長い道(新装版) の商品レビュー
すでにアクションコミックス版が手元にあるけど「ナルカワの日々」(復刻版)を入手すべく買ってしまった新装版の3冊目(あと一冊…踊らされてる)。 父親同士のノリでなんとなく夫婦になってしまった甲斐性なしの夫(荘介どの)と鈍いというかのんきというか…な妻(道)の日常の話が3-4頁で展開...
すでにアクションコミックス版が手元にあるけど「ナルカワの日々」(復刻版)を入手すべく買ってしまった新装版の3冊目(あと一冊…踊らされてる)。 父親同士のノリでなんとなく夫婦になってしまった甲斐性なしの夫(荘介どの)と鈍いというかのんきというか…な妻(道)の日常の話が3-4頁で展開する。セリフ無しあり、会話のすれちがいあり、絵も語りもさまざまな文体があるのがたのしい。心ここにあらずなふたりのかみ合わなさがさまざまな泣き笑いをもたらしているのだが、ほとんどわかりあっていないなりに二人の暮らしが(それなりに)おだやかでしあわせそうで、こういうのもありかなあと思えてくる。 双葉社アクションコミックスと比べると判型がひとまわりコンパクトになって、あとがきのフォントが違うほかは内容は変更なし。カバーは同じ構図でセルフリメイクが今回のセールスポイントだと思われるが、黄昏味がやや薄まった感じ。
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46冊目『長い道 新装版』(こうの史代 著、2022年7月、コアミックス) 半ば無理矢理結婚することになった夫婦の物語。 『うる星やつら』的な物語ではあるのだが、非常に奇妙なバランスで成り立っている作品。ファンタジックな部分と、生々しいほどにリアリスティックな部分が同居しており、...
46冊目『長い道 新装版』(こうの史代 著、2022年7月、コアミックス) 半ば無理矢理結婚することになった夫婦の物語。 『うる星やつら』的な物語ではあるのだが、非常に奇妙なバランスで成り立っている作品。ファンタジックな部分と、生々しいほどにリアリスティックな部分が同居しており、本当に不思議な読後感を覚える。 どんな夫婦にも、選ばなかった道があるのだ。 新装版にあたり、作者本人が表紙をセルフリメイクしている。ほとんど完コピなので言われなければ気付かない。 「わたしも シアワセになっても いいのですよね?」
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