日米地位協定の現場を行く の商品レビュー
【「上からのひきとり」の進行】 三沢、厚木、岩国、嘉手納の米軍基地と築城、新田原、馬毛島の自衛隊基地の街が「日米地位協定の現場」として描き出される。本紙でもささやかながら築城、新田原、馬毛島の基地問題を報じてきたが、本書で掘り下げられた続報が得られた。 近年は普天間、辺野古以外の...
【「上からのひきとり」の進行】 三沢、厚木、岩国、嘉手納の米軍基地と築城、新田原、馬毛島の自衛隊基地の街が「日米地位協定の現場」として描き出される。本紙でもささやかながら築城、新田原、馬毛島の基地問題を報じてきたが、本書で掘り下げられた続報が得られた。 近年は普天間、辺野古以外の米軍基地問題について本土メディアがふれることは極めて少ない。三沢、厚木、岩国、嘉手納基地周辺の住民たちが直面している、日米地位協定のもたらす不合理を、本書からかいま見る必要があるだろう。 ひきとりの観点からは、岩国市議会議長の桑原が2013年からすでに「沖縄の基地負担の軽減に協力する」決議を、全国議長会を通じて基地を抱える自治体議会に呼びかけていた事実が興味深い。 結果的には三沢、岩国や築城、新田原、馬毛島に対して「上からのひきとり」が強力に推進されてきており、人口の少ない地域に補助金・交付金を代償とする基地負担が押しつけられる構造は微動だにしていないし、中央の意向に逆らう本土地方自治体には容赦なく「ムチ」がふるわれた。 しかし、こうした決議からは「安全保障は国の専管事項」と諦めない、地方自治へのヒントは得られそうだ。 (てんきりん@本土に沖縄の米軍基地を引き取る福岡の会)
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毎日新聞記者の宮城裕也さんの労作だと思う。共著者の山本章子さんも研究者として力を注いだのだろうが人としての姿が見えない。失礼。 我が物顔の米軍が暴虐の限りをふるえるのは日本の政治家どもが国民を守ることを二の次にしているからだとはっきりわかる。なあにが国を守るだ。てめえの利益を後生...
毎日新聞記者の宮城裕也さんの労作だと思う。共著者の山本章子さんも研究者として力を注いだのだろうが人としての姿が見えない。失礼。 我が物顔の米軍が暴虐の限りをふるえるのは日本の政治家どもが国民を守ることを二の次にしているからだとはっきりわかる。なあにが国を守るだ。てめえの利益を後生大事にして、クソッタレめ。
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「日本にアメリカの基地があるとはどういうことなのか?」もあるけれど、「そもそも誰かが住んでいるところに基地があるとどういうことが起きるのか?」など広く状況を知り、わかりやすく問題を知ることができました。 どうしようもない部分もあるのかもしれないけれど、それにしても行き過ぎではな...
「日本にアメリカの基地があるとはどういうことなのか?」もあるけれど、「そもそも誰かが住んでいるところに基地があるとどういうことが起きるのか?」など広く状況を知り、わかりやすく問題を知ることができました。 どうしようもない部分もあるのかもしれないけれど、それにしても行き過ぎではないのか?ではどこまでなら許されるのか? 色々難しい状況の今は、基地周辺の人たちと信頼関係が必要なのに逆の対応、行動をしているように思う。
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日本の米軍基地の様々なところを取り上げて、その問題を日米地位協定で説明している。山本章子が筆頭者になっているが、実際は宮城裕也が新聞記者として回ったところの説明である。嘉手納基地だけではなく、三沢基地、岩国、築城、新田原、馬毛島、首都圏の基地について書かれている。 首都圏の基地...
日本の米軍基地の様々なところを取り上げて、その問題を日米地位協定で説明している。山本章子が筆頭者になっているが、実際は宮城裕也が新聞記者として回ったところの説明である。嘉手納基地だけではなく、三沢基地、岩国、築城、新田原、馬毛島、首都圏の基地について書かれている。 首都圏の基地が手薄であるように感じられるので、厚木基地、横須賀基地、横田基地について、また別の本で、首都圏の基地としての問題を書いてほしい。 日米地位協定と米軍基地について、ところどころに大学生からのインタビューもはいるので、学生が知るのにはわかりやすい本であり、ところどころに大学生からのインタビューもはいる。
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日米安保、日米地位協定、日米合同委員会、などを日本がアメリカの占領家にあるが、如き、在日米軍の様々な動きについて、日ごろからどうして変更できないのか?いつまで第二次大戦の敗戦結果を引きずらなければいけないのか?いろいろ考えてきたことが多いが、三沢基地、横田基地、厚木基地、岩国、飛...
日米安保、日米地位協定、日米合同委員会、などを日本がアメリカの占領家にあるが、如き、在日米軍の様々な動きについて、日ごろからどうして変更できないのか?いつまで第二次大戦の敗戦結果を引きずらなければいけないのか?いろいろ考えてきたことが多いが、三沢基地、横田基地、厚木基地、岩国、飛行場、その他、自衛隊の様々な基地の米軍使用の実態、馬毛島を始めとする沖縄米軍基地のさまざまの問題など改めて教えられることが多かった。
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「騒音も僕は別に気にしていない。でも特に県外の人にはそれが当然の状況とは思われたくない。関心ないだろうなと思うけど、本当は来てもらって、こういうところに住んでいるという現状を知ってほしい」 本文の最後に置かれたこの独白は一見アンビバレントだが、それは非当事者の勝手なジャッジなのだ...
「騒音も僕は別に気にしていない。でも特に県外の人にはそれが当然の状況とは思われたくない。関心ないだろうなと思うけど、本当は来てもらって、こういうところに住んでいるという現状を知ってほしい」 本文の最後に置かれたこの独白は一見アンビバレントだが、それは非当事者の勝手なジャッジなのだろう。受けいれることと、押しつけられていることを許すのは違うのだ。 タイトルを「基地」とせず「日米地位協定」としているところがミソで、基地問題は多くが地位協定の不備と、それを利用しているかのような国の無策を原因とすることがよくわかった。
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日米地位協定がもたらした、基地のあるまちの犯罪、騒音、環境汚染。国の安全保障がなぜ国民の日常を脅かすのか。丁寧な取材で明らかにする。
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安全保障を多面的に考える上で重要な一冊。これから人口がますます都市に集中するうえで、基地周辺に残る人たちをどう考えるのか示唆にとむ。
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