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本とはたらく の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2024/05/22

小さな本屋さんで購入。 靴を脱いで畳の間に上がる、素敵なお店だった。 本全体の紙質が好きで、ずっと触っていたくなる感じ。 パタン、と180度開いて、開くページによっては綴り糸が見える。 あまり今まで触れてきたことのないような本だなあ、というのが読む前の印象。 言葉にしにくいけ...

小さな本屋さんで購入。 靴を脱いで畳の間に上がる、素敵なお店だった。 本全体の紙質が好きで、ずっと触っていたくなる感じ。 パタン、と180度開いて、開くページによっては綴り糸が見える。 あまり今まで触れてきたことのないような本だなあ、というのが読む前の印象。 言葉にしにくいけれど、肌感として、本全体に流れている著者の美学?哲学?が好きだなあと思った。 他の著書も読んでみようかな。 いいなあ、と思ったところをいくつかピックアップ。 「作品を見て、いろいろなものを感じる受け手の心のなかにこそ、この世界を一八〇度ひっくり返してしまうような、広大な宇宙が広がっている。」 「生身の体験は時間の経過のなかで発酵されるようにして言葉と結びつく。」 「予熱なしのオーブンでは、おいしいパンが焼けないのとおなじで、いのちの長い本をつくろうと思ったら、発酵や熟成、はためにはなにも動いていないような時間が大なり小なり必要なのだ。」

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2023/11/18

人生観が仕事観に繋がるかもしれない。最初は本の仕事、装丁家にたどり着くかハラハラしてたが、たどり着いてみればあら不思議、磁石と磁石が引っ付くような、町で出会うタバコ屋のような気持ちの良い収まりだった。本が嫌いでも本を作っていいじゃない

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2022/11/06

素晴らしい。自分自身が、京都に住んでて、よく人に良いですねと言われるけど、ずっとそうかなあと思ってたが、彼が選んだ町だと思うと、そう思えてくる。 言うまでもなく装丁も好きなのだが、ぺたっと開く綴じ方になっているのがまた良い。 「よきことはカタツムリのようにゆっくり進む。人のた...

素晴らしい。自分自身が、京都に住んでて、よく人に良いですねと言われるけど、ずっとそうかなあと思ってたが、彼が選んだ町だと思うと、そう思えてくる。 言うまでもなく装丁も好きなのだが、ぺたっと開く綴じ方になっているのがまた良い。 「よきことはカタツムリのようにゆっくり進む。人のためにはたらく者は、いたずらに急がない。よきことをうけいれるには、時間が要ることを知っているから。」 引用されているガンジーの言葉がこの本の全編、矢作多聞さんの人生に漂っている。 #読書記録

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2022/10/05

1章から5章までは晶文社から出て、今は絶版となっている「偶然の装丁家」の再掲だった。一度読んでいたが、今回も楽しく読めた。最後の章は書き下ろしで、この数年の東日本大地震を経て家族で京都に引っ越したその後のことが書かれている。

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2022/09/04

 面白かった!  小学校の時から不登校気味になり、9歳からインドと日本を行き来していた著者。商業は装丁家ですが、大学などで専門的に学んだわけではないということです。     本が大好き、というのがすごく伝わってきます。  そして、著者が紹介している本は、どれも読んでみたくなる。 ...

 面白かった!  小学校の時から不登校気味になり、9歳からインドと日本を行き来していた著者。商業は装丁家ですが、大学などで専門的に学んだわけではないということです。     本が大好き、というのがすごく伝わってきます。  そして、著者が紹介している本は、どれも読んでみたくなる。  インドのことも含め面白いエピソードが色々と書かれていました。例えば、家具の話。家具を造ってもらって持ってきてもらったけれど、どうも形がおかしい。  で、見ていると、職人さんは家の傾きに合わせて、家具を最終調整し、家にピタッとはまる。  “インドはデコボコの国だ。社会そのものもまっすぐな水平の上に建っていないから、人間の方が「アジャスト」する必要がある。  道を平らにつくって車が揺れないようにするのが日本のやり方ならば、でこぼこの道に合わせて走る車をつくるのがインドのやり方だ。”  面白いなと思った。読んでいるだけだからそう思えるゆとりがあるのだと思うけれど、そういうことを実際に楽しめた著者だから、インドでの色んな体験が生きているんだろうなって思う。    「はたらく」って何だろう。答えはつかめるようでつかめない、と書いている。  「はたらく」って、「はたをらくにする」と聞いたことがあるけれど、それは最終的には自分も楽しめることにもなるんだろうなって、思いました。

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2022/07/23

インドでは本にカバーをかけないが、電化製品にカバーをかける。電卓、リモコン、携帯電話にビニール製のカバーをかけて、新社も座席のビニールシートをかけたまま使っている。

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2022/07/11

小学校でも、中学、高校も疑問を持たず平々凡々と過ごした自分と違い過ぎ。私には、こっちの方がハードル高そう。やっぱり古〜い人間かも?

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2022/07/01

1 学校とセンセイ 明るい不登校児 だれひとりも、とりこぼさない 2 インドで暮らす 留学するまえに生活 町がぼくの先生 インド映画にはまる ずっと雨を待っていた 生きられるところまで生きよう ヒンドゥー教徒になる 3 絵を描くこと 描けないときは、描かない 伝えたいものはなにも...

1 学校とセンセイ 明るい不登校児 だれひとりも、とりこぼさない 2 インドで暮らす 留学するまえに生活 町がぼくの先生 インド映画にはまる ずっと雨を待っていた 生きられるところまで生きよう ヒンドゥー教徒になる 3 絵を描くこと 描けないときは、描かない 伝えたいものはなにもない 4 本をつくる 本づくりの掌であれ 一杯の水を差し出すように 身の丈にあった本づくり 5 日本で暮らす よそ者を楽しむ 東京という軸をずらす 6 本とはたらく 迷いながら、進むこと 見えるもの、見えないもの

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2022/06/25

本屋さんで見かけて、ジャケ買いしました。背表紙がついてなく、本を180度開いて読めます。机にピタっとくっつく。矢萩多聞さんのことは、この本で初めて知りました。とても面白い。他の本も読みたいです。 この本にも書いてありますが、規格が統一された新書、ベストセラーに飽き飽きしている今日...

本屋さんで見かけて、ジャケ買いしました。背表紙がついてなく、本を180度開いて読めます。机にピタっとくっつく。矢萩多聞さんのことは、この本で初めて知りました。とても面白い。他の本も読みたいです。 この本にも書いてありますが、規格が統一された新書、ベストセラーに飽き飽きしている今日この頃、こういう本を待っていました!この本を読んでると、色々行動したくなります。想像が膨らむいい本。

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