みずほ、迷走の20年 の商品レビュー
システム障害を繰り返すみずほ迷走の原因について ①グランドビジョンが全くない ②3行派閥の対立でそれぞれの強みが活かされていない ③無謬主義(ミスが許されず萎縮してしまう) 他にも不良債権問題やリーマンショックなどシステム統合に資金を捻出できなかった背景もかかれていた みずほに限...
システム障害を繰り返すみずほ迷走の原因について ①グランドビジョンが全くない ②3行派閥の対立でそれぞれの強みが活かされていない ③無謬主義(ミスが許されず萎縮してしまう) 他にも不良債権問題やリーマンショックなどシステム統合に資金を捻出できなかった背景もかかれていた みずほに限らず、日本企業に共通する問題点であり学ぶべき点が多い
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2024年1月9日読了。2000年に発足した「みずほフィナンシャルグループ」が、2022年までに起こした度重なるシステム障害と金融庁の介入・合併3行の対立・当初目論見と失ったコスト・時間などについてまとめた本。本書を読むとみずほが複数回引き起こしたシステム障害はある意味必然で障害...
2024年1月9日読了。2000年に発足した「みずほフィナンシャルグループ」が、2022年までに起こした度重なるシステム障害と金融庁の介入・合併3行の対立・当初目論見と失ったコスト・時間などについてまとめた本。本書を読むとみずほが複数回引き起こしたシステム障害はある意味必然で障害が起きなければみずほが抱える問題が明るみに出ることがさらに遅れていたはずで、問題をきっかけに改革を進めるしかない(そして、それは非常に困難な道のりでありおそらく達成不可能)ということがよく理解できる…。こういう組織を正しい方向に導くのって、生え抜きの人材でも欧米で実績を持つ経営者でも無理なんじゃないか、という気がする。
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発足から25年。 何度も浮上のキッカケはあったが、金融ビッグバン、不良債権処理、リーマンショック、東日本大震災、コロナショック、、その合間合間にシステムトラブル。。。 全て、三行横並びで融合できなかったツケが回って、今やりそなにも抜かれそうな勢い。 LINE銀行も頓挫し、どう...
発足から25年。 何度も浮上のキッカケはあったが、金融ビッグバン、不良債権処理、リーマンショック、東日本大震災、コロナショック、、その合間合間にシステムトラブル。。。 全て、三行横並びで融合できなかったツケが回って、今やりそなにも抜かれそうな勢い。 LINE銀行も頓挫し、どうなることやら、、、 いろいろ、銀行業の歴史を振り返れるキッカケとなった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
みずほ銀行システム統合苦闘の19年を読み、大学の授業のケーススタディに使わせてもらった。画期的なシステム開発手法を用いて、くびきとなっていたシステム開発は無事終了したはずだったが… みずほ銀行のガバナンスの問題は根深かった。 2行合併で、もっというと片方が相手を飲み込むくらいの感じだと結果として合併効果は出てくる。しかし、みずほは3行合併。発足時、ホールディング会社、みずほ、みずほコーポレートの3社の取締役の90ポストをきっちり30個ずつ分け合った、ということでもわかる通り合併による効率化からかけはなれたところで貴重な社員のエネルギーが消費されていった。 システムだけではなく、粉飾を知りながら上場支援を行ったみずほ証券など、金融機関として当然持つべきコンプライアンスが欠落した企業になってしまっている。
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カミさんがスケソウダラ鍋を作ってくれた。 足が早い魚なので、タラコをとって直ぐにカマボコなどに加工することが多い魚。鮮魚のままで店に売りに出るのは珍しい。 春日のマルエツで発見。この店は魚の品揃えは多くはないが、時おり珍しい鮮魚が手頃な値段で並ぶらしい。 スケソウダラは、見...
カミさんがスケソウダラ鍋を作ってくれた。 足が早い魚なので、タラコをとって直ぐにカマボコなどに加工することが多い魚。鮮魚のままで店に売りに出るのは珍しい。 春日のマルエツで発見。この店は魚の品揃えは多くはないが、時おり珍しい鮮魚が手頃な値段で並ぶらしい。 スケソウダラは、見た目はややホラーだが、身がやわらかく淡白な味わい。熱を通しても、硬く身が締まらないので鍋物によく合う。フライやソテーも美味しい。 以上、カミさんの解説でした。 ******************************** 「みずほ、迷走の20年」(日本経済新聞社)を読んだ。 私が就職する頃は、銀行冬の時代と言われていた。 規制緩和が進み証券会社が台頭し、銀行の地位が下がっていくという様な内容だったと思う。 しかし現実は、想定を大きく上回る大きな激変が金融機関全体を襲った。この様な変化を誰が想像できただろう。 しかもまだまだ現在進行形中で、この先どうなっていくか全く不透明だ。DXなどによるビジネスモデルの大きな変革が金融機関は余儀なくされている。 そんな中、三男も来春金融機関に就職することになった。たぶん、当事者の苦労の度合いは益々高まっていくことだろう。 とりあえず頑張ってみるよと、三男は呑気な受け応えだが、夢と若さと時間という宝物を沢山持っているのが何よりの強みだ。 一度しかない人生を、悔いなく思い切りアクティブに過ごしてほしい。
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システム障害を連発したみずほの内情や システム戦略だけではなく、またみずほ固有の問題だけでは なく日本全体や、みずほという成り立ちからの 問題をあぶりだす感じの内容です。 ちょっと金融業界は詳しくないので、システム関連の内容 よりは理解ができない部分はありましたが、 面白く読め...
システム障害を連発したみずほの内情や システム戦略だけではなく、またみずほ固有の問題だけでは なく日本全体や、みずほという成り立ちからの 問題をあぶりだす感じの内容です。 ちょっと金融業界は詳しくないので、システム関連の内容 よりは理解ができない部分はありましたが、 面白く読めました。面白がっているような話ではないですが。
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20220719- 0729みずほ本の中でもその成り立ち、組織としての問題点に焦点を当てた本。筆者は私と同世代で、2000年前後の金融危機時に一線の記者として活躍していた(今もですが)。なので当時の緊迫感が行間からにじみ出ていると思いました。私も仕事上筆者の記事にはお世話になった...
20220719- 0729みずほ本の中でもその成り立ち、組織としての問題点に焦点を当てた本。筆者は私と同世代で、2000年前後の金融危機時に一線の記者として活躍していた(今もですが)。なので当時の緊迫感が行間からにじみ出ていると思いました。私も仕事上筆者の記事にはお世話になったので、ある意味懐かしく、3行合併時の驚きやその後の迷走ぶりも詳細に書かれている。今後みずほはどうなっていくのか、続きが気になる。
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日経記者によるみずほ20年史。日経はこれまでみずほのMinori完成、みずほの2021年のシステムトラブルに関して上梓してきた。その中からそもそものみずほ統合からを描いた一冊。特筆すべきは往々にして世の中には三行の怨嗟渦巻く人事/人間関係の観点から評する記事が多い中、情実部分は控...
日経記者によるみずほ20年史。日経はこれまでみずほのMinori完成、みずほの2021年のシステムトラブルに関して上梓してきた。その中からそもそものみずほ統合からを描いた一冊。特筆すべきは往々にして世の中には三行の怨嗟渦巻く人事/人間関係の観点から評する記事が多い中、情実部分は控えめのトーンで金融行政、金融市場との絡みを明確に記した点であろう。そして最後には失われた20年における金融の責任と今後の日本経済に望まれる展望を、理想像とはいえ挙げている点であろう。
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序章 みずほの宿痾 第1章 度重なるシステム障害 1 「また、みずほか」 2 坂井社長の光と影 3 変えられない企業体質 第2章 トップ総退陣へ 1 金融庁とみずほの微妙な溝 2 「言うべきことを言う組織を確立する」宣言 第3章 世界トップクラス銀行の誕生 1 ...
序章 みずほの宿痾 第1章 度重なるシステム障害 1 「また、みずほか」 2 坂井社長の光と影 3 変えられない企業体質 第2章 トップ総退陣へ 1 金融庁とみずほの微妙な溝 2 「言うべきことを言う組織を確立する」宣言 第3章 世界トップクラス銀行の誕生 1 3行統合の新たな船出 2 そごう、マイカル問題で躓く 3 放置されたシステム統合 4 米国の圧力と竹中平蔵 5 竹中プランの中で、もがくみずほ 6 開いた三菱UFJとの差 第4章 統合10年たっての内なる戦い 1 最悪のタイミングでのシステム障害 2 のしかかった東電問題 3 ワントップ・ワンバンクへの道 4 反社融資問題で見え隠れした「無謬性」 5 再び企業統治改革 第5章 新社長の船出 1 DXでの改革なるか 2 海外銀行のデジタル化戦略 第6章 みずほ、再生への道 1 バブル発生からの日本の間接金融 2 点検・企業統治モデル 3 核となるグリーンとデジタル
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