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あの夏の正解 の商品レビュー

3.6

12件のお客様レビュー

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2024/04/30

神奈川の桐蔭高校で野球部だった著者のノンフィクション作品。 コロナで甲子園大会が中止になった2020年の夏、斉美高校と星稜高校の3年生に対して、その思いを取材する。 この年は、この夏の3年生にしか経験できない貴重な体験をしたのですね。そして、選手1人ずつ、その立場や思いによって「...

神奈川の桐蔭高校で野球部だった著者のノンフィクション作品。 コロナで甲子園大会が中止になった2020年の夏、斉美高校と星稜高校の3年生に対して、その思いを取材する。 この年は、この夏の3年生にしか経験できない貴重な体験をしたのですね。そして、選手1人ずつ、その立場や思いによって「あの夏の正解」が違うのですね。納得しました。 それぞれの選手の成長が印象的でした。

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2024/03/17

誰にとっても代わりのない夏だけど、社会に出てからの一年と高校生の一年は確実に重さが違う。 甲子園のある夏が来ていたとしても、同じように正解を探す夏だったかもしれない。でも少なからず誰もが今までよりも自分と向き合わざるを得ない時になった。 出した答えがどうでも、答えが出なくても...

誰にとっても代わりのない夏だけど、社会に出てからの一年と高校生の一年は確実に重さが違う。 甲子園のある夏が来ていたとしても、同じように正解を探す夏だったかもしれない。でも少なからず誰もが今までよりも自分と向き合わざるを得ない時になった。 出した答えがどうでも、答えが出なくても、ちゃんと自分と向き合った人には失われた時間ではなかったと思える。 苦しさとひたむきさと、そこに生きた学生達と大人からも色々なものが伝わってきて、どの章も涙が抑えられませんでした。

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2023/12/31

揺れる選手と指導者と、筆者の思い。特に、ベストメンバーで臨むか、特別な夏を3年生中心で臨むか…のチームとしてのゆらぎはリアルに感じました。

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2023/06/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

夏の甲子園大会中止を受けての強豪校『済美』と『星稜』の話。 彼らや監督のいつもと違う夏、目指していたものがなくなった夏、その葛藤、成長、思いは心に残った。 だが、それ以上に『メンバー』と『メンバー外』の話が衝撃的だった。メンバー外からメンバーになることはまずないという話、メンバー外でもチームに誇りを持てるという話。わたしは心が狭いから、信じられないし、子供やきょうだいがメンバー外なら、辞めさせるかも。(実際、同じような経験あり) ただ、競争社会においては必要なことだから、今自分自身が直面している少数精鋭で結果をだすみたいな課題には、非常に役に立つ考え方だと思った。 そして、やはり、甲子園だけが野球だけが特別ではなく、この渦に巻き込まれてた我々全員が何かを失い、何かを得たことに思いを馳せることがきっと力になると思う。

Posted byブクログ

2023/05/01

ブクログでみなさんの評価が高かった小説を手当たり次第にポチポチした(笑) 自分に合っているのか?考えもせずにポチポチしてしまった(^^;; この本は、小説大好きの私が読むべき本ではなかったな。。。自分の好みとはちょっと違った。 コロナ禍で無くなった2020年の甲子園。 春に続...

ブクログでみなさんの評価が高かった小説を手当たり次第にポチポチした(笑) 自分に合っているのか?考えもせずにポチポチしてしまった(^^;; この本は、小説大好きの私が読むべき本ではなかったな。。。自分の好みとはちょっと違った。 コロナ禍で無くなった2020年の甲子園。 春に続き、夏の甲子園までもが、中止になった。 作家の早見さん自らも高校球児だったらしい。 その早見さんが、愛媛の済美、石川星稜を取材したノンフィクション作品。 何のための高校野球だったのか? 私の母校は甲子園出場常連校だった。 私も甲子園に連れて行ってもらっている。 甲子園の雰囲気というのは独特で、高校野球とは、やはり甲子園を目指すことが当たり前だったはずだ。 それがコロナの所為でその場所を奪われた選手たち。。。 ひたすら気の毒で、、、 しかし早見さんはインタビューが上手だな。 そして、今までしれっと小説を読んできたが、文章凄く上手だな。。。 早見さんのインタビューを受けた選手は、早見さんの言葉で、早見さんの残したこの本で、ちゃんと野球をやってきた意味を証明されたんじゃないかな。。。 甲子園を奪われた選手は、そんな簡単な気持ちではないだろうけど。。。 それでもこの一冊には価値があったんじゃないかなぁ?と思った。

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2023/04/29

どうあるべきだったかは本人たちに委ねればよい。ただ、前例のないことに悩み苦しんだ経験は如何にも代え難いものだと思う。

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2022/12/08

私は野球が大好きなので、 この時は本当に選手たちが可哀想で、 いたたまれなかった…泣 でも可哀想なだけじゃない! 可哀想はそうなんだけど、 彼らはそれ以上に逞しい! 可哀想にしたいのは私達大人だ という事が分かった 早見さん自身の事も書かれてあって とても興味深かった

Posted byブクログ

2022/10/11

のっけから涙、涙。監督の子どもたちを思う気持ちに触れて、心が震えた。 2020年の夏の甲子園に関するドキュメンタリーはテレビでも見たし、中止が決定した時には球児たちの無念を思って心を痛め、涙を流した。 その一方で「仕方がない、受け止めなくちゃね」と思っていた自分もいたのだけれど...

のっけから涙、涙。監督の子どもたちを思う気持ちに触れて、心が震えた。 2020年の夏の甲子園に関するドキュメンタリーはテレビでも見たし、中止が決定した時には球児たちの無念を思って心を痛め、涙を流した。 その一方で「仕方がない、受け止めなくちゃね」と思っていた自分もいたのだけれど、そんなこと球児たちはとっくに知っていたのだな、と改めて思った。 甲子園というものにもっと特別な気持ちを抱くのかと思ったけれど意外とそうでもなかったり、本音は違うのに大人が喜びそうな言葉を紡いだり、球児たちの本音に触れることができる一冊。それは、著者の早見さんの経験からも窺い知れる。 早見和真さんは好きな作家さんの1人だが、まさか高校野球経験者であることも知らず、「こんなノンフィクションを書いていたなんて!」と書店に走った。走ってよかった。 高校球児にとっても、誰にとっても、正解はない。 それがコロナ禍の夏なのだなと思った。

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2022/08/31

コロナの蔓延から早3年半。コロナの流行により今までの当たり前がそうでないことに気づいた人も多いのではないか。2020年の甲子園が中止になった時、当時の高校球児たちが何を思ったのかがありのままに書かれており、彼らの状況を容易に想像することができ、思いを馳せることができる作品であった...

コロナの蔓延から早3年半。コロナの流行により今までの当たり前がそうでないことに気づいた人も多いのではないか。2020年の甲子園が中止になった時、当時の高校球児たちが何を思ったのかがありのままに書かれており、彼らの状況を容易に想像することができ、思いを馳せることができる作品であった。逆境や苦しみの中で、彼らがもがき苦しんだ姿から、学ぶことはたくさんあった。ただ一つの目標、目指すべき場所が失われた時、自分ならどう気持ちを切り替え行動するか、考えさせられる作品だった。壁にぶつかった時、また戻ってきたいと思う。

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2022/08/22

2020年、新型コロナ感染拡大により春のセンバツに続いて夏の甲子園も中止。夢を奪われた球児は「かわいそう」だったのか?パンデミックに翻弄され、日常を奪われたすべての人に送る希望のノンフィクション。 当たり前のように毎年開催されていた夏の風物詩が消えたあの年の夏。"甲子園...

2020年、新型コロナ感染拡大により春のセンバツに続いて夏の甲子園も中止。夢を奪われた球児は「かわいそう」だったのか?パンデミックに翻弄され、日常を奪われたすべての人に送る希望のノンフィクション。 当たり前のように毎年開催されていた夏の風物詩が消えたあの年の夏。"甲子園のない夏"は、私たちに改めてコロナの恐ろしさを痛感させられた。夢を奪われた高校生が、意外と冷静な言葉を発していることに驚くが、本音は別のところにあると思う。

Posted byブクログ