5番レーン の商品レビュー
2023年度の課題図書。 水泳に打ち込む韓国の小学6年生のナル。ライバルが現れ負けが続いている。 水着に何かあるのではないかと疑うナル、そのことが思わぬ出来事に発展してしまう。 何かに打ち込みながら、ふっとこれでいいのかと立ち止まってしまう。このままでいいのか悩みながら、でも自分...
2023年度の課題図書。 水泳に打ち込む韓国の小学6年生のナル。ライバルが現れ負けが続いている。 水着に何かあるのではないかと疑うナル、そのことが思わぬ出来事に発展してしまう。 何かに打ち込みながら、ふっとこれでいいのかと立ち止まってしまう。このままでいいのか悩みながら、でも自分でも選び取っていく。 大人になる手前の難しい年代、何がしたいのか、何をしたら良いのか悩む時期。 周りのアドバイスも聞きながら成長していくナルの姿は子ども達の等身大の姿。 異性に対する微笑ましいエピソードも交えられていてこの年代の子どもが共感を持てそうだ。 読後感、自分のこれからのヒントが見つかるといいなあ。
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子どもたちの歓声や水の音がたしかに聞こえてきた。5番レーンとは水泳大会で予選2位の選手が泳ぐレーンだと初めて知った! 6年生のカン・ナルは漢江(ハンガン)小水泳部のエース。全国ジュニア体育大会で、ライバルのキム・チョヒにまたしても負けてしまう。くやしさのあまり彼女の水着のせいだ...
子どもたちの歓声や水の音がたしかに聞こえてきた。5番レーンとは水泳大会で予選2位の選手が泳ぐレーンだと初めて知った! 6年生のカン・ナルは漢江(ハンガン)小水泳部のエース。全国ジュニア体育大会で、ライバルのキム・チョヒにまたしても負けてしまう。くやしさのあまり彼女の水着のせいだと言い訳をするナルに、「どう負けるかがどう勝つかより大切」と告げるコーチが良い。自分に向きあい考えてみるようにと言われても、水泳で勝つこと以外にどんな意味があるのかナルにはわからない!苦しみながらその答えを見つけるまでの心の変化が描かれていく。 幼なじみのスンナムをはじめ、水泳部の仲間との関わり方を微笑ましく感じながら読み進めていると、転校生チョン・テアンが現れ、水泳部に少しずつさざなみが立ち始める。 科学と水泳が大好きなテアンは、ナルのロールモデルが誰なのか?大切な秘密を知りたいと思う。姉のボドゥルが競泳をやめて高跳込に転向した理由を"逃げ"だと思い聞くことが怖かったナルは、競技後の姉を見て自分の弱さに気づかされる。 水泳部に仲間入りしたテアンがとても大人で魅力的! なんで水泳がやりたいの?(ナル) 楽しいからかなあ (テアン) ナルの気持ちだけでなく「競泳をやめることは簡単なことじゃなかったはず」とお姉さんの気持ちにも気づくことができるテアンが素敵。 ナルとの二つの約束にもグッとくる。 チョヒに告白して落ち込むナルへのプレゼントと、手紙の追伸に書かれた言葉に思わず泣けてきた。 夏、毎日の練習で身につけた感覚は裏切らない。決勝のスタート台にあがる以上真剣勝負!それが予選で落ちた選手への礼儀であり、ライバルのチョヒへの礼儀、8年間水泳のことしか考えてこなかったナル自身への礼儀だから… スタート、ターンして、タッチする。 真っ青な水の中を泳ぐ子らの絵が読後にきらきら輝いて見えてきた。 (鈴木出版の児童文学 この地球を生きる子どもたち)は、やはり良書だと思う。 星は文句なしの5です。
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水泳のエリートを育てる水泳部に在籍しているカン・ナル。漢江(ハンガン)小学校の自由形のエースだ。水泳歴8年。しかし、ここしばらく優勝から遠ざかっていた。プルン小学校のキム・チョヒが立ちはだかっているから。 ナルは姉の影響で水泳を始めた。姉が中学で競泳をやめて高飛込に変更した事がショックで、なぜあれ程打ち込んでいたのにやめてしまえるのか、それなら最初からやらなければいいのに、とまで思う。そして勝ちにこだわるあまり、とんでもない行動をしてしまい苦しむ。しかし、転校生のチョン・テヤンが、自身も水泳に打ち込み、ナルを理解しようと考えてくれ、いつでも味方だよと言ってくれた事で、水泳に対する考え方を変える。 ストイックで真っ直ぐに水泳に取り組むナルは、それ故に決勝を辞退しようとする。 韓国のエリート教育はこういう風に行われるのか、と感心しつつ、小学校6年生というのは、なんて純粋に物事に向き合えるのか、と羨ましくなった。仲間がいることの素晴らしさがよく描かれている。 ナルのお母さんが自分の経験を話してくれて、素敵な親子だなぁと感じた。また、勝ち方より負け方が大事なんだ、と教えるコーチの言葉の意味を考えるナルも素晴らしい。 清々しい小説だった。
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何かに打ち込んで、無我夢中になる経験をしたことがある人はどのくらいいるのだろうか。 結果を求めて、そのために小石を積み上げていく…そして、本番にありったけの力を出し切る。 どれだけの日々を過ごしてきても、本番は一瞬。 子どもたちが何かに無我夢中になる経験をする、そんな機会をつくっ...
何かに打ち込んで、無我夢中になる経験をしたことがある人はどのくらいいるのだろうか。 結果を求めて、そのために小石を積み上げていく…そして、本番にありったけの力を出し切る。 どれだけの日々を過ごしてきても、本番は一瞬。 子どもたちが何かに無我夢中になる経験をする、そんな機会をつくってあげたいな。
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みんなには、勝ちたい、負けたくないと思う人はいますか。この本の主人公、ナルにはいます。ナルは小学6年生で、漢江小学校のエースです。「5番レーン」というのは、準決勝で2番目に速いタイムを出した人が泳ぐレーン。つまり、隣の4番レーンにはナルより速かった人がいるんです。それが「キム・チ...
みんなには、勝ちたい、負けたくないと思う人はいますか。この本の主人公、ナルにはいます。ナルは小学6年生で、漢江小学校のエースです。「5番レーン」というのは、準決勝で2番目に速いタイムを出した人が泳ぐレーン。つまり、隣の4番レーンにはナルより速かった人がいるんです。それが「キム・チョヒ」です。ナルはあるときからキム・チョヒになかなか勝てなくなり、今回の試合でも勝てませんでした。 ナルは、キム・チョヒの水着がキラキラしているのを見て、何か反則をしているんじゃないかと疑い始めます。負けを認めたくなくて、水着のせいにしようとしているんだね。ナルの中には、うらやましさ、くやしさ、かなしさ、腹ただしさ…少しどろどろとした気持ちが生まれていきます。 そんなある日、ナルはキム・チョヒにとんでもないことをしてしまいます。そして、そのことで嘘をついたり、バレないかとドキドキしたりし始めます。でもその出来事がきっかけで、ナルは自分がどうして水泳をしているのかを問いかけ、答えを見つけていきます。 この本には、印象的な言葉がたくさん登場します。2つだけ紹介するね。 「どう負けるかが、どう勝つかより大切かもしれない」 これはコーチの言葉です。ナルは最初、勝たなきゃ意味がないと思っていました。でも、最後にはコーチのこの言葉の意味に気がついていきます。 「自分の力で進んだなら、思ってたのとちがって下に下に向かったとしても、それは落ちてることじゃなくて飛んでることになる」 これは、飛び込みをしているお姉さんの言葉です。飛び込むとき、私は水に落ちてるわけじゃない、飛んでいるんだ。落ちるのか飛ぶのかを決めるのは自分なんだということをお姉さんはナルに伝えようとしているんです。競泳から飛込に転向したお姉さんのことを、ナルは最初、「競泳から逃げた」と思っていました。この二人の関係の変化にも注目です。 この本は、ナルが自分の心と向き合い、自分と戦いながら成長していく物語です。隣のレーンのことを気にしてしまって、自分の心と向き合えていないかもな、とちょっとでも思った人、ぜひ読んでみてください。
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2023小学校高学年課題図書 水泳のお話 友情あり恋愛ありスポーツありスポーツのライバルあり 小学生で彼氏が出来るって世の中進んでる、、笑 付き合って22日記念日なんてあるんだと思った笑 主人公がいつも光のところにいるわけではなくちゃんと闇の人間の醜さが現れている 勝ち負けもも...
2023小学校高学年課題図書 水泳のお話 友情あり恋愛ありスポーツありスポーツのライバルあり 小学生で彼氏が出来るって世の中進んでる、、笑 付き合って22日記念日なんてあるんだと思った笑 主人公がいつも光のところにいるわけではなくちゃんと闇の人間の醜さが現れている 勝ち負けももちろん大切だけどスポーツを通してなにを学び人間的に成長するかだよね 絵がとても可愛いかった
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スポーツ漫画に胸を熱くしがちワイにとって、今まで感じてきた魅力がさらに詳細に感じ取れるようになる非常にありがたい作品だった。手元に置いておきたい。目標を決めて進み続けることをしてこなかった自分にとって、生き続けていくうえでの指標たりえる。
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読書感想文の課題図書。私は作文を出しましたが、友達は読書感想文にしたようで、この本を貸してくれました。 なかなか考えさせられるなぁというのが最初に思うこと。私は、水は苦手ではないけれど、周りはほとんど泳げるのに私は泳げないので、水泳の授業は休みたいと思うぐらい。でも、得意なことで自信があったことに、僅差で他人に負けることは悔しいだろうなぁと思いました。 カン・ナルはちょっと嫉妬深い子なのでしょうか。私もそうだとは思いますが、ライバルのキム・チョヒの水着を盗もうとは思わない。チョン・テヤンと付き合うことになったのは驚きました。小6で恋愛か…恋バナにはあまり興味ないんだよね……。 絵のタッチが可愛くて、ほのぼのとした作品でした。
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子供の読書感想文の課題図書。勝つことは大事だがそれがゴールではない。考えさせられるね。小学生も青春か。
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児童書だけど、私には、初の韓国文学。 日本と韓国の、細かい生活の違いもおもしろかった。 ナルが水着を盗ってしまうところは、ダメ〜という気持ちと、でも心情がわかるので、ドキドキする。そこを、自分で償い、乗り越えていくのがすごい。 装丁がとても美しい。特に色が。
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