白昼夢の森の少女 の商品レビュー
初めてこの作者の作品を読んだのですが、 日常の延長のファンタジーで無理なく世界に入り込めました。 ショートでもそれぞれの世界観にずっと入れました。 個人的に飛行船の話が1番好きでした。
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ほんと和風幻想小説の中だったらこの作者の右に出るものはいねえだろとなる 今回も川ぎしで水の粒を浴びているような爽やかさを感じた良かったんだ
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やっぱり常川さんの小説大好き‼︎ この世界観がたまんないのよね。 幻想的で不思議な世界だけど、もしかしたら本当に存在してるのかもっ!と思ってしまうのよね。
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11の短編集。怖いまではいかないような不思議な話が多く、ときどきホラーが挟まる。 好みだったのは「銀の船」という未成年者だけ乗ることができる時空船の話。労働がなく歳を取らず病気にもならないなんて、乗船してしまう人が多いんじゃないかと思う。 この話のよいところは、船の主の暇つぶしで乗船者を増やしていると明かされるところ。地上での人生を捨ててきた者たちの覚悟に対してまったく見合わない、なんの意味もなくなんの救いもなくて良かった。この船に乗れたこと自体が十分救いになった者もいるかもしれないが。 全体で感じたのは作品内での時間の流れが早いこと。時はあっという間に過ぎていき無常ではあるが、すべては人間の物差しで進むのではないという感覚になって、大きな時の流れを感じて癒される。
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読み進めていくうちに不思議な感覚で異界にどんどん浸っていく。面白いのであっという間。怖くもあり、幻想的であり、不思議な世界観が広がっていてこれぞ恒川ワールド!
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表題の白昼夢の森の少女、短いけれど1本の映画を見終わったような読後感。他の作品も全体的に少し不穏で余韻のある終わり方が好きだった。
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この人のいい意味で何だったんだろうと思わせる作品が詰まった本作 そんな中でも海辺の別荘で、傀儡の路地、夕闇地蔵 この三つはとっつきやすい気がして良きでした とっつきやすさとにくさを併せ持ついい本です
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あとがきに「デビュー以来、どこかの媒体で発表はしたものの、本には収まらずに埋もれていた作品」とありました。 とても短い話から、そこそこに長い話まで、10話の短編集です。 今回も、際限ない恒川さんの想像力のおかげで、次々と違う世界に連れて行かされ、振り回され驚き続け、そして終わる。...
あとがきに「デビュー以来、どこかの媒体で発表はしたものの、本には収まらずに埋もれていた作品」とありました。 とても短い話から、そこそこに長い話まで、10話の短編集です。 今回も、際限ない恒川さんの想像力のおかげで、次々と違う世界に連れて行かされ、振り回され驚き続け、そして終わる。あっという間に読んでしまいました。 私は、「銀の船」と「夕闇地蔵」が好きです。夕闇地蔵の地蔵助は、現実でいうところの視力の悪い少年。相手の形は、炎の形状で認識する。美醜の区別はつかない。ってとてもいいと思いませんか?私も大切なところだけが見える人間になりたいです。
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表題作も良かったけど、特にお気に入りなのは「銀の船」。 特殊な世界のルールを作るのが上手いよなぁ。独自のゲームもやりたくなってしまう。 神様の気まぐれでたまに客に紛れてるくだりが良かった。オチも好き。
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11の短編集。日常からするりと非日常へと移行する。 やっぱりというかなんというか「銀の船」が一番好き。もし私の目の前に銀の船が現れたら、私はどうするだろうね。乗ってしまうのかな。残念ながら私にその資格はないのだけれど。
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