性売買のブラックホール の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
男にも女にもセックスは必要、と書いてあって、 いや、いらないんだな〜これが〜、と思った。 作中にあった「この店ではタブレット端末で女性とドリンクをオーダーする」という文言には、目を開かされるものがあった。まさに「女性のモノ化」をすっと理解できる言葉じゃないだろうか。 全員読め、生きている人間。どんな物語よりも、ただ事実が書かれていることのほうが、えぐくて辛い。 マスキュリズム的に見る男の話が載っていて、ほんと別次元の生き物だなと思った。まったく理解できなかった。性器の大きさで己の力を誇示するなんて、ふざけた法螺話だと思っていた。けど、まじか。動物じゃん。だから女を胸でランク付けしたりするわけか。 売買春、性的搾取の種類や事実や歴史、自分は体験したことのない性売買の部分の話を読んでいる時、目で文字を追いながら、頭では別のことを考えていた。ある時は、自分が性化行動でネットにデジタルタトゥーをばらまいていた時のこと。またある時は、望んでグレーなマッサージ店に行ったこと。フラッシュバックで性被害の記憶が出てくることもあった。 私は店で男を接待するタイプの人身売買はしてこなかった。けれど、小学生のころに恫喝されて写真を撮られ、「ばらまくぞ」と脅されたことがある。それ以降、自分で写真を撮ってネットに上げるという性化行動を繰り返した。親の友人が「可愛かったから撮られたんだよ」と言ったから、「自分の首から下はすごく魅力的なんだ」と思い込んで、多くの人に見てもらおうとした。デジタルタトゥーになるなんて、なにも考えていなかった。 劇団の台本では、最低限の北欧モデルの話しか勉強しなかった。今までの知識でかつての演目に挑んだ自分の浅学と覚悟のなさに、ほとほと呆れる。この本は、一日でも早く読むべきだった。
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現場であり、当事者である、フェミニズムのリアルを考える時には避けて通れない一冊。 これを読まずして性売買は語れない。
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