さよなら絵梨 の商品レビュー
母 絵梨 優太 そして絵梨 ファンタジーがひとつまみね。 ひとつまみどころじゃない気もする。 現実。映画。現実。 何を読んでるのかわからなくなってくる。
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何を読んでるのかわからなくなる中で、ほのかにジョンウーのようなお約束感があり、いろんな意味で映画っぽくてよかった。
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映画は絵梨が優太を思い出したかったから。何度でも見ることができる。 それは、すべての映画に言えることだし、小説や漫画にも言える。きれいな部分だけを切り取って残すことになるかもしれないが、嫌なことは思い出したくないもの。
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59冊目『さよなら絵梨』(藤本タツキ 著、2022年7月、集英社) 鬼才・藤本タツキの長編読み切り。 「映画制作」というモチーフを扱うことで、作中世界における現実と虚構の境目を曖昧にぼやかす。 読者に安定感を与えず、絶えずゆらゆらとした浮遊感、ないしは不安感を与えるような構造にな...
59冊目『さよなら絵梨』(藤本タツキ 著、2022年7月、集英社) 鬼才・藤本タツキの長編読み切り。 「映画制作」というモチーフを扱うことで、作中世界における現実と虚構の境目を曖昧にぼやかす。 読者に安定感を与えず、絶えずゆらゆらとした浮遊感、ないしは不安感を与えるような構造になっており、読後感は唯一無二。 主人公の自主制作映画は、不謹慎だと観客から罵倒される。これには著者の前作『ルックバック』に寄せられた的外れな批判を思い出さずにはいられない。 「ファンタジーがひとつまみ足りないんじゃない?」
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ルックバックの後作品ということで周りの期待やプレッシャーなども凄かったと思いますが、そんな事には臆せず「描きたいものを描く」という姿勢が全ページから感じられて流石だなぁと思いました。若干分かりづらい演出もありますが、それすらも最早1本の映画の一部分になっていた気がします。
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何を読まされているのか意味がわからない部分も多いのですが、何故か心に刺さります。 意味深なシーンの連続なのに最後の大爆発が良いです。
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母の願いで優太は病気の母の日々を撮る。編集して良い感じに音楽をつけた映画を体育館で上映したが、生徒たちの感想は、「糞映画」。自殺しようとした優太は、絵梨と出会い絵梨を撮る。コマ割りが実際に映画を見ているようで、不思議な読後感が良かった。
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藤本タツキの漫画に賛否両論があるのは、きちんと哲学がある証拠だと思ってる。 美化されがちな別れにとりつかれるくらいなら、そんなさよならは爆発させてしまえ!今回はそんなメッセージがあった。 さよならには、相手や思い出を浄化する作用があって、人は時にその美化から動けなくなることがある...
藤本タツキの漫画に賛否両論があるのは、きちんと哲学がある証拠だと思ってる。 美化されがちな別れにとりつかれるくらいなら、そんなさよならは爆発させてしまえ!今回はそんなメッセージがあった。 さよならには、相手や思い出を浄化する作用があって、人は時にその美化から動けなくなることがある。 そんなさよならすら人生には存在する。 ラストは主人公の人生に対する、何としても前を向いて歩くという覚悟だと思った。 私は別に、さよならできないなら、それでもいいと思ったのだけど。忘れるから、出会える。それも、いい。
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生と死や創作物への向き合い方がよく描かれていて藤本先生の才能とカリスマ性とに圧倒された。心に訴えかけるものがある。ラストに感動
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じっくり読むはずが夢中になってしまって爆速で読み終えてしまった。 生きる者が思い出を美しく塗り替えてしまうことをそっと肯定してくれる優しい作品だなと。 思い出の中の故人がどうしようもなく美化されていくのを不誠実なことだと思っていたから、なんてあたたかい救いの話なんだと思った。 ...
じっくり読むはずが夢中になってしまって爆速で読み終えてしまった。 生きる者が思い出を美しく塗り替えてしまうことをそっと肯定してくれる優しい作品だなと。 思い出の中の故人がどうしようもなく美化されていくのを不誠実なことだと思っていたから、なんてあたたかい救いの話なんだと思った。 的外れな感想かもしれないけど。
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