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ドリフターズとその時代 の商品レビュー

4.5

19件のお客様レビュー

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2022/09/21

芸能史・演劇史から見たドリフターズ。 そもそもこの様な著作自体が無かったし、小学生の頃に「全員集合」を見て育った世代なので、その成り立ちからの記述は興味深く面白かったし、新鮮に感じた。 ドリフはクレージーキャッツの流れを汲むのだろうけど、自分はクレージーの世代ではないし、ドリフ後...

芸能史・演劇史から見たドリフターズ。 そもそもこの様な著作自体が無かったし、小学生の頃に「全員集合」を見て育った世代なので、その成り立ちからの記述は興味深く面白かったし、新鮮に感じた。 ドリフはクレージーキャッツの流れを汲むのだろうけど、自分はクレージーの世代ではないし、ドリフ後に後を継ぐ者も居ないし、ドリフは唯一無二の存在。 もう長さんだけでなく志村さんもいないのだな。。。 あぁ、昭和は遠くなりにけり。

Posted byブクログ

2022/09/09
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※このレビューにはネタバレを含みます

多くのバンドがめまぐるしくメンバーや名前を変えて活動していた時代。 ドリフターズという名を付けたバンドが日本にできたのは1956年。 坂本九や小野ヤスシもドリフのメンバーだったことがある。 いかりやが参加するのは1962年(31歳)。同じころに加藤も加入(19歳)。 1963年は、小野ヤスシ、いかりや、加藤、その他5名の8人構成で、木の実ナナも参加していた。 当時はクレイジーキャッツのようなコミックバンドが数多くあり、ドリフもその路線を継承することになる。 1964年に小野ヤスシら主力メンバー4人がドンキー・カルテットを結成して離脱する。 ドリフはバンド存続のためにメンバー探しに奔走し、64年に高木(31歳)、荒井(36歳)が加入する。 何人かメンバの入れ替えがあり、65年に仲本(23歳)が加入。 間もなく、いかりやをリーダーとするお馴染みの5人組で新生「ザ・ドリフターズ」が始動する。 1966年、ハナ肇が酔った勢いで芸名をつけた。 ベース 35歳 碇矢長一 → いかりや長介 ドラム&ボーカル 23歳 加藤英文 → 加藤茶 リードギター 33歳 高木友之助 → 高木ブー キーボード 38歳 荒井安雄 → 荒井注 ギター&ボーカル 25歳 仲本興喜 → 仲本工事 当時は知らなかったが、メンバの年齢差が15もあるグループだった。 後に加入する志村は、いかりやと19もの年齢差がある。 そして、1969年10月に「8時だよ!全員集合」が始まる。 裏番組が、巨人戦の中継と人気絶頂のコント55号であり、視聴率を稼ぐには厳しい時間帯であった。 ちなみに、前後の番組は「お笑い頭の体操」と「キイハンター」。 1974年の荒井注の脱退に伴い、見習いだった志村けん(24歳)が正式メンバに昇格する。 キーボード奏者がいなくなり、コミックバンドとしての役割が終わった。 1985年に「全員集合」が終了し、その後は月に一度の「ドリフ大爆笑」がドリフの代表番組になる。 ドリフ大爆笑では、「威勢のいい風呂屋」とか「長介・工事 バカ兄弟」「長介・工事・ブー おなじみ雷様」が印象に残っている。 沢田研二と志村けんの「鏡」のコントも面白かった。 今でも「ドリフ大爆笑」スペシャルや、過去の再放送をやっているので時々観る。 いろんな笑いが生まれ、漫才ブームなどで言葉の笑いが中心になっているためか、ドタバタしたナンセンスコントには希少価値がある。

Posted byブクログ

2022/08/20

前書きの通り、日本芸能、お笑い、TV史に燦然と輝くドリフターズなのに語られる本がほとんどなかった。 再現ドラマ等もいくつか出てきているので知っている話もあったけれど著者のドリフターズ愛が伝わってくる好著

Posted byブクログ

2022/08/18

演劇史のなかに位置づけたドリフターズの評伝。リアルタイムで記憶にあるのが東村山音頭以降だったから、ドリフターズ結成前史や『全員集合』以前の物語は知らなかったことばかり。 志村けんについていかりや長介と比較して論じているところは読み応えありです。

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2022/07/14

第1章 遅れてきた青年いかりや長介 魚河岸の父 疎開生活  第2章 天才・加藤茶誕生 ウケの天才・加藤茶 集団就職の時代 コント55号の登場 アイドルとしての加藤茶 第3章 『全員集合』スタートと志村けん 志村けんという大河 舞台の生中継 高度経済成長の影 いかりや長介独裁体制 ...

第1章 遅れてきた青年いかりや長介 魚河岸の父 疎開生活  第2章 天才・加藤茶誕生 ウケの天才・加藤茶 集団就職の時代 コント55号の登場 アイドルとしての加藤茶 第3章 『全員集合』スタートと志村けん 志村けんという大河 舞台の生中継 高度経済成長の影 いかりや長介独裁体制 第4章 高木ブーと仲本工事の「居場所」 萩本欽一という奔流 アレンジャー仲本工事 第五の男高木ブー 第5章 主役交代『全員集合』の栄枯盛衰 歌舞伎とディズニーランド 三人ドリフ オレたちひょうきん族 亀裂 最終回 第6章 志村けん「喜劇王」への道 師匠と弟子 喜劇王とは

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2022/07/08
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※このレビューにはネタバレを含みます

<目次> 第1章  遅れてきた青年いかりや長介 第2章  天才・加藤茶誕生 第3章  『全員集合』スタートと志村けん 第4章  高木ブーと仲本工事の「居場所」 第5章  主役交代『全員集合』の栄枯盛衰 第6章  志村けん「喜劇王」への道 <内容> ドリフターズの評伝。ある意味淡々とした筆致で事実が積み重なっていく感じ。まあ、ドリフはいかりやと加藤茶が前半、後半は志村といかりやの確執なのだろうから、こんな感じでいいのかもしれない。もう少し詳しく知りたい人(例えば作り込んだ大道具とか荒井注のこと)は、巻末の資料から探せばいいのだろう。

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2022/06/26

ドリフターズの誕生から現在までを、社会の流れと合わせて綴った内容は、壮大なドラマを感じさせて読み応え抜群。特にクレイジーキャッツと比して、ドリフが高度経済成長期の影の部分を背負っていたという指摘は目から鱗。だからこそドリフは今でも愛されるんだな。

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2022/06/19

演劇研究者によるドリフターズの本格評伝。各メンバーの生い立ちから、結成過程、『全員集合』を経て、志村けんの死去までが綿密に綴られている。この際に、疎開、進駐軍とその撤退、集団就職、編集の進歩といったメンバーを取り巻く社会や技術が与えた影響に目配りされているのも特徴。そして本書全体...

演劇研究者によるドリフターズの本格評伝。各メンバーの生い立ちから、結成過程、『全員集合』を経て、志村けんの死去までが綿密に綴られている。この際に、疎開、進駐軍とその撤退、集団就職、編集の進歩といったメンバーを取り巻く社会や技術が与えた影響に目配りされているのも特徴。そして本書全体を通じて、いかりや長介と志村がどのような喜劇思想を抱いていたのか、その舞台美術や観客との関係にはどのような特徴があるのか、これらは近代演劇史においてどう位置付けられるのかも、説得的に明らかにされている。 筆者が指摘するように、『全員集合』はあくまでも舞台の生中継であった。テレビ芸ではなく舞台演劇の歴史のなかでドリフターズを捉える本書の視点はとても効果的であり、それゆえにドリフターズのみならず「その時代」が熱気とともに描かれている。

Posted byブクログ

2022/05/17

【国民をテレビの前に集合させた男たち】視聴率五〇%を超えた「全員集合」はどのようにして生まれたのか。ザ・ドリフターズを気鋭の論者が舞台・演劇の視点から読み解く。

Posted byブクログ