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学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか の商品レビュー

4.1

26件のお客様レビュー

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2022/12/05

学校教育の目的について再確認できたし、学校教育の役割や孕んでいる問題などについて新たな視点も得られた。 第3章『知識と経験』は共感できる部分が多く、生徒、学生側が読んでくれたら最高だなと思ったけど、まず読まないだろうな。 日常経験からかけ離れたことを記号などを通して学ぶから、学校...

学校教育の目的について再確認できたし、学校教育の役割や孕んでいる問題などについて新たな視点も得られた。 第3章『知識と経験』は共感できる部分が多く、生徒、学生側が読んでくれたら最高だなと思ったけど、まず読まないだろうな。 日常経験からかけ離れたことを記号などを通して学ぶから、学校は退屈。だけど、日常経験から離れているからこそ、学ぶ価値がある。 第5章『平等と卓越』で書かれている、教育が目指す所で生じる矛盾というか、ジレンマみたいなものは、永遠のテーマかもしれない。 中高生はなかなかこの本は手に取らないかもだけど、保護者の立場の方が読んでくれたら、「教師って色々考えてやってんだなー」くらいは思ってくれるかな。

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2022/11/28

タイトルに惹かれて軽い気持ちで読み始めたのだが、久しぶりに「教育」について深く考える機会を得られ、とても充実した。そもそも学校ってなぜ存在するのか、なぜ現存の教科を勉強すべきかなど興味深く読んだ。

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2022/11/28

学校は社会に出るまでに知識や技能を身に付ける場所であり、社会に出るまでの狭い廊下である。退屈であるが、大切である。

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2022/11/25

思春期の中学生と接していると、学校の意義、将来への不安、充実しないマンネリ化した日常などなど、友だちや成績以外のボンヤリとした悩みで、鬱々としている姿をよく見かけます。学校の意義とは?学校にできることとは?そして学校に期待するとは?そんな疑問に答えを見つけたくて、手にしました。

Posted byブクログ

2022/11/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みやすい、分かりやすい。そして、時事ネタも。 ・教育とは、誰かが意図的に、他者の学習を組織化しようとすること。 ・条文より…素案は「人格の完成」ではなく「人間性の開発」だった。「一人ひとりが未来の新しい社会を作り出していく主人公のような存在になること」が目指されている。 ・「偏向」よりも「教育内容の過度の画一化」の方こそ警戒すべき。 ・学校は、この世界がどうなっているかということを、言葉や記号を使って子どもたちに学ばせる役割を果たす。 ・高卒で仕事ができる人は、自分でお手本となる人を見つけて成長できる。経験から学ぶ人。大卒の人は、自分で勉強をする人が、仕事ができる人になっていく。 ・精神的な距離が遠くなると道徳的無関心が生じる。 ・AIが導き出した最適解を拒否することの正当性を主張する論拠を提示することは、困難になるはず。

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2022/09/02

友人で、とっても頭がいいのに、まったく勉強をしなかったため、学校の成績が冴えなかった男がいるのですが、この本を読んで、その友人のことを思い出しました。 「学校は、子どもの興味の有無とは関係なく、将来、仕事をする上で必要になる知識を満遍なく教えるところであるため、興味をもてない項目...

友人で、とっても頭がいいのに、まったく勉強をしなかったため、学校の成績が冴えなかった男がいるのですが、この本を読んで、その友人のことを思い出しました。 「学校は、子どもの興味の有無とは関係なく、将来、仕事をする上で必要になる知識を満遍なく教えるところであるため、興味をもてない項目について、子どもは退屈になりがちである」という趣旨のことが、この本には書かれていまして、上記の友人の、勉強への取り組みについて、すごく納得できました。 学校教育は、誰もが触れることになる、とっても身近なものですが、実は、その目的については、明確に理解できていない人もいると思います。 そういう人にこそ、この本はおすすめです。 ちなみに、広田先生の本については、以前からずっと「読まなきゃ」と思っていたのですが、広田先生の本を読んだのは、この本が初めて。 いいタイミングでいい本に出合えたと思います。

Posted byブクログ

2022/08/31

教育学者による、教育とは何かを論じた一冊。 そしてこれからの日本における教育のあり方を述べている。 教育論というと小難しいと思うが、中学生くらいでもわかりやすく、教育の必要性と日本の教育の問題点やこれから未来に向けてどのような教育が必要かを論じている。

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2022/08/27

学校教育の役割を検証する。 特にこれからの学校教育に求められるものをとらえなおす。 「よりよく生きていくこと」と「高い収入を得ること」を切り離したとき、人はなぜ学ぶのか?「よく生きる」とはどういうことなのかまで考える。 中高生向けに書かれているけど、大人こそ読むべきかも。 教育学...

学校教育の役割を検証する。 特にこれからの学校教育に求められるものをとらえなおす。 「よりよく生きていくこと」と「高い収入を得ること」を切り離したとき、人はなぜ学ぶのか?「よく生きる」とはどういうことなのかまで考える。 中高生向けに書かれているけど、大人こそ読むべきかも。 教育学者のエゴもあって笑える。

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2022/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

教育基本法 第1条「教育の目的」 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。 「形成者」とは=「社会の一員になっていく」「社会に適応していく」つまり「年寄の時代遅れの価値観を押し付ける」「企業が使い捨てにできる従順な労働力を期待する」ということではなく、「一人ひとりが未来の新しい社会を造り出していく主人公のような存在になること」が目指されている。 学歴が低いと、チャンスが与えられず、いつまでも下積み仕事ばかりさせられる。ボンクラ東大卒に「東大卒」という肩書だけで重要な仕事が与えられて、なんとかそれをこなしているうちに、いつの間にか「さすが東大卒」といわれるようになる、といった感じの現象です。 「善人が悪をなす」会社ぐるみの犯罪など。 一人ひとりの社員はごく普通の人で、仕事場ではみんなとうまくやり、命じられたとおりにそつなくしごとをこなし、普通に暮らしている。仕事の中で、法令違反が日常的なルールや慣行になっていたりすることがある。悪をなしているという自覚すらない可能性も多々ある。 「世界に中心はない」 人は自分が見えている世界を基点にものを考えるから、世界の中心に自分がいるようについ思ってしまう。 人は誰もが世界の片隅でいきている。片隅で生きている人間が世界を理解するためには、いろんな立場や支店に立って、世界を見ようとする努力が必要。 1958年の学習指導要領「道徳」 社会生活の中で、人は多くの悪に直面しないわけにはいかない。われわれは誘惑を受ければ、悪に陥りやすい弱さをもち、また、集団の中においては、友情や義理の名のもとに悪に引きずり込まれたり、悪を見逃したりするものであるが、悪を悪としてはっきりとらえ、勇気をもってこれに臨む強い意志や態度を築くことに努めるとともに、みんなで力を合わせて悪を退ける工夫を続けていこう。 →目の前の社会に問題があることが率直に描かれていて、特に集団に流されがちな日本の社会を変えていこうという強いメッセージを感じる。この時代の少し前には、日本の国民がみんなで体制に同調して、あの無謀な戦争に突っ走っていったから。 いつの間にか、日本の道徳教育は「社会に順応しなさい」に変化している。 学校で学ぶ知は、仕事の中でも役立って、社会の富を増やす。豊かな文化をみんなで享受する基盤にもなる。

Posted byブクログ

2022/08/19

「学校の知=世界の縮図」というのは忘れてはならないと思った。テストでいい点を取ることだけを目的とした授業はやはりつまらないし、大して身につかないものだと思う。体系的に学ぶことによって、見える世界は広がっていくし、豊かな人生になるのだろう。

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