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怪談小説という名の小説怪談 の商品レビュー

3.9

49件のお客様レビュー

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2024/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小説としての怪談集。 「高速怪談」 高速道路を運転しながらの怪談談義。よかった。 「笛を吹く家」 ハーメルンの笛吹男伝説と絡めた駄洒落のよう。叙述トリックにまんまと引っかかった。これが本書で一番よかった。 「苦々陀の仮面」 断片情報をつなぎ合わせて真相に迫っていくタイプの話。オチがはっきりしないのでいまいち。 「こうとげい」 一番気持ち悪かった。閉鎖的な村社会、変な儀式、教えてくれるけど詳しくは話してくれない善良な救助者、得体の知れない神様などフォークホラーは読んでいてわくわくする。 「うらみせんせい」 叙述トリックその二、なんだろうけど、じゃあ誰がこれを書いたのってなってしまうオチなので微妙。 「涸れ井戸の声」 牛の首、鮫島事件、みたいな話。オチの予想がついてしまうけど展開がいいので楽しく読めた。 「怪談怪談」 断片情報をつなぎ合わせて真相に迫る、さらには謎解き要素も。でも真相は曖昧なまま。 「怖い本を書いたり、怖い映画とか写真ととったりするのは、怖いのを乗り越えたりするためかもしれないと思った」。なるほど。 もう一つの理由って何だったんだろう。いつまでも覚えておくため、とか?

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2024/08/02

一気読み。こんな酷暑の夏にぴったりの、体感温度が下がりそうな怖い話が7編収録されてます。 私が怖かったのは最初の2編。「高速怪談」「笛を吹く家」。 私が読んだ澤村伊智さんの作品の中では、切れ味も良くいちばん好きです。

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2024/07/21

ラストで衝撃を受ける、ホラー短編集 どれも怖かった… 「涸れ井戸の声」、一体どういう話なんだろう…読んでみたいような、やめておきたいような 「こうとげい」はその後、村がどうなってしまったのか気になる

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2024/05/15

怖い話ばかりの短編集。オカルトもヒトコワもあり。 どの話も面白かったけど『うらみせんせい』が印象に残った。オチにゾッとした。 蒸し暑い夏の夜に読み返したい。

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2024/04/24

期待しすぎてしまった…。 ものすごく楽しみにしていたので、どの話も思ったよりもサッパリ終わってしまう気がして、少し物足りなさを感じてしまいました。 ただ、高速怪談など夜に読んだ事を後悔する程、恐ろしく、ドキドキハラハラする話もたくさんあり、楽しめました。 他の作品も読んでみたいと...

期待しすぎてしまった…。 ものすごく楽しみにしていたので、どの話も思ったよりもサッパリ終わってしまう気がして、少し物足りなさを感じてしまいました。 ただ、高速怪談など夜に読んだ事を後悔する程、恐ろしく、ドキドキハラハラする話もたくさんあり、楽しめました。 他の作品も読んでみたいと思います。

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2024/04/09

全7話の短編集。どの話もとても面白く、作品の世界に引き込まれ、先が気になって気になって一気読み。 一話読むごとに、ストーリーや場面を思い返しながら余韻に浸って。 澤村伊智さんの小説は初めて読んだけど、この方の発想力はすごいなぁ。 日頃からホラーが好きで、色々な怪談には触れているけ...

全7話の短編集。どの話もとても面白く、作品の世界に引き込まれ、先が気になって気になって一気読み。 一話読むごとに、ストーリーや場面を思い返しながら余韻に浸って。 澤村伊智さんの小説は初めて読んだけど、この方の発想力はすごいなぁ。 日頃からホラーが好きで、色々な怪談には触れているけど、今までに出会ったことがない種類の怪談で楽しめました。

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2024/03/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

めちゃ面白かった。上手い。 1話1話ドラマを見ているように鮮やか 好きな順番 1.怪談怪談 子どもたちも先生も大学生アルバイトも全員死んでいた、作文や語りは全て霊能者が霊の魂を引き受けて生み出したもの …ダントツに好き。男の子の作文で世界に入り込んだ。 生き延びた子が成長して霊能者の付き人をやっている、とか、絡ませ方が最高 2.こうとげい 話そのものに美しさを感じた。 田舎の村 つがいの神、日本の古来からの神に対する生贄をホテルの特別室に閉じ込め捧げる事で継続する、災厄を逃れようとする従業員たち 古民家カフェ?に現れた浮世離れした兄妹が神だった、という 周囲の人間もビビりすぎで、全体的なあり得なさが限界突破しているにも関わらず、読んでいる途中は夢中でページを捲らせるスピード感や展開のうまさが作者さんの力量を感じさせる 新婚旅行で災難に遭った話で、そこで終わらず、妻が男女の双子をご懐妊、というオチまであり 3.苦々陀の仮面 映画監督、出演者全員への復讐かと思いきや イジメ被害者は自殺、その母親もとっくに亡くなっており、怪異に手出ししたせいかと思わせる 4.笛を吹く家 赤ちゃんかと思ったら ずっと引きこもりのオッサンでした これは、読む人を選びそう…社会問題とホラーって相性良さそう 掲示板などでもよく見るが、そのような身内がいれば、連れて行って欲しいと願ってしまうのは致し方ない。つい先日、統失の妹を殺害した兄の事件に対する判決のニュースを読んだ。救われない 5.高速怪談 先日読んだ怖がらせ屋さんにも、他人のなりすまし系が複数あったけど、ホラーでは定番? 6.涸れ井戸の声 伝説級に恐ろしいホラー話 実際に存在しない都市伝説のようなもの 7.うらみせんせい(グロ)

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2024/02/07

全体を通して、うっすら不気味でぞわっとする感じの怖い話でした。ホラー苦手なくせにホラーが好きなわたしにはちょうどいい怖さだったかも。 個人的に怖かったのは「こうとげい」 「うらみせんせい」はグロ注意です…。 「怪談怪談」のラスト、なんで言おうとしたのか自分の中で答えが出せなかった...

全体を通して、うっすら不気味でぞわっとする感じの怖い話でした。ホラー苦手なくせにホラーが好きなわたしにはちょうどいい怖さだったかも。 個人的に怖かったのは「こうとげい」 「うらみせんせい」はグロ注意です…。 「怪談怪談」のラスト、なんで言おうとしたのか自分の中で答えが出せなかったのが心残り…。

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2024/01/08

笛を吹く家と怪談怪談が好きでした。 結末に一捻りある話が私は好きなんだろうな。 怪談怪談について。 最後に滝は何を言おうとしたのだろう。 「人間はこの手の話(怪談)を誰かに語ることでーー」 ①ショックを分け合って軽減しようとする? ②信憑性を高めようとする? 今のところ2つが思...

笛を吹く家と怪談怪談が好きでした。 結末に一捻りある話が私は好きなんだろうな。 怪談怪談について。 最後に滝は何を言おうとしたのだろう。 「人間はこの手の話(怪談)を誰かに語ることでーー」 ①ショックを分け合って軽減しようとする? ②信憑性を高めようとする? 今のところ2つが思い浮かぶ。ネモの作文、滝の語りを見るに①のような気もする。けど一方で澤村さんの思想的には②の方が強そう。それとも①②以外なのか。 わからん。 答えが出るわけでもなく、かといってリドルストーリーとして書かれた話とも思えない。 私の読解力不足…? 読解力が上がり次第追記します。

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2023/10/31

7話短編集。古くからある「怪談」というジャンルを、ホラーとミステリーでさらに恐怖を引き上げている。どれも面白かった。「こうとげい」「うらみせんせい」が特に好みでした。

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