豊田章男の覚悟 自動車産業グレート・リセットの先に の商品レビュー
著者は名古屋生まれ。トヨタ愛が強い感じがする。著者の『トヨタの方式』を以前読んだが、トヨタは無難である。そして堅実、保守的そして田舎サムライとされた。本では「研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし」という姿勢が感じられた。『トヨトミの野望、逆襲』を読んで、豊田章男の裸の王様...
著者は名古屋生まれ。トヨタ愛が強い感じがする。著者の『トヨタの方式』を以前読んだが、トヨタは無難である。そして堅実、保守的そして田舎サムライとされた。本では「研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし」という姿勢が感じられた。『トヨトミの野望、逆襲』を読んで、豊田章男の裸の王様ぶりをあからさまにした。豊田章男の評価のバランスを取るために、片山修の本を読んでみた。ちょうど、中和されていい感じとなった。まぁ。提灯本に近いところが、たまらなくいい。 なんと言っても、日本では一番稼ぐ会社なので、存続してほしい。乾いたタオルをとことん絞るという下請け会社システム、在庫を持たないカンバン方式、派遣、研修社員の活用など、日本の格差社会を実現した会社として、あくどく生きているのも素敵だ。内部留保も多い。自動車産業の100年に一度の変革時期にあるので、豊田章男はどう取り組むかということも興味もあった。本来なら豊田章男の本を読んでみたい。この本では、豊田章男が話した言葉があ李、拾ってみた。 「私は、誰よりもクルマを愛し、誰よりもトヨタを愛しています」2010年2月24日アメリカ議会公聴会。 「もっといいクルマをつくろう。それはクルマが好きだから」 「一人の運転好き、クルマ好きの人間として、クルマを楽しむ時間を作りたい」 「道が人を鍛える。人がクルマをつくる」 「トヨタはカーメーカーだ。走って楽しいクルマをつくる責任がある」 「きびきびした走り。味のある走り」 「何かを決めて動いてみること」 何かが起これば、彼は必ず現地現物を実践する。なぜか。現物を見れば、必ず何かを感じて、考える。思索する。それは大切な時間だ。 「真剣に考えないといけないが、深刻には考えないようにした」 「コントロールできないことを深刻に考えると、人はネガティブになってしまいます。ネガティブな連鎖は物事を悪くするばかりです。深刻にならず、まずは、コントロールできる範囲のことを真剣にやっていければいい」 「まずは思想です。そもそもトヨタは何のために存在するのか。クルマをたくさん売るためではありません。トヨタはみんなの幸せのために存在するのです」 「自分以外の誰かを思い、その人のために働き、そしてともに幸せになる」 「今、世界は悲しく、やりきれない現実に直面しております。私は、ロシアによるウクライナ侵攻に対して、激しい憤りを感じております。戦争や対立は誰も幸せにしません」 そして、ロシア、サンクトペテルブルク工場を撤退した。 「先を見通すことはむずかしい。こんな時だからこそ、無理にでも笑顔になって乗り越えた参りましょう」 一人勝ちでは?「一人も勝たなかったら、この国は一体どうなるのでしょうか。一人でも勝たないと、この産業は支えられないし、この国も支えられない」 トヨタは、47ヶ国にアスリートがいて、オリンピックに123人。パラリンピックに57人の選手を送り込んだ。「トヨタファミリーの代表選手たち」 「全方位戦略」「あらゆる技術の可能性に挑戦したい」「トヨタの本気度」 「情報とは、必要な人が、必要なものを、必要な時に、すぐに引き出せること」 「モビリティ・フォー・オール(すべての人に移動の自由を)」 2018年1月「自動車会社からモビリティカンパニーへ」 「敵は炭素であり、内燃機関ではない」 「EVをつくればつくるほど、CO2が増える」 2020年10月26日、菅首相の2050年までに脱炭素の実現を宣言。 「いま、日本がやるべきことは技術の選択肢を増やしていくことであり、規制、法制化はその次だと思います。最初からガソリン車やディーゼル車を禁止するような政策は、その選択肢を自ら狭め、日本の強みを失うことにもなりかねません。政策決定におかれまして、この順番が逆にならないようお願い申し上げます」 「ウーブンシティでカーボンニュートラリティの実現を目指します」ウーブンとは、織り込まれたという意味。 「トヨタの過去、現在、未来に対して責任を持つこと」 「わたしたちは、幸せを量産する」 この本から、拾ってみた。耐えて、耐えて、それでも笑顔をつくろうとする。 ふーむ。おもしろい。表出した言葉から、思いの裏側が見えてくる。
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【感想】 豊田さんのレースを始めたきっかけを知って胸が熱くなった。 いい車、とは何か。それを感覚でわかってないといけないということで、高齢からでもレーシングドライバーになる挑戦を果たし、トヨタのマスタードライバーになった豊田さんを尊敬する。 休みの日でも練習とか。やはり大切な...
【感想】 豊田さんのレースを始めたきっかけを知って胸が熱くなった。 いい車、とは何か。それを感覚でわかってないといけないということで、高齢からでもレーシングドライバーになる挑戦を果たし、トヨタのマスタードライバーになった豊田さんを尊敬する。 休みの日でも練習とか。やはり大切なのは腹を決めること、向き合うことだと確認したら
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※このレビューにはネタバレを含みます
トヨタのリーダーたる豊田章男氏について知ってみたいと思い読書 メモ ・多様化した世界、正解のわからない時代、こうした時代を生き抜くために大切なこと、それは何かを決めて動いてみること ・EV化=クリーンとは限らない。結局火力発電中心の場合、CO2増加に寄与することになる ・トヨタの全方位戦略とEV軌道修正の可能性 ・開発にプロドライバーが参加。エンジニアとドライバー、開発現場が一体となり開発 ・技術の選択肢を増やすことが重要
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『ニュースがわかる!世界が見える!おもしろすぎる地理』を読んだ時に、カーボンニュートラルの日本の自動車業界(トヨタ自動車/豊田章男)の取り組みについて今までにない視点を見て、もっと知りたいと思い手に取りました。 今までにない視点も何も、日頃Yahoo!ニュースのトピックを見るレベ...
『ニュースがわかる!世界が見える!おもしろすぎる地理』を読んだ時に、カーボンニュートラルの日本の自動車業界(トヨタ自動車/豊田章男)の取り組みについて今までにない視点を見て、もっと知りたいと思い手に取りました。 今までにない視点も何も、日頃Yahoo!ニュースのトピックを見るレベルの人間なので何も知らないorマスコミに踊らされているだけの人間なので、この本を読んでトヨタの今の取り組みや姿勢を初めて知った、の方が正しいかもしれません。 ただ、全体的に礼賛の雰囲気があり、フラットな視点で物事が語られているのかが不明なので盲信しすぎないようにしないなと読んで思いました。 疑えるだけの情報を持ち合わせていないので判断ができません。 トヨタ自動車は日本を支える大企業であり、日本全体への影響や存在感は企業規模そのままに大きなものですが、その現在のトップが世襲制でありながらも人柄的にも社会への影響を思慮深く考え行動できる素晴らしい人であるのは救いだなと思います。 政府の決定に苦言を呈することができたり、地球温暖化の大義名分のもとの欧州によるHV締め出しのような流れに負けなかったり、流されず、おもねる姿勢にはならないところが心強いです。 不安は感じるけれど、この先のことを見通せない(見通せたとしても行動したり影響を与えられるポジションにいない)立場の一般人なので、実際の今トヨタや日本企業、世界で取り組んでいる次世代エネルギーの話がどこまでうまくのか、未曾有の災害が、とか怖くてわからないですが、うまくいくことを願うばかりです。 何かあった時に、ほら言っただろ、日本なんて災害大国なんだからなんて高みの見物で嫌味を言うような人が少しでも減ってるといいな。 万が一、不幸なことがあったとしてもその時もトヨタは国民、社会のために最善を尽くしてくれる、そんな気がします。 「現在の仕事をしている人たちは、未来の仕事をするための体力をつくり続けています。過去の仕事をしている人たちは、よくないことを未来に持ち越さないために改善を続けています。未来の仕事をしている人たちは、現在と過去の仕事で生み出した体力を使い、解答がない中で、失敗をしながら、挑戦を続けています」(P.209-210) ウーブンシティ 楽しみだな、行ってみたい。 悪意にさらされ、負けることなく挑戦を続けていってほしい。
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読んでいて、とてもワクワクした。豊田社長、そのへんの企業のサラリーマン社長とは人間の質というか、覚悟が全然違う。 全方位戦略、モリゾウとしての顔、自社単独最適ではなく全体最適の思考、水素エネルギー開発、ウーブンシティへの想いなど、日本の技術や勤勉性の良い面を残し、次世代の新しい生...
読んでいて、とてもワクワクした。豊田社長、そのへんの企業のサラリーマン社長とは人間の質というか、覚悟が全然違う。 全方位戦略、モリゾウとしての顔、自社単独最適ではなく全体最適の思考、水素エネルギー開発、ウーブンシティへの想いなど、日本の技術や勤勉性の良い面を残し、次世代の新しい生き残り戦略を常に考えていることが記されていた。 まさに、時代の先端を切り開くリーダーだと思った。
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著者の豊田章男氏に関する2作目。 「モノづくり」のみでなく、まさに「ニッポン」を牽引するリーダーの物事の考え方、判断、行動について俯瞰して理解できる本だと思います。 「グレートリセット(100年の一度の大改革)」は、ロシアのウクライナに対する軍事侵攻の問題以降から、自動車業界...
著者の豊田章男氏に関する2作目。 「モノづくり」のみでなく、まさに「ニッポン」を牽引するリーダーの物事の考え方、判断、行動について俯瞰して理解できる本だと思います。 「グレートリセット(100年の一度の大改革)」は、ロシアのウクライナに対する軍事侵攻の問題以降から、自動車業界のみではなく、「将来へ向けて、どうするべきなのか?」と日本全体へ問いかけられた危機管理への課題となりました。 「自動車業界550万人の雇用と、幸せを守るため」、言葉や、理想論だけでなく、「今、どう判断、行動すべきなのか?」スピード感を持ったリーダーの文字通り「覚悟」が伝わってきます。 評論家からは「日本からは新しい価値観を提供する企業が生まれない」と揶揄する声がございますが、果たしてそうでしょうか? 新しい企業が生まれることが重要なのではなく、トヨタのように「進化する企業」が存在していることに注目すべきだと、気が付くべきだと小生も感じております。 「共に考え、共に進み、共に戦う」熱いリーダーの背中を見て、「このリーダーを孤独にしてはいけない。」全員で『俺たちも後に付いていますよ!』と声を掛けたくなる。 そんな、読後の感想でした。
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