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奇跡のミシン 天国の声、届けます の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2024/05/26

ついこの間読んだ本「ミシンと金魚」 認知症の話で、苦労話や凄絶な人生を過ごした話だった。 同じミシンを題材なのだが、この本は、夢がある。 亡くなった人の思いが、残された者へ、バトンが渡される。 3歳に別れた父親、顔も何も 記憶が薄い。 その父親が亡くなり、佐賀の唐津へ、行くこ...

ついこの間読んだ本「ミシンと金魚」 認知症の話で、苦労話や凄絶な人生を過ごした話だった。 同じミシンを題材なのだが、この本は、夢がある。 亡くなった人の思いが、残された者へ、バトンが渡される。 3歳に別れた父親、顔も何も 記憶が薄い。 その父親が亡くなり、佐賀の唐津へ、行くことになった主人公の中村みどり。 父親が、していた、遺品からリメイクの注文をこなして行くみどり。 ミシンを踏むと、その遺品から、持ち主の思いが、伝わってくる。 父親のネクタイからポーチへ! ユニフォームからお守りへ! 留袖からバックへ! ジャケットからバックへ! シャツからバックへ! 父の法被からトートバッグへ! 母の着物からお守りへ! どれも素敵な話で、ファンタジーなのだけど、もし、天国の声が、聞こえたら、どんなにいいだろう。 そして、黄泉の世界へ行った者の思いを、残された者へ繋がって行く。その肉親や友人へとの深い思い出が、いつまでも続いて行く事を願う。 今、片付けをしながら、母の服を花瓶敷きに、父の描いた仏像のろうけつ染めは、パツチワークでつなぎ合わせたりとしている。 私も残り少ない人生、私の私物 子供達に、リメイクしたものを、作っておこうか???と思っているけど…… 残される側は迷惑だろうか?と思いながら、針を動かしている。 主人も魚釣りが好きだった。 本では、アラ、関西では、クエ。 毎度、和歌山へ行き、クエと石鯛を釣るのを楽しみにしていた。 魚拓に 釣った 本クエや石鯛があるけど、思い出だけになった。 仕掛け作りに、ワイヤーが沢山あるから、これとビーズで何か作ろう! 父母の思い出の品は、私が旅立つ時に お棺に入れて欲しいと思っているけど……… まだまだ読みたい本があるから、もう少し、長生きさせて貰おう。(笑)

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2024/02/28

父親の遺品リメイクの仕事を引き継ぐことになった主人公。遺品に込められた想いが重なり、遺された人にとって大切なものへと変わっていく。最後は涙を流してしまう。想いを馳せたい人に。

Posted byブクログ

2023/05/17

悪い事は重なりどん底の主人公の中村みどり。両親の離婚で3歳から会ってない父親の遺品整理で佐賀県唐津市に行き、父親が使ってた足踏みミシンに出会います。そして父親のやり残した仕事"遺品リメイク"を足踏みミシンで代わりに嫌々やる事になります。遺品をそのミシンで縫って...

悪い事は重なりどん底の主人公の中村みどり。両親の離婚で3歳から会ってない父親の遺品整理で佐賀県唐津市に行き、父親が使ってた足踏みミシンに出会います。そして父親のやり残した仕事"遺品リメイク"を足踏みミシンで代わりに嫌々やる事になります。遺品をそのミシンで縫ってると持ち主だった人、あの世にいる人の声が聞こえてきます。この時点で私が好きなジャンルの本だと思い、読むのが楽しみになりました。 父親の愛、淡い高校生の恋、母親の愛、ちょっと勘違いしている大学の教授、20年前に亡くした婚約者を思う女性、最後に主人公みどりの両親。それぞれの思いをみどりが聞いて、あの世にいる人の願いを代わりに叶えたり、遺された人の心を癒していきます。あの世の方とみどりが会話をしてるシーンが面白いし、どれもジーンとくる話ばかりで良かったです。大学の教授の話だけちょっと違ってクスッと笑えたけど、本人は満足してあの世で過ごしてるからいいか。みどりも父親と母親の事が知ることができ、前向きになれて良かった。 私が一番気になったのが、母親の愛の話。300万円の着物をリメイクしてトートーバックを作り、3人の娘たちに渡したいということなんだけど、なかなか上手く事が運ばない。母親がギャンブルにのめり込んだ理由、本当は母親がどんな思いをしてたのか?それが分かった時、三姉妹は母親に対する気持ちが変わるのか?私としては、トートバッグを受け取って大切に使ってて欲しいな。しかし、お金が絡むと人間は怖い。 物語の始まりに『脳みその奥底には一生上書きされない音がある』と書いてある。主人公みどりはミシンの音だったけど、私だったら何かな?好きな音とはまた違うと思うし。いつか、この音だって分かる時が来るのだろうか? 初めて読む作家さんでした。文章が丁寧で読みやすかったです。

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2023/03/20

朝ドラ「あぐり」の脚本家さんが小説?と興味を持って読んだ 半ばまでは不思議な巡り合わせが気になりサクサク読めたが、後半になるにつれ不思議なやりとりのやり過ぎ感が否めず、興ざめしてしまった 途中までは感激していただけに、読み返したい本にならなかったのが残念

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2023/02/03

読み始めてすぐに ヘアドライヤーを返品しようとしたがクーリングオフの期間を過ぎており、 というくだりがあって、 通販や店舗購入にはクーリングオフはないのになー 訪問販売なのかなー と、内容とは関係ないことが気になってしまい本を置く… 気を取り直して、さくさく読んだ。 ストーリー...

読み始めてすぐに ヘアドライヤーを返品しようとしたがクーリングオフの期間を過ぎており、 というくだりがあって、 通販や店舗購入にはクーリングオフはないのになー 訪問販売なのかなー と、内容とは関係ないことが気になってしまい本を置く… 気を取り直して、さくさく読んだ。 ストーリー自体は分かりやすく、ありえないけど良い話で、でもくんちに没頭するあまり離婚したのに最後は丸く治まってて、あれ?と。 現実に唐津くんちにはまっている地元の人ってほんとにこんな感じなのか気になる。

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2022/10/21

使っていると亡くなった人の声が聞こえる不思議な足踏みミシン。遺品リメイクという仕事をひょんなことからやるハメになったみどりはミシンをかけながら亡くなった人の想いを聞くことになる。 依頼してきた人のリメイクを頼む理由もさまざま。生きている時に伝えていなかった言葉をみどりを通して伝え...

使っていると亡くなった人の声が聞こえる不思議な足踏みミシン。遺品リメイクという仕事をひょんなことからやるハメになったみどりはミシンをかけながら亡くなった人の想いを聞くことになる。 依頼してきた人のリメイクを頼む理由もさまざま。生きている時に伝えていなかった言葉をみどりを通して伝えたい。それは遺された人にとってどのようなものなのだろうか? 逝ってしまった人と遺された人の想いは必ずしも同じではない。思い出もいい話ばかりではない。どんな人も「死んだらみんないい人になる。」それは本当なのだろうか? 生きている人は何かに頼りたくて遺品リメイクを依頼するとではないだろうか?

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2022/09/10

遺品と語りながらリメイクしていく。死んだ人の想いを残された人に伝えるために。みんな喜ぶ、ありがとうございましたと。って、これそんないい話じゃない。私はくんちを知らないが、たかだか3日の祭りのために100万近いお金を使い、女は祭りを見ることすらできない、ってなんの罰ゲーム?生前は家...

遺品と語りながらリメイクしていく。死んだ人の想いを残された人に伝えるために。みんな喜ぶ、ありがとうございましたと。って、これそんないい話じゃない。私はくんちを知らないが、たかだか3日の祭りのために100万近いお金を使い、女は祭りを見ることすらできない、ってなんの罰ゲーム?生前は家族を顧みないで死んでから謝るってどうなの??300万の着物の話も腑に落ちない。あの姉妹、バック使う未来が見えないよ?押しの強いキャラばかりが出てきて誰にも感情移入出来ないまま読了。

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2022/07/13

アパレルメーカーを業績不振により解雇され、呆然自失となっているところに一通の手紙が届く。 それは、佐賀県唐津市の不動産会社からで父が亡くなり賃貸物件の明け渡しをお願いしたいとのことだった。 3歳の時に離婚した母といっしょに東京に出てきて以来、会ったこともなく無関係だと言ったもの...

アパレルメーカーを業績不振により解雇され、呆然自失となっているところに一通の手紙が届く。 それは、佐賀県唐津市の不動産会社からで父が亡くなり賃貸物件の明け渡しをお願いしたいとのことだった。 3歳の時に離婚した母といっしょに東京に出てきて以来、会ったこともなく無関係だと言ったものの、泣きつかれ断りきれず唐津へ。 そこで、父は3年前からテーラーの仕事を辞めて遺品リメイクを請け負っていた。 すぐに手続きを済ませ、引き返すつもりが、残っていた注文の催促があり、仕方なく引き受けることに。 ミシンを使っている最中に亡くなった人の声が、聴こえてきて…。 亡くなった人の声のメッセージ。 その想いとともにリメイクの品物を作り届ける。 父が3年前にこのリメイクをやり始めたのも母が亡くなったと聞いてから供養のつもりで、置いていった着物でお守り袋を作ってるとミシンから母の声が聞こえたと…。 なんとも不思議で。 だが、また娘もミシンから声を聞くという…。 言いたいことも言えなく亡くなった人のほんとうに伝えたい想い。 それを誰かに伝えてほしいという願い。 思い出のものをかたちを変えて、いつまでも持っていられるのは嬉しいことだ。 それにプラスアルファで、ことばがついてくるのだから。 驚きよりもなぜかふっと微笑ましくなるような、そんな気持ちになった。

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