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基礎からわかる論文の書き方 の商品レビュー

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22件のお客様レビュー

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2022/12/30

卒論は徒手空拳で望んだ様なものだったが、その頃にこの本を読んでいたら(20年も前の話なので不可能だが)、もう少ししっかりした卒論になっていたと思う。 本書の内容は仕事にも充分生かせると思う。提案書や稟議書、報告書に反映させる事が可能。 本文には「論文を書くことは人間の不完全さ...

卒論は徒手空拳で望んだ様なものだったが、その頃にこの本を読んでいたら(20年も前の話なので不可能だが)、もう少ししっかりした卒論になっていたと思う。 本書の内容は仕事にも充分生かせると思う。提案書や稟議書、報告書に反映させる事が可能。 本文には「論文を書くことは人間の不完全さに気づくこと」とある。一生涯を論文(研究)に捧げた研究者は、人間(自分)の不完全さに真正面に向き合い続けた人なのかな、と感じた。 著者の著作は注が膨大な事が1つの特徴だが、本文中の「注記と要約」を読むとそれも納得出来る。 今後の著者の本を読む上でのガイドブックともなる一冊。 ジュンク堂書店近鉄あべのハルカス店にて購入。

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2022/11/05

「論文とは何か」から解き起こし、どの学問分野にも汎用性がある「論文の書き方」の基礎を解説。 450頁を超える大部だが、受講生との対話形式も交えた明快な内容で、すいすいと読み進めることができた。 学生時分などに既に触れたことのあるような情報も少なくなかったが、学問、研究とはどういう...

「論文とは何か」から解き起こし、どの学問分野にも汎用性がある「論文の書き方」の基礎を解説。 450頁を超える大部だが、受講生との対話形式も交えた明快な内容で、すいすいと読み進めることができた。 学生時分などに既に触れたことのあるような情報も少なくなかったが、学問、研究とはどういうものかという根本的なことも含め、論文の書き方、いわゆるアカデミック・ライティングについて、自分の中で知識を整理することができた。 本書を読んで、やっぱり研究っていいなと感じ、また何か論文を書いてみたくなった。

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2022/10/05

アイザック・ニュートンの名言として「私がかなたを見渡せたのだとしたら、それはひとえに巨人の肩の上に乗っていたからです。」というものがあります。どんなに偉大な発見も先人の思考の受け継ぐことによって生まれるって意味だと理解しています。学問というのは必然的に継続性の中で進んでいくものな...

アイザック・ニュートンの名言として「私がかなたを見渡せたのだとしたら、それはひとえに巨人の肩の上に乗っていたからです。」というものがあります。どんなに偉大な発見も先人の思考の受け継ぐことによって生まれるって意味だと理解しています。学問というのは必然的に継続性の中で進んでいくものなのでしょう。一方、望月新一朗のABC予想の証明が論文掲載後も未だに議論されているという話題が、最近の数学ブーム(?)の中で取り上げられています。学問は開かれた場で徹底的に検証されるもの、ということの事例なのでしょう。学問というものが必要とされる歴史への接続性と誰も拒否しない公開性を成り立たせるツールが、本書が取り上げる「論文」という手段なのだと思いました。その「論文」作成の完全マニュアルがこの新書です。この春、仕事をリタイアした友人が大学院に入り直しているのですがなかなか研究というもののお作法に四苦八苦している、という愚痴を聞きました。なるほど、徹底的に科学的であろう、とすると守らなくてはならないルールがあるのだと推測します。しかし、その面倒くさいスタイル(本書では規律discipline」)が、スピードとか思い付きとか好き嫌いとかで、どんどんフェイク化した情報が溢れている社会の中で、ますます価値を持っているのだとも思います。なので、この本、学生のための実用書だけではなく、このフィルターバブル化していく社会で「対話」というものを成立させる必読書にも感じました。それにしても人文系科学の理系に対するコンプレックスは深いものがあるとも感じました。著者いうところの「科学ごっこ」…しかし、少子化による学生減に悩む大学は理系、文系という枠を超えた学部を新設が目立ちます。またデジタルの進捗によりデータの取り扱いが全領域に拡がっていることもきっと人文科学系の論文の書き方に大きな影響を与えていくのではないか?と思っています。この「論文の書き方」もアップデートされていくのでしょうか?

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2022/09/17

学問とは、論文とは、が何となくわかった。 学問は共通の前提や公理を元にして論理的に積み上げたもの。現代では現実をより説明できる学問が重要視される。論文は人を説得するもの。説得力を増すために今の書き方に落ち着いている。再実験や反証は大歓迎。 自然科学と比べて人文、社会科学はコント...

学問とは、論文とは、が何となくわかった。 学問は共通の前提や公理を元にして論理的に積み上げたもの。現代では現実をより説明できる学問が重要視される。論文は人を説得するもの。説得力を増すために今の書き方に落ち着いている。再実験や反証は大歓迎。 自然科学と比べて人文、社会科学はコントロールできない変数が多すぎて書き上げた論文は反証の余地がありすぎると思ってしまう。そのような論文に意味はあるのだろうか。 学生が卒論のテーマ決めたり研究室を選ぶ前に読むといいと思う。

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2022/09/04

テクニック的なものかと思って、軽く手にしてみたが、良い意味で裏切られた。帯にも記載されているとおり、学問それも特定の領域や分野に偏らない本当の意味で普遍的な学問の型、それへの取り組み方を明確に示してくれている。長く今の仕事をやっているうちに我流の方法が身についてしまって、それでも...

テクニック的なものかと思って、軽く手にしてみたが、良い意味で裏切られた。帯にも記載されているとおり、学問それも特定の領域や分野に偏らない本当の意味で普遍的な学問の型、それへの取り組み方を明確に示してくれている。長く今の仕事をやっているうちに我流の方法が身についてしまって、それでもどうにかやれてきているが、考えを改めさせられた。今から全面的に方法転換するのは難しいが、まだしばらくこういったことには取り組ませてもらえるだろうから、少しでも変えていきたい。これからも動的に変化はしていくと思うが、現時点に限定すると「研究の入門書」としてはベストな一冊であると言えるのではないだろうか。もっと早く出会ったいれば、私のキャリアも今とは違っていたかも知れない、ちょっと大袈裟だが。

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2022/08/13

学生時代に読みたかった。今思えば何気なく書いた卒論も本書に記載されている構成で成り立っていると気付かされた。批判や追検証を通じてさらに論文を飛躍させることができたかもしれない。論文だけでなく、プレゼンなどでも応用可能な一冊。

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2022/07/18

これは凄い本でした。論文にご興味あれば、必読です。慶応の学生さんが羨ましい。学生で、これだけ論文の書き方を習えば、十分です。

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2022/07/18

論文技法ジャンルの新定番になりうる。これまで同分野の書籍と比較して、論理明快、非常に具体的で役に立つ上に、とてもリーダビリティだった。読むだけで頭が良くなる本で大学生から社会人まで幅広くおすすめしたい。

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2022/07/01

文系理系という違いだけではなく、文系でも経済学と法学、歴史学など、それぞれの分野の論文の違いが俯瞰できる貴重な1冊。理系でも、物理学と医学の違いなどにも触れている。 学術論文に少しでも触れている人におすすめ。こういった本は意外となかった。 本書を読んだあとに、最終頁の講談社現...

文系理系という違いだけではなく、文系でも経済学と法学、歴史学など、それぞれの分野の論文の違いが俯瞰できる貴重な1冊。理系でも、物理学と医学の違いなどにも触れている。 学術論文に少しでも触れている人におすすめ。こういった本は意外となかった。 本書を読んだあとに、最終頁の講談社現代新書の言葉を読むと感慨深い。

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2022/06/10

引用文献references 参考文献bibliography P.81 4つの基本構造類型と分野別分布状況 主題 抽象的な問い 対象 具体的に観測できるもの 仮説検証or仮説生成 著者の意図 独立変数 作品    従属変数

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