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魔法の天使クリィミーマミ 不機嫌なお姫様(7) の商品レビュー

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2023/03/02

80年代に一世を風靡したアニメ、「魔法の天使クリィミーマミ」。リアルタイムで観ていたかどうか定かではないのですが、妙にツボに入って再放送を繰り返し観て、ストーリーはほぼほぼ把握していました。後年その話を友人にしたら「お前、そのアニメオタク向けだぞ」とからかわれ、そうか、子供の頃か...

80年代に一世を風靡したアニメ、「魔法の天使クリィミーマミ」。リアルタイムで観ていたかどうか定かではないのですが、妙にツボに入って再放送を繰り返し観て、ストーリーはほぼほぼ把握していました。後年その話を友人にしたら「お前、そのアニメオタク向けだぞ」とからかわれ、そうか、子供の頃からそんな素質があったのか…と気づかされたのも今となっては思い出です。 さて本作は、そんな名作をライバル役・綾瀬めぐみサイドから切り取ったスピンオフ作品。これも流行の悪役令嬢ものの一種、となるのでしょうか。まず読み始めて感心したのは、原作の空気感の再現度。スタジオぴえろの特徴的な丸っこい画、魔法少女もののキラキラ感、放映当時の世相がごくごく自然に表現されていて、マミという作品のみならず80年代のあれこれが思い起こされました。 そして、漫画担当の三月さんの作品への、そしてめぐみへの愛情がとんでもなく深い。恐らく一番力を入れたであろう「星のパラソル」の原作動画を某所で見ましたが、よくここまで膨らませたと感心するばかりです。力を入れすぎて連載が長引いたのか、ここから(まだ折り返しですらない)OVAまですっ飛ばしたのはいささか残念ですが、打ち切り臭は無く、本当に綺麗にまとまったと思います。 原作を知らないと全く分からない、という間口の狭い作品ですが、分かる人には間違いなく分かる。これは紛れもなく、もう一つの「クリィミーマミ」です。

Posted byブクログ