新しい世界を生きるための14のSF の商品レビュー
SFが苦手だ。なのに、なぜこちらを手に取ったかというと、どこかで紹介をされていて芦沢央さんの作品が読みたかったのと、序文で「二〇二二年五月時点で、まだSFの単著を刊行していない」作家限定とあるところに魅力を感じたので。 編者というものをここまで強く意識したのは初めてかも? 有名...
SFが苦手だ。なのに、なぜこちらを手に取ったかというと、どこかで紹介をされていて芦沢央さんの作品が読みたかったのと、序文で「二〇二二年五月時点で、まだSFの単著を刊行していない」作家限定とあるところに魅力を感じたので。 編者というものをここまで強く意識したのは初めてかも? 有名作家の短編集とかだと、どうしても知っている作品はあるし、編者によって大きく収録作品やカラーが異なるという意識がなかった。 結局SFはやっぱり苦手!ことを再認識させられたが、面白く感じる作品もあったりして、良い経験になった。
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1この本がテーマとしている問題提起は何か? どんな問題を提示し、 どんな解決方法を提案しているのか? .比較的新しいSF作家の作品集、そのために著者が厳選した14種類の作品を掲載している 2この本はどのように始まり、どのように終わったか? .今あなたが目にしているのは未来からのアンソロジーであるから始まって、それではくるべきSF夏の時代に、またお目にかかりましょうで終わる 3 あなたはこの本から何を学びたいか? .最近のSF作品を楽しみ方 4この本が同じジャンルの他の本と似ている部分、 違う部分はどこだろう? .にている部分は過去に扱われたAIやポストコロナ、バイオテクノロジーなどの14のテーマを扱っている作品であるところ、違うところは比較的最新の作品で書かれていてAIの審判などのユニークな話が多いところ 5 この本はなぜ重要なのか? .2022年での最新のSF作家の作品をまとめているところ 6この本のタイトルは内容と合っているだろうか? あなたが本のタイトルを付け直すとしたら? .合っていると思う、書き換えるなら、2022のSF 7この本のキーポイントやコンセプトは何だろう? .著者の選定した14のテーマに合わせた新進気鋭のSF作家の作品をまとめること 8本の書き出だしをチェックして、作者は読者を引き込むために どんなトピックを展開しているか? .未来から来たアンソロジーであるから著者がここ5年に発表されたSF短編から傑作を集めたというところから展開している 9 本で扱われているビジュアル・・・チャートラベル グラフ 写真図解から何を学んだか? それらの要素からどんな種類の情報を得ることができたか? .AI審判の図から未来の自動運転はこんな感じの構想あるのかと思った 10著者は読者に対してどう考えてほしいと思っているのだろうか? .日本SFにもっと注目を集めたい 11人に勧めるとき、どの章どんな情報を1番に取り上げるか? .回樹 12 作者はこの本をおもしろくするために どのような工夫をしているだろうか? .作品のおわりにその作品が取り扱ったテーマについてのSFにおいての扱われ方をまとめている 13作者の主張のどこに賛成できるか?その理由は何か? .もっと日本のSFに注目が集まってほしいというのはこの本にも魅力的な作品が多くありこんなSFがもっと広まってくれるのは嬉しいので賛成する 14 テーマを説明するために作者がどのような事例を 出しているのか? 興味深かった例は? .例えばVRのテーマを解説する時には過去のヴィーナスシティのようなものからソードアートオンラインのような作品まであげながらSFの全体の流れが解説されているのが興味深かった 15 この本を読んでいるときにどんな感覚になったか? .色々なテーマのSFに触れる楽しさを味わった 16 この本で最も重要な一文はどれか?その理由 .三体の次に読むSFはこれだよ 17本の内容を振り返って、自分にとって 一番さった箇所はどこか? .愛し続けようっていう気持ちは、もう愛と呼んで差し支えないんじゃないかって。
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SFアンソロジー。 一つ一つの話のテーマが紹介されていて、同じテーマの他の作品も紹介されている。 自分が読んだことのあるタイトルが述べられていると少し嬉しい。 一見同じ世界に思えるけど、少しずつ違う世界の片鱗が見えてくるお話が好きだなと気づきました。
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ここ5年間に発表されたSF短編の傑作集。まだ単著を刊行していない作家限定、新人SF作家たち。70年代以来の黄金時代を迎えつつある日本SF界、その歴史を10年早めるためのアンソロジー。 各作品の後に掲載されているコラム、短編と同じく14点がすごいです。たくさん名前があがっているS...
ここ5年間に発表されたSF短編の傑作集。まだ単著を刊行していない作家限定、新人SF作家たち。70年代以来の黄金時代を迎えつつある日本SF界、その歴史を10年早めるためのアンソロジー。 各作品の後に掲載されているコラム、短編と同じく14点がすごいです。たくさん名前があがっているSF、読んでみたいと思わせられます。コラムは最初の方しか読み切れていませんが。。
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これからのSF界をになっていくであろう14人を編者が選出してテーマを別々に短編を集めたもの。まったく知らない作家のものばかりで、とても楽しめた。それぞれの作品のあとにテーマにかんしての解説があるのがありがたい。
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おもしろかった! 冒頭作品であるAI自動運転社会の『Final Anchors/八島 游舷』が、まずとても気に入り、そのあと一気に文庫本約800ページを駆け抜けた。 パラレルワールドものの『もしもぼくらが生まれていたら/宮西 建礼』にも新鮮な感動をありがとうってな感じ。 知...
おもしろかった! 冒頭作品であるAI自動運転社会の『Final Anchors/八島 游舷』が、まずとても気に入り、そのあと一気に文庫本約800ページを駆け抜けた。 パラレルワールドものの『もしもぼくらが生まれていたら/宮西 建礼』にも新鮮な感動をありがとうってな感じ。 知らない作家さんばかりのアンソロジーをたっぷり楽しませてもらいました。 なお、回樹は次読むことにしているから、今回はパスしています!
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国内新鋭作家の短篇集未収録や未書籍化の傑作を、伴名練が先取りセレクト&解説する。この1冊で、SF小説をもっと好きになれる!(e-honより)
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全て読み切ったわけではないので、当てにならない評価ですが。 人工知能が登場する小説が好きで、この作品にも収録されていると聞いたのでそこだけ読みました。 期待外れとはいいませんが、イメージしてたのと違うなと思いました。 面白かったといえばそうなのですが、結末が予測できるものだっ...
全て読み切ったわけではないので、当てにならない評価ですが。 人工知能が登場する小説が好きで、この作品にも収録されていると聞いたのでそこだけ読みました。 期待外れとはいいませんが、イメージしてたのと違うなと思いました。 面白かったといえばそうなのですが、結末が予測できるものだったので、新しいワクワク感はありません。どんでん返しも無し。 ふむふむ、そうなるよね。という感じで読み終わりました。 全部読めば感想が変わると思いますが、あまり興味が惹かれなかったので読んでません。
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超分厚い。新人作家のアンソロジーなので14冊が1冊にまとまっていると思えば。 普段、自分では手に取らないようなものがサブスク的に供給されて読むことは興味深い体験だ。形としてはアンソロジーであるが、様々なSFのジャンルの解説にもなっている。新人作家の気合が入った表現も面白かった。...
超分厚い。新人作家のアンソロジーなので14冊が1冊にまとまっていると思えば。 普段、自分では手に取らないようなものがサブスク的に供給されて読むことは興味深い体験だ。形としてはアンソロジーであるが、様々なSFのジャンルの解説にもなっている。新人作家の気合が入った表現も面白かった。とくに、切れ味の良いオチが優れる作品が多い。
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現代2020年代の新進作家のSFを集めている点が興味深い。「SF初心者にこそ読んでほしい」という意図は伝わるが、SF好きが読んでも難しいものが多い。とても一般的とは言い難い。 個人的に楽しく読めたのは、以下4編。 ・八島游舷『Final Anchors』 王道SFど真ん中直球...
現代2020年代の新進作家のSFを集めている点が興味深い。「SF初心者にこそ読んでほしい」という意図は伝わるが、SF好きが読んでも難しいものが多い。とても一般的とは言い難い。 個人的に楽しく読めたのは、以下4編。 ・八島游舷『Final Anchors』 王道SFど真ん中直球。AI同士の論理対決が熱い ・斜線堂有紀『回樹』 SFはシナリオと設定重視のものが多いがこれは人間の心理と心の機微が描けている恋愛もの ・高橋文樹『あなたの空が見たくて』 最初の数ページで特徴的な異星人が登場し、その世界観が想像される。物語には絡まないがワクワクする ・坂永雄一『無脊椎動物の想像力と創造性について』 クモの生態が、人間よりも環境に順応で進化に適しているという話。人類後の地球はクモ類の世界になるかも 800ページと分厚いが、編者はこれでも足りないそうだ。それを埋めるかのように、各短編のあとにコラムのように大量の同ジャンル小説を紹介している。主に日本のそして最近のものまで網羅しているからスゴイ。そのコラムを読むだけでも価値がある(★プラス1)。さらに、今SFを読むならここという雑誌とウェブも記載。頭が下がる。
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