教養としての神道 の商品レビュー
神道の起源は縄文時代か弥生時代か。序盤に卒業旅行で行った斎場御嶽が出てきてあがった。伊勢神宮や出雲大社といった場所ごとに、神道との関わりで歴史的に分かっている事実を述べていく。神道という宗教というか価値観というか精神性は縄文・弥生時代に起源を求められる程度には古くからあり、仏教伝...
神道の起源は縄文時代か弥生時代か。序盤に卒業旅行で行った斎場御嶽が出てきてあがった。伊勢神宮や出雲大社といった場所ごとに、神道との関わりで歴史的に分かっている事実を述べていく。神道という宗教というか価値観というか精神性は縄文・弥生時代に起源を求められる程度には古くからあり、仏教伝来や江戸、明治、大正、昭和と時代を経て、現代の形になっていった。教養レベルは超えているように思う詳細が語られていた。
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古代から現代にいたるまでの神道史を概観している、バランスのよい入門書です。 神道の起源については、稲作にそのルーツをたどることができるという意見から、制度としての神道が確立された中世まで時代をくだらなければならないとする意見まで、論者によって立場が分かれます。本書はそれらのなか...
古代から現代にいたるまでの神道史を概観している、バランスのよい入門書です。 神道の起源については、稲作にそのルーツをたどることができるという意見から、制度としての神道が確立された中世まで時代をくだらなければならないとする意見まで、論者によって立場が分かれます。本書はそれらのなかで主要な意見を手ぎわよくまとめつつ、古代律令国家による祭祀にその核を見いだし、その後歴史のなかでさまざまにかたちを変えつつも神道と呼ばれる信仰の形態が現代にまで受け継がれているという主張を提出しています。 その後、神道の歴史は神仏習合というかたちをとって日本に定着していきました。さらに室町時代から江戸時代にかけて、儒教や仏教の高度な思想を借りつつ神道の理論化が試みられます。近代になると、明治政府の国家統治に天皇と神道が用いられ、いわゆる国家神道が形成されます。その一方で、民間ではさまざまな教派神道の宗派が誕生し、戦後には神社神道となって現在にいたる、という歴史がわかりやすく解説されています。 神道の入門書のなかでは、伊藤聡の『神道とは何か―神と仏の日本史』(2012年、中公新書)の切れあじの鋭い叙述スタイルが個人的には気に入っているのですが、幅広い視野で神道の諸相を紹介している本書もすぐれた入門書といってよいと思います。
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森や川、山に宿る神を敬い祀りを通じて自然との調和を保つ――神道は日本人の暮らしに息づいてきた。宗教というより生き方の規範に近い。 古来、人々は恵みも災いも神の働きとして受けとめ祭りや行事で感謝と畏れを共有した。 しかし近代化の中で国家と結びつき政治的役割を帯びた時期もあった。その...
森や川、山に宿る神を敬い祀りを通じて自然との調和を保つ――神道は日本人の暮らしに息づいてきた。宗教というより生き方の規範に近い。 古来、人々は恵みも災いも神の働きとして受けとめ祭りや行事で感謝と畏れを共有した。 しかし近代化の中で国家と結びつき政治的役割を帯びた時期もあった。その影響は戦後も残り信仰や歴史をめぐる議論が続く。 島薗進は神道を文化的教養として理解する意義を説く。自然と共生する感性、多様性を認めるしなやかさは現代社会にも必要な資質だ。
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やっと読み終えた…。神道がこんなに時代とともに多様な変遷を経ているとは知らなかった。 ある事柄ではなく、時系列で説明されてるから、その経緯がわかりやすい。 でも、神道の各々の知識がそれほどないから、読み進めるのが難しい。気を抜くと文字だけ追ってしまい、思考が止まってしまう。 ...
やっと読み終えた…。神道がこんなに時代とともに多様な変遷を経ているとは知らなかった。 ある事柄ではなく、時系列で説明されてるから、その経緯がわかりやすい。 でも、神道の各々の知識がそれほどないから、読み進めるのが難しい。気を抜くと文字だけ追ってしまい、思考が止まってしまう。 天津神と国津神。 記紀神話。 明治維新での神仏分離がいかに乱暴で、それまでの経緯や実情を無視しているのかはよくわかった。 時間を置いて、他の神道の本やら神社に行ってみて、また読み直そうと思った。
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古代から中世にかけては、各地のアミニズム的な信仰が錯綜して、本書での解説を読んでも中々理解に苦労する。 明治維新以降は、尊王思想を纏って国策感が出て来るところから、終戦までの時代の空気を色濃く感じる。
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