あさとほ の商品レビュー
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ここまで読後に「ハァ?」と思う本は久しぶりに読んだ。 帯に「受賞作品」というようなことが書いてあったので、ホラーもミステリーも好きだから好みかなと思って買ってみたのだが、まさか読むんじゃなかったとまで思うとは…。基本的にはどんな面白くない内容の本でも読後はだいたい「ふーん、私向けではなかったかな」くらいで終わらせる人間なのだが、今回は読んだ時間を返せ!と思ってしまった。私の中では本当に珍しいことなので、まぁそういう貴重な読書体験ができたという点では良かったのかもしれない。 そもそもホラーミステリーというのは成立させるバランスがとても難しい。ホラー(超常現象)に寄りすぎるとミステリとして破綻してしまう。超常現象があるならちゃんとした理屈がなくても人が失踪してしまうからだ。それなら人が失踪した理由の方に着目して、そこの謎解きをしていけばいいのだが…こちらの作品は、ウーン。結局その「あさとほ」とやらに触れてしまったら世界がその度になんじゃかんじゃと都合よく書き換えられてしまう、という、なんともめちゃくちゃな設定。しかも、その「都合よく書き換えられてしまう」のところも、本当に都合がいいというか、何かそこに制約やルールはないの?という感じ。じゃあ「あさとほ」さえあればなんでもありじゃん。 そもそも「探していた双子の片割れなんていなかったんだ、「あさとほ」の力でそんなふうに思ってしまっていたんだ」というのも、私は一体今まで何を読ませられていたんだよ、と脱力するというか。 双子の片割れと恋仲だった少年とバディを組む、というのはけっこうアツい設定だなと思ったけど、結局双子の片割れなんかいなかったからお前が恋仲だったんかい、とか。男女出てきたら結局恋愛なのかよとも思ってしまった。 あと、奥さんによって書き換えられてるからぼかされてたけど、結局教授ともプラトニックな仲ではなくていろいろしてたってことよね?そのへんもウゲー、となった。 こんな感じで悪口がたくさん出てくるのでこの辺でおしまい。
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一気に読み終えた。 人間は真実がどうとかより自分が納得できる物語があればいいというのは確かにそうで、その最たるものが人間関係でしょう。家族友人恋愛問わず他人の意思は読めないわけだから、「自分とこの人はこういう関係だ」「きっとこう思い合っているはずだ」とどこかで定義づけてしまう。そ...
一気に読み終えた。 人間は真実がどうとかより自分が納得できる物語があればいいというのは確かにそうで、その最たるものが人間関係でしょう。家族友人恋愛問わず他人の意思は読めないわけだから、「自分とこの人はこういう関係だ」「きっとこう思い合っているはずだ」とどこかで定義づけてしまう。その自分の理想と現実とがないまぜになってる世界がこの小説の謎の部分であり、魅力であって、自分はこの世界観がすごく好きでした。
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作中にあった、日々の生活において人はいろいろなことを いちいち疑わずあいまいに生きている、というのは 共感した。 女性の主人公目線で進んでいく話なのだが、女友達への感情表現描写に度々違和感があった。 女の子にその表現は普通使わない、嫌いなのかなと思ったら別に伏線ではなく。 作者は男の人なのだろうなと思いながら読んだ。 主人公がどうも好きになれず、言動にも納得がいかなかった。 本かと思ったら布だったとか、物語だのあわいだの といったところは面白くなくもなかったのだが、 全体的に中途半端な読み心地だった。 それこそ主人公があのまま自殺していた方が 物語としての要請上逆らえないという ホラーとしては納得がいったと思う。 自分の望む物語を求めた結果生み出した夏日であって 本来は青葉しかいなかった、 何故なら明人が好きで純粋に好きでいたかったから、 ということでホラーよりは恋愛物語だと思うのだが、 それにしては主人公も明人もいまいち魅力がなく 主人公が先程も述べたように男が考えた女という感じで 恋に対する切なさや感情的な熱情なども感じられなかった。
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09月-06。3.0点。 双子姉妹の主人公、妹が少年の自転車にはねられ、顔にキズが。三人で山に探検に行き妹は行方不明に。家に帰ると、妹はいないことになっており。。 うーん、真相は少し分かりにくかったかな。
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今ここにいる自分、現か幻か? 己が紡いだ物語を生きているのか? そんな感覚を呼び起こされた。 双子の夏日と青葉、仲良しの二人の近所にある日一つ下の男の子・明人が越してきた。ある日二人が散歩してると男の子の乘った自転車が青葉にぶつかり青葉は顔に大けがを。でも青葉はこれで男の子は自...
今ここにいる自分、現か幻か? 己が紡いだ物語を生きているのか? そんな感覚を呼び起こされた。 双子の夏日と青葉、仲良しの二人の近所にある日一つ下の男の子・明人が越してきた。ある日二人が散歩してると男の子の乘った自転車が青葉にぶつかり青葉は顔に大けがを。でも青葉はこれで男の子は自分に償いをすることになると嬉しがる。夏休み、林の奥に3人で行くと、朽ち果てた家があり、突然青葉が消えた。家に帰るとそんな子はいない、と言われる。なんともミステリアスな出だし。大学に進んだ夏日、卒論指導の先生が突然消えた。そして友達の亜津沙も。パソコンには幻の古典「あさとほ」に関する文章が残されていた・・ 2022.7.1初版
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幼い日、夏日の目の前で双子の妹・青葉が消失した。皆が彼女の事を忘れる中、覚えているのは幼なじみの明人だけだった。2人はある事件をきっかけに再び出会うが。 これがもうページを開き始めたら止められないレベルの面白さだった。 消失したと言われる物語「あさとほ」とは一体何なのか、妹の行方...
幼い日、夏日の目の前で双子の妹・青葉が消失した。皆が彼女の事を忘れる中、覚えているのは幼なじみの明人だけだった。2人はある事件をきっかけに再び出会うが。 これがもうページを開き始めたら止められないレベルの面白さだった。 消失したと言われる物語「あさとほ」とは一体何なのか、妹の行方は。 SF的な要素や、ミステリー(ミステリではない)の観点から謎に迫る様子が実に上手く描写されていてこの作者は技巧に慣れている、という確証を強くした。これはいい!
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最後まで、わかるようでわからない本だったな……。とはいえ文章は好みで、「どういうこと?」「何があったの?」と続きが気になってするする読み終えてしまった。もう一冊読んでみたいな。
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風呂敷の広げ方が天才的に良い本 調査パートが理知的に進んでいて、ホラー小説の王道を歩んでてめっちゃ良かった。 広げ方が良すぎるあまり、畳み方がほんの少しだけ駆け足になってしまった印象があったけど、そういう終わり方もあるのか!と考えるととても良かった
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嫌いじゃない。しかし、作者の言いたいことがいまいち伝わりませんでした。壮大な世界をイメージしてるんだろうけど、少し落とし込みきれてない感じ。
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双子の妹が目の前で消えることから始まるホラーサスペンス。 誰もが他人のことを勝手に物語化してわかった気になってる。そんな自分も誰かの物語の一部になってる。自分とは何なのか…? 終始ジワジワ不気味さが漂ってて一気読み。映像化して欲しいー。
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