、男性社会で女性が仕事を続けるということ…。読む前のイメージとは裏腹に、考えされられることがてんこ盛りだった。 防衛費を増額するみたいな話題に、すぐ戦争を引き合いに出して敏感に反応する人達がいるけれど、そもそも海上保安官のような国を守る裏方仕事を知る機会が無いし、もっと周知することが必要なんじゃない?と思った。一方で金城の彼女のおばあさんの気持ちも。まだまだ世の中知らないことだらけだなと痛感する。 実生活とはかけ離れているのに、何故か共感できるのは、主人公桃地のキャラのおかげか。三枚目であり、どこかダサくて不完全であり、ここぞという時にはとびきり男気があって、人情深くて人間味溢れる。ヒーローじゃないところがめっちゃいい。ちょっと過剰演出気味でクサいところもあったけれど、それはエンターテインメントということで良しとする。楽しかった。あらゆる人にオススメしたい物語。読んでよかった!
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海上保安庁 主計管理課 専門官 桃地政念 同僚の海上保安庁の女性ヘリ操縦士の草分け的存在 学生時代のマドンナ 高浜彩子が余命1年宣告された肝臓がんであると知った桃地、自分にできることはなんだろうと動き出す。 海上保安学校の教官職に異動することが決まる。 はじめての教官、どんより暗...
海上保安庁 主計管理課 専門官 桃地政念 同僚の海上保安庁の女性ヘリ操縦士の草分け的存在 学生時代のマドンナ 高浜彩子が余命1年宣告された肝臓がんであると知った桃地、自分にできることはなんだろうと動き出す。 海上保安学校の教官職に異動することが決まる。 はじめての教官、どんより暗く覇気のない生徒達熱い桃地に少しずつ心を開いていく。 最愛な人彩子の病状も気になりなる中 責任ある仕事を担う大変さを桃地なりに生徒達に伝えていく。 生きる事を諦めそうになった彩子さん 「生きたい!」嬉しかった。
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マドンナを追いかけて、霞が関から舞鶴まで異動、海上保安学校の教官になった桃ちゃん。桃ちゃんに出逢えた人は、幸せだと思う。特に羨ましいのは学生達。おおらかで、何事にも真面目に正面から取り組んでくれた桃ちゃん先生を思い出したら、どんな過酷な試練でも乗り越えられそう。桃ちゃんの真摯な思...
マドンナを追いかけて、霞が関から舞鶴まで異動、海上保安学校の教官になった桃ちゃん。桃ちゃんに出逢えた人は、幸せだと思う。特に羨ましいのは学生達。おおらかで、何事にも真面目に正面から取り組んでくれた桃ちゃん先生を思い出したら、どんな過酷な試練でも乗り越えられそう。桃ちゃんの真摯な思いに絆されて、生きる道を選んだ彩子さん、良かったね
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面白い!なんといっても主人公の魅力に尽きます。 イカした人間味のある三枚目の主人公。実写化するならば、大泉洋さんも頭に浮かびそうですが、私は真っ先に阿部サダヲさんが頭に浮かびました。 「面白いけど実写化はして欲しくない小説」が個人的には多い中で、この小説は是非実写化して欲しい物語...
面白い!なんといっても主人公の魅力に尽きます。 イカした人間味のある三枚目の主人公。実写化するならば、大泉洋さんも頭に浮かびそうですが、私は真っ先に阿部サダヲさんが頭に浮かびました。 「面白いけど実写化はして欲しくない小説」が個人的には多い中で、この小説は是非実写化して欲しい物語でした。 阿部サダヲさん主演で実写化してください!絶対鑑賞します!
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08月-09。4.0点。 海上保安官の主人公、憧れていた女性ヘリパイロットが病になり、後を追って舞鶴の養成学校へ。 面白い。熱い、熱いのひと言。ラストも素晴らしかった。
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この本を読んだら、海上保安官のファンになっちゃうと思います。 ニュースで度々拝見する、災害時に出動して救護活動にあたっている彼らの姿と重ねながら、読みました。 厳しいの一言では表せない、訓練や実戦練習を経て現場に出ている彼らに、関心を持てないはずがないです。 桃地教官の、学生に...
この本を読んだら、海上保安官のファンになっちゃうと思います。 ニュースで度々拝見する、災害時に出動して救護活動にあたっている彼らの姿と重ねながら、読みました。 厳しいの一言では表せない、訓練や実戦練習を経て現場に出ている彼らに、関心を持てないはずがないです。 桃地教官の、学生にかける、同僚にかける、愛する人にかける言葉一つ一つに胸を熱くしました。 そして、大好きな桃地教官と、その桃地が愛する奥さんのために、学生たちの想いに行動に涙涙です。
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タイトルと表紙のイメージでは、普段は手に取らない感じの本だが、 みなさんの高評価が多いので読みたくなった。 登場人物が魅力的で、誰もが他の誰かを思いやって苦悩している。 --------------------------- 鐵教官が妊娠し、宿った命を犠牲にしようとしている場面。...
タイトルと表紙のイメージでは、普段は手に取らない感じの本だが、 みなさんの高評価が多いので読みたくなった。 登場人物が魅力的で、誰もが他の誰かを思いやって苦悩している。 --------------------------- 鐵教官が妊娠し、宿った命を犠牲にしようとしている場面。 鐵:「私は、女性初の生活指導教官として、投げ出すわけにはいかない。 私がここで産休を取ったら、女性が生活指導教官をやるのは無理だと永遠に言われます。」 桃地:「後輩たちは迷惑極まりねえよ。誰がそんな険しい道を通るか。 目一杯、育児休暇を取ってでかい顔して復帰して、周囲に迷惑をかけろよ! それを普通のこと、組織の当たり前のこととする。あんたがすべ きはそっちの努力だ。 あんたがいまお腹の赤ん坊を堕ろして生活指導教官の仕事を全うするってことは、後に続く女性海上保安官たちの道を狭くすることになると、早く気づけよ!」 --------------------------- …もう、感動しかない、泣 私事で、シチュエーションも違うけれど、 ちょうど、上司への忖度に悩んでいる。 これを正さず通してしまうと、前例となり、今後も「良い」ことになる。 そして、後任の者達も同じ苦悩をすることが考えられる。 …この本に背中を押された気がする。 吉川英梨さんの他の作品も是非読んでみたい。
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これは泣いちゃうでしょー。 ブクログで皆さんが読まれているのを結構な頻度でお見かけして、この暑い最中に読むのにぴったりだ!と思って図書館から借りてきた。 最初の一行目で面白いのが分かった。 絶対に面白いのが分かった。 最初の10ページ位読んだ辺りで今なんの本を読んでいるのか話す機...
これは泣いちゃうでしょー。 ブクログで皆さんが読まれているのを結構な頻度でお見かけして、この暑い最中に読むのにぴったりだ!と思って図書館から借りてきた。 最初の一行目で面白いのが分かった。 絶対に面白いのが分かった。 最初の10ページ位読んだ辺りで今なんの本を読んでいるのか話す機会があったのね。 たかだか10ページなのに話すことのあることあること! なんだ、これ!?と思ったよね。 そこから私にしては珍しく時間をかけてじっくり読んだ。 一気に読むのが勿体無くて。 これだけ内容ぎっしり詰まってるのに、重たくないし、しっかり伏線も回収していく。 読み終わったばかりなのにもう一回頭から読もうかなと思わせる。 いやぁ面白かった! 最後に白状します…私この本読むまで海上保安庁と海上自衛隊は同じだと思っていました。ごめんなさい。これからはもう間違えません。
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愛する人のために力を尽くし、教官として学生たちを暖かく、時には厳しく指導する桃地を応援したい気持ちになる。出産を躊躇う鐵教官に、後進のために道を広げるよう後押ししたのはいいなと思った。
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