ホテル・ピーベリー 新装版 の商品レビュー
ハワイの解像度めっちゃ高い、行きたくなる ミステリーという感じではないけど人間のリアルな気持ち悪さを感じた
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
そこまで長くなく、適度にミステリな要素もあり楽しかった。 木崎 和美に恋心 元教師 桑島 婚約者 秘密でこの島に来た 蒲生 実は本物の洋介 哲夫をホテルに泊める代わりに、滞在客を装う 女癖が悪い 和美 哲夫の姉 木崎と関係 洋介 実は和美の弟 人殺しの過去 サキモリ 実は小説家 青柳 夜行性 実は昔、このホテルに訪れたことがある --- 元小学校教師の木崎は、友人の勧めもありハワイのあるホテルへの滞在を決める このホテルは、最大3ヶ月、かつリピーター禁止という変わったルールがあった。 木崎は、そこで世話役である和美、同じ時期の滞在者である女性の桑島、男性の蒲生、サキモリ、青柳と出会う。 また、和美には洋介という旦那がいて、彼がこのホテルのオーナーだった。 島での日々はゆったりと過ぎていく。 木崎は、だんだんと和美に惹かれていき男女の関係を持つ 木崎には、過去があった かつて、教え子である少女に恋をしたのだが、とある事件をきっかけにその恋は終わり、教師を辞めることになった その事件を知ってもなお木崎を優しく抱きしめる和美に惹かれていく木崎 しかし、ある日蒲生が突然プールで溺死をしてしまう また、桑島が蒲生が このホテルの滞在者にはそれぞれ秘密がある と言ったことを喋っていたことを明かす また、桑島は蒲生に口説かれていたこと、蒲生が入居前に記載していた緊急連絡先が出鱈目であったことが明らかになる 青柳は、何かを知っているようだったがそのホテルを去ることに しかし、その青柳も、バイクで事故死してしまう 和美との関係もチグハグになってきた木崎はホテルを出る決心をする そして、久しぶりに日本から遊びに来た、このホテルを教えてくれた杉本と会うことに。 そこで、衝撃の事実が。 彼が洋介だと思っていた人は洋介でなく、蒲生こそが洋介だった。 彼が洋介だと思っていた人物は哲夫という和美の弟であり、彼はかつて日本で殺人を犯したことからこのホテルで匿われていた。 また、洋介は彼を匿う条件として自分がホテルの一客である設定とすることを和美に提示する。 彼の永住権が必要な和美はそれに従う。 本物の洋介は、女性関係が悪く、滞在客へ手を出すことを趣味としていた。 全てを知った木崎は、再びハワイに戻り、真実を和美に突きつける。 和美は自主することを決めるのだが、木崎は彼女が刑務所から出てくることをずっと待つことを誓う。
Posted by
いい子じゃないわたしに、価値なんてないんじゃないかって その人と今でもつきあってる? いいや、たぶんもう会えない ロマンティックなんだ 彼女ですらぼくを愛してくれないのなら、いったい誰がぼくを受け入れてくれるのだろう。
Posted by
ハワイのホテルが舞台のミステリ 諸事情により小学校教師の仕事を辞めた木崎淳平 特にする事もなく過ごしていた中、高校の頃からの友人である杉下からハワイのとあるホテルを勧められる 日本人夫婦が経営するホテル ピーベリーは、最長でもビザなしで滞在できる3ヶ月まで、リピーターを受け付...
ハワイのホテルが舞台のミステリ 諸事情により小学校教師の仕事を辞めた木崎淳平 特にする事もなく過ごしていた中、高校の頃からの友人である杉下からハワイのとあるホテルを勧められる 日本人夫婦が経営するホテル ピーベリーは、最長でもビザなしで滞在できる3ヶ月まで、リピーターを受け付けないという長期滞在向けの変わった方針だという 同じ便で到着した女性の他、感じのいい女主人の瀬尾和美と無愛想な夫の洋介、旺盛に観光をする男や昼間は出歩かずに夜に活動する奇妙な男など、個性的な面々が滞在するホテル そんな穏やかな滞在期間中に宿泊客の一人がプールで溺れ死ぬ その後にも事故が起き…… 宿泊客の一人が、「このホテルの客はみんな嘘をついている」と言い残していたりと意味深な兆候があったり 洋介が最近オープンしたカフェ「WAMI」での陽気な接客姿の違和感 偽名を使っていた死亡客と、他にも偽名を使っている可能性のある客 結婚前に海外に長期滞在するという桑島七生の違和感 木崎淳平が小学校教師を辞めた理由 まぁ、今の時代、事実はどうあれそんな兆候が発覚した時点で色々と批難されるでしょうね 「夏への扉」も名作ではあるんだけど、その側面を批判する人がいる 読書会のグループで、ものすっごく嫌悪している人がいたなぁ 昔の作品は昔の作品として受け取れないものですかね? それにしても、蒲生はどうするつもりだったんですかね? 佐奇森と同じ時期に滞在を始めたわけだから出ていかなければいけないわけだけれども 木崎とか桑島さんがいるからすぐに戻っては来れないわけだし 特に考えてなかった?わけないと思うんだけど…… タイトルの意味 ピーベリーは莢の中に一つしかないコーヒー豆 「珈琲店タレーランの事件簿」を読んだので、そんな豆の存在は知ってた -------------------- 「なんか可哀想よね。ほかのコーヒーはふたつでひとつなのに、この子はひとりぼっち」 -------------------- というセリフが、なるほどと思える ふたつでひとつなのに、この子はひとりぼっち やはり、寂しさかぁ……
Posted by
サクリファイス以外の作品も読んでみたいと思い手に取りました。 ハワイのホテルを舞台に、宿泊者それぞれに過去事情があり、読み進めるとその背景がわかりつつ、途中で殺人事件が起き、、、というストーリーです。 サラサラと読める文量で、特に後半の仕掛けが分かるところはドキドキして読み進...
サクリファイス以外の作品も読んでみたいと思い手に取りました。 ハワイのホテルを舞台に、宿泊者それぞれに過去事情があり、読み進めるとその背景がわかりつつ、途中で殺人事件が起き、、、というストーリーです。 サラサラと読める文量で、特に後半の仕掛けが分かるところはドキドキして読み進められました。
Posted by
ミステリーとすると、 少し物足りなさを感じる… だけど、ハワイ生活の描写は素敵! ゆったりとした時間を過ごすって大事だな。 長すぎる夏休みは人の心を蝕む。気をつけていこ!
Posted by
初の近藤先生作品でした。 人生に少しだけ行き詰った主人公が、ハワイのホテルに宿泊して、そこで事件が起こるミステリー。作中通して一切派手さはないですが、主人公の中にずっと霧雨のようなものが立ち込めていて、それが異国の雰囲気とじわじわと迫っていく不穏さと、同調したり反発したりして、終...
初の近藤先生作品でした。 人生に少しだけ行き詰った主人公が、ハワイのホテルに宿泊して、そこで事件が起こるミステリー。作中通して一切派手さはないですが、主人公の中にずっと霧雨のようなものが立ち込めていて、それが異国の雰囲気とじわじわと迫っていく不穏さと、同調したり反発したりして、終始どこか透明感があって読みやすかったです。 帯に書いてある「全員嘘をついている」にどうしても大どんでん返し!のようなものを期待すると、こじんまりとしていますが、あくまで日常の延長線の出来事、長い人生においての些細なこと、と思えば、どこかリアルさが出てくる気がしました。それは、主人公と周りの人間が、ホテルの宿泊者という関係性だからだな、と。さらさらっと読めたので、近藤先生の他作品も読みたくなりました…!
Posted by
2023.4.20 (木) 読了 主人公の目に写るハワイの描写の記述が素敵。 主人公にとって新たな世界を求めて降り立ったハワイがどのような場所であったかを序盤から中盤にかけての部分がよく表している。
Posted by
表紙に惹かれて書店で購入。 前半はハワイの美しい景色を想像しながら読み耽ってましたが、中盤から妙な疑問点が出てきます。 最後は、「あーね」って展開。 なんとなく想像がつくような終点でも、ちょっとゾッとする。
Posted by
久々に一気読みした。自分がこういう騙される系の話が好き、っていうのもあるけど。きっかけは何であれ、主人公が「再生」する物語になってるのも良かった。
Posted by