むらさきのスカートの女 の商品レビュー
後味が不思議
おそらく、この小説の終わり方は私とは合わないなと感じました。
文章は上手くて、とてもわかりやすいし面白いと感じました。ただ、読者にほぼ結末を任しているのが魅力なのか、そこら辺は合いませんでした。
モヤモヤする感じ、なんとも言えない感情を味わいたい人はおすすめです。
おそらく、この小説の終わり方は私とは合わないなと感じました。
文章は上手くて、とてもわかりやすいし面白いと感じました。ただ、読者にほぼ結末を任しているのが魅力なのか、そこら辺は合いませんでした。
モヤモヤする感じ、なんとも言えない感情を味わいたい人はおすすめです。
未だに、この本は何を伝えたかったのか、ふわふわしてよくわかりません。
はなこ
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
信用できない語り手が好きな人に是非勧めたい。文章が非常に読みやすく、勢いに任せ一気に読み終えた。むらさきスカートの女が社会に馴染んでいく過程の描写が生々しく、読者にそう感じさせる語り手への不信感が比例して膨らんでいく道筋が見事だった。 文庫版では巻末に芥川賞記念エッセイや英語版訳者の解説が収録されている。著者の人間性と第三者による作品評価により、読了後も後を引きそうだった薄気味悪さが緩和された。初めて読むのが文庫版でよかったと感じた。
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むらさきのスカートの女が気になりすぎてどんどん読み進めてしまった。同じホテルの仕事を始めてからどんどん彼女を観察し詳しくなっていく主人公にやや狂気じみたものを感じ始めたら最後、むらさきのスカートの女を今の生活から遠ざけて手を差し伸べるかのように自分と二人で生きて行かせようとする。...
むらさきのスカートの女が気になりすぎてどんどん読み進めてしまった。同じホテルの仕事を始めてからどんどん彼女を観察し詳しくなっていく主人公にやや狂気じみたものを感じ始めたら最後、むらさきのスカートの女を今の生活から遠ざけて手を差し伸べるかのように自分と二人で生きて行かせようとする。結局女はその通りの行動をしなかったため、叶わなかったが、主人公は自分が新たに黄色いカーディガンの女として彼女のポジションを守っていく。主人公はむらさきの女に憧れと妬みを抱き、自分のものにしようとしていたのではないかと思う。むらさきのスカートの女は、所長を殺したと思って生きていくのかと思うと、主人公は彼女にとって人生の破壊者だと思った。
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むらさきのスカートの女を観察し続けるきいろいカーディガンの女。読み進めていくにつれ、どんどんきいろい女の異常性に気づいていく。終わり方は少しあっけないけれど、世にも奇妙な物語的な奇妙さを感じた。何が面白いのかもよくわからないのに面白い。なんだろう、読み終わった後、足がずっとむずむ...
むらさきのスカートの女を観察し続けるきいろいカーディガンの女。読み進めていくにつれ、どんどんきいろい女の異常性に気づいていく。終わり方は少しあっけないけれど、世にも奇妙な物語的な奇妙さを感じた。何が面白いのかもよくわからないのに面白い。なんだろう、読み終わった後、足がずっとむずむすする。読み終わった後の方がむずむずする。あと、あまりにも表紙がよい。この作品の不気味さ、面白さを表している。
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※このレビューにはネタバレを含みます
誰か解説してほしい、正しい読み方を教えて欲しくなる作品。 自分も誰かの黄色いカーディガンの女なんじゃないかと思うとゾッとする。自分が誰かにとってのむらさきのスカート女なら、それはそれでゾッとする。
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- ネタバレ
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途中からゾワっとするような主人公の異常さ。 リズムが一定で淡々と描かれるからこそ、奇妙さが際立ってくる。 主人公は何者なのか…?もしかしたらむらさきのスカートの女なのかもしれない。
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紫のスカートの女と友達になりたい語り手の私。 最初は、普通な印象だったのに、いつの間にか よく考えると異常なまでの観察眼にゾクゾクした。なぜ、そんなに友達になりたかったのか?私は、その後どうなったのか?紫のスカートの女は、どこへ?
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帯に書いてある通り、何も起こらないのにどんどん惹き込まれる… あっという間に読んでしまいました。 どうしてもむらさきのスカートの女と仲良くなりたい黄色いカーディガンの女の執念がすごかった。 巻末のエッセイも良かったです!
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不思議な話としか言えない。きっと、捉え方も人それぞれで、これといった明確なテーマや結論が出なさそう。途中で飽きて、早く終わらないかな、と思ってしまった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
不思議な語り手 読んですぐ思ったことは語り手の「黄色いカーディガンの女」についてだ。 彼女目線の「むらさきのスカートの女」の見方はどこか偏屈で不思議な感覚になる。 むらさきのスカートの女は結局何者だったのか? 黄色いカーディガンの女はさらに何者なのか? 全然わからないけれど、とても考えさせられる不思議な体験だった。 またホテル清掃の職場環境については今の日本にありがちな人間模様を描いていると感じた。 日本で経済状況がギリギリの中生活している感覚を味わえた。 あと、所長は死んでなくて本当によかった。 とにかく読んだ後もずっと不思議な感覚が残り続けている。
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