ペガサスの記憶 の商品レビュー
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子供を1年間も病院や知り合ったばかりのアメリカ人家庭に預けたりする。家庭のある人と恋愛し相手の家庭を平気で壊す。子供の居場所を無くすような男性と結婚し、子供に絶縁状を書かれる。それにも関わらず、子供3人がひとかどの大人になり、それぞれに活躍し、母を尊敬していることに驚きしかない。 世の中本当に不公平。
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桐島洋子さん、これまでに本屋でエッセーの類いを目にすることがあり「どんな人なんだろう?」とうっすら思っていました。イメージとしては“聡明であり大胆な明るい女性像”を描いていました。 長女である桐島かれんさんの写真集を以前から集めており、かれんさんのインテリアに対する独自の世界観...
桐島洋子さん、これまでに本屋でエッセーの類いを目にすることがあり「どんな人なんだろう?」とうっすら思っていました。イメージとしては“聡明であり大胆な明るい女性像”を描いていました。 長女である桐島かれんさんの写真集を以前から集めており、かれんさんのインテリアに対する独自の世界観、また家族や人々に対する包み込むような愛情を感じて自然と惹かれていました。そのかれんさんの本の中に母である桐島洋子さんの話が度々載っており、どんな方なんだろうと思い、本書を手にとりました。 結果、とても興味深かったです。 本書の前半は洋子さんご自身が自分の人生を振り返り途中まで綴ったもの。後半は、お子さん3人がご自身たちの思いも含めてお母さんの残りから現在までの人生を綴ったものになります。 自由奔放に生きること、自分の意思に忠実に生きること、自由を選択し続ける人生は、強さがあるからこそ成し遂げられることなんだなと感じました。と同時に、その意思を持ち続けることはまわりの環境をも時として焼き焦がしてしまう、とも思いました。 桐島洋子さんの生き方を、洋子さん自身が書かれた瑞々しい文章によって、またお子さんたちの率直な思いが綴られた文章によって、様々な視点から解きほぐされた一冊でした。 長女であるかれんさんのインテリアを選ぶ上での素敵な世界観、また家族に対する深い眼差しがどのように作られたのか、少し理解できたような気がします。
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テレビで林真理子氏がおすすめしていたので、久しぶりにエッセイを手に取った。 世代だろうか、桐島洋子のことはあまりよく知らなかった(むしろ、彼女の3人の子のお母さん、といった感じ)のだが、のっけからぐいぐい引き込まれた。 その豪胆な人生は俄かには信じられないことの連続だ。 もっとも...
テレビで林真理子氏がおすすめしていたので、久しぶりにエッセイを手に取った。 世代だろうか、桐島洋子のことはあまりよく知らなかった(むしろ、彼女の3人の子のお母さん、といった感じ)のだが、のっけからぐいぐい引き込まれた。 その豪胆な人生は俄かには信じられないことの連続だ。 もっともっととそのエピソードを追い求めている最中、突如として語り手は3人の子に移る。その理由はあとがきで明かされ、少なからず衝撃を受けるのだが、本人の手によって綴られなかったことが本当に残念だ。
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子供の頃母が桐島洋子の事を奔放な女、3人の子供のお父さんがみんな違うって言っていた。(実際は同じお父さん)でもなんか憧れがあったのかな?本は読んでたもんな。今この本も読みたいって言っているしな。面白かった。ノエルさん誕生の先も読んでみたかったな。
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今まで桐島洋子氏の本は読んだことがなかった。 ただ氏に関しては、世間の評判で漠然と、自由奔放に生きてきて、自身も著名な作家でありながら、恋を楽しみ、才能ある子どもたちを育ててきた、、、といった一般的な知識しか持ち合わせていなかった。 しかしこの本を読んで、、、どうだろう!なんと驚くべき行動力と自由な感性、そして恵まれた裕福な家の出身だったことか、ということに驚愕した。 しかも今年亡くなった私の母と同年齢とは、、、 そしてそれほどまでに色々な意味で活発で優れた女性が今はアルツハイマー病であるということに、途方もなく切ない気持ちになる。 ただ、作品は残る。 常に独自の感性で刻まれた数々の文章は、今後も読者を魅了し続けるのだろう。 私も他の作品も読んでみたいと思った。 独自の感性で育てられた子どもたち、(彼らは私と同年代だが)、彼らの人生もまた波瀾万丈であったはずだが、桐島氏を穏やかに見守るファミリーの力強い絆を感じた。 この本は私の中で今年一番の作品でした。
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普通は常識にとらわれて枠の中に収まってしまうところ、枠を飛び出して自分だけの人生を開拓していく。おそらくADHD とかアスペルガーの類なのかなと思うが、未来を切り拓いていくのはそういう人たちなのだ。 常人たるわたしには真似できない人生だけど、こんな子育て、こんな判断もありなのだ...
普通は常識にとらわれて枠の中に収まってしまうところ、枠を飛び出して自分だけの人生を開拓していく。おそらくADHD とかアスペルガーの類なのかなと思うが、未来を切り拓いていくのはそういう人たちなのだ。 常人たるわたしには真似できない人生だけど、こんな子育て、こんな判断もありなのだと、可能性を示してもらいよかった。
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何てチャーミングな文章を書くのだろう。引き継いで書かれた3人の子供からの目線も面白いが、やっぱり桐島洋子さんの文章に惹かれる。彼女の人生は到底まねできるものでもないし、考え方も自分とはまるで違うし、破天荒すぎて羨ましいとは思えない。けれど、そのドラマチックな人生を、嫌みもなくチャ...
何てチャーミングな文章を書くのだろう。引き継いで書かれた3人の子供からの目線も面白いが、やっぱり桐島洋子さんの文章に惹かれる。彼女の人生は到底まねできるものでもないし、考え方も自分とはまるで違うし、破天荒すぎて羨ましいとは思えない。けれど、そのドラマチックな人生を、嫌みもなくチャーミングに書いてしまう彼女はきっと文章以上に魅力的な方なんだと思う。
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未婚のまま3人の子どもを出産し、子どもはそれぞれ異なる分野で活躍しているーそんなイメージだけだった桐島洋子さんの自伝。 ノエル出産以降を子どもたちが担当するのは、そういう趣旨かと思っていたら、ノエルさんのあとがきで洋子さんの今を知って驚きました。 私も比較的自分の考えで子育てを...
未婚のまま3人の子どもを出産し、子どもはそれぞれ異なる分野で活躍しているーそんなイメージだけだった桐島洋子さんの自伝。 ノエル出産以降を子どもたちが担当するのは、そういう趣旨かと思っていたら、ノエルさんのあとがきで洋子さんの今を知って驚きました。 私も比較的自分の考えで子育てをしてきて、他の母親とは違う点が多いと思いますが、ここまで自分の信念を貫くことはできなかったなあと思います。 できればノエルさん出産後の人生も、洋子さん本人の書いたものを読みたかったですが、きっと誰にも真似のできない「桐島洋子の生き方」を知ることができてよかったです。
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小学館の新刊発表会で、大好き桐島かれんさんのプレゼンを聞いてから、読むと決めていた。桐島洋子さんが途中まで完成させていた自伝の続きを、アルツハイマー発症後、3人の子どもたちがそれぞれの視点から書き連ねた。ふんわり尊敬する桐島さんのの理想化された人生、娘息子にとっては過酷な面もあっ...
小学館の新刊発表会で、大好き桐島かれんさんのプレゼンを聞いてから、読むと決めていた。桐島洋子さんが途中まで完成させていた自伝の続きを、アルツハイマー発症後、3人の子どもたちがそれぞれの視点から書き連ねた。ふんわり尊敬する桐島さんのの理想化された人生、娘息子にとっては過酷な面もあったのだが…かれんさんは一時絶交している…母としては複雑な思いもありつつ人としてこよなく尊敬し、愛している様子が伝わる。 私なんぞ比べるべくもないが、強烈個性の母親、姉ふたりと末弟の3人きょうだいの長女という境遇から、かれんさんを近しくまぶしく感じてきた。このような人になりたい、このような人を育てた桐島マザーはすごいと素直に思う。
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たまたま財閥や著名な方などとお知り合いがいて、恋をすることが好きでロマンチストで優雅な人生を過ごされたんですね。 ジェンダーという言葉がない時代に男勝りに仕事をやり、シングルマザーで子育てし成功者と見ていましたが、姉弟3人のお話を聞くとメディアで言っていたこととは違ったようですね。 ノエルさんとローランドさんはもっとお母さんに甘えたかったんですね。 あと個人的にカレンさんのスクール水着は笑いました。 洋子さんよりもカレンさん、ノエルさん、ローランドさんのほうが波瀾万丈だったと伺えます。 洋子さんの影響なのか、リベラルなご家族だと感じました。 一度参院選に出馬したローランドさんは洋子お母さんの自己責任的な生き方を賞賛しているようですね。そうなると「世の中の人も自己責任的に生きれば良いのか」という疑問が残りました。 今の時代、仕事したくても仕事ができない障害のある人や、育ちの環境により、人とうまくコミュニケーションが取れない人や、社会とうまくやっていけない鬱になってしまった人などを、ストレスなくみんなが平等に生活ができるようにしたいと取り組んでいるZ世代など、若い人たちからすると温度差があった内容でした。 アーティスト、クリエイターやデザイナー、お金や時間にゆとりのある方なら、共感できる本だと思いました。
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